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猫3部作小説

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鬱男と猫と地球が滅亡する話です。
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寒さが世界を覆っても



窓を閉めたかったが、それは出来なかった。

きっとこうしていれば、もっとたくさん外から猫が集まってくる。少しでも寒さをしのぐためにこちらにやってくるヤツらを歓迎しなくては。

それにインフラが全滅した今、窓や扉を閉めようが開けようが、外と中の気温など大して変わらない。

一匹でも多く迎えて部屋の中でおしくらまんじゅうしていた方が皆暖かくなるってもんだ。

外の雪は静かに降り注ぐ。

しかし、や

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あの日から

とある民家の一室で座りながらボーっとしていると、入り口から一匹の雑種猫がこちらに近づいてきた。

猫は、俺が食い終わって空になったサバの缶詰の匂いをひとしきり嗅いでから、底を舐めた。

俺はゆっくりと立ち上がった。

「そんなものよりお前ら猫どもにはもっといいものがあるぞ」

俺は鞄からキャットフードの缶詰を一つ取り出して、つまみを取り開けてやった。それを猫に差し出すと、すぐに寄ってきた。

あっ

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