ノートを書き始めた理由。コンピュータとインターネットの世界が大好きだったのに情報工学も学ばず、ITエンジニアにもならなかった馬鹿の話
はじめに
今回は私がノートを書き始めた理由を書く
それはタイトルにもらっているがコンピューターとインターネットの世界が大好きだったのに、それにも関わらず、コンピュータサイエンスも学ばず、ITエンジニアにもならなかった。そんな後悔に端を発する。
なぜノートを書き始めたか?
プロフィールにも記載しているが、
私は言語可能力に悩みを持っている。
そして今までずっとそれを避けてきた。
今まではずっと
言語化能力やコミュニケーションといった領域と向き合うことを避けてきた。
しかし、今になって向き合い始めた。
その理由は、
「自分のやりたいこと、それを実現するためには言語化能力の弱点克服が必要」
そう思ったからだ。
IT系の生産技術開発ではなく、
ITエンジニアになりたいという事が、私のやりたいことだ
自分のやりたいことを通して初めて、
言語化能力の弱さ
人とのコミュニケーションの稚拙さ
そんな自分の弱さと
やっと向き合うことができた
ITエンジニアに言語化能力が必要だと思った理由
コンピュータの世界は、情報を扱う
情報とは何らかの目的を持って、事実の集まりであるデータ(人の考えや感情といった概念、そして現実世界で起きた物理現象や物質的なもの)を伝達するものである
これは最近学んだデータと情報の違いに基づくのだ。
そして、コミュニケーションとは情報の伝達手段である。そこでは、自分の感情だったり考えだったり、自分の見聞きした事実、それを伝えていくものだ。
当たり前だが、
ITエンジニアの世界でも
言語化やコミュニケーションは必要不可欠だ
プログラミングの世界では、
ソースコードを読み物として書こう
commit, pull request*を綺麗に書こう
(commit : コードの変更履歴。コメントを記載する。
pull request : コードを共同編集する時、管理者へ送る変更申請 )
といった考え方もあり、
言語化能力が必要とされる
ここまで書いといてなんだが
1番の理由は
仕事を通して、言語化能力の弱さに
苦労した経験から、身を持ってその必要性を感じた
痛い目を見たからかもしれない
別にITの世界に限った話では無い
大学で情報工学を専攻しなかった理由
これは本当に
恥ずかしい、浅はかだった話だ
私が中高生だった。2000年代前半
当時2ちゃんねるやVIPといったインターネット掲示板が流行っていた
そこで当時流布していた通説、
「SEはブラック」
これを真に受けていた。
実際間違ってはいないかもしれないが
私は、怠け者だった。
楽したいからと言うだけの理由で、
大学では情報工学を専攻しなかった。
そして、当時
「モテたい」
と言う理由だけで志望していた地元の旧帝大、
そこで1番倍率の低かった材料系を専門として選んだ。
そして大学は落ちた。
新卒でもITエンジニアとして就職しなかった理由
地元の旧帝大を落ちて
地元では、理系としては二番手になる工業大学に入学した
そこでも、材料を専攻していた
滑り止めだったので、倍率の低い学科にする必要はなかった
しかし、馬鹿のくせに、何故か一貫性はあった
「楽をしたい」
くそみたいな理由で材料系を専攻した
ほんとうにあほだった
その結果、授業内容が死ぬほどつまらないと思った
あまり真面目に勉強しなかった
当然だ
「楽そう」
というしょうもない理由で
興味もない分野に進んだからだ
そして、別に楽ではなかった
2ちゃんねるやVIPに毒されて、世の中を完全になめきっていた
このことから、楽そうに見える道を選ぶことは、
長期的には楽には繋がらない事を学んだ
しかし、なんやかんやと
大学大学院と6年間過ごし研究などをしているうちに
「コンピュータを使用した材料シミュレーション技術」
これを仕事として、やってみたいと思い始めていた
配属ガチャで1番やりたくなかった仕事。生産技術。
なんだかんだで新卒で入社した会社では、
配属先として、コンピュータを使ったシミュレーションができる研究職を希望していた。
約半年、生産現場で実習を終えた後に、配属が決まる
その半年は、温室育ちの私には過酷で辛いものだった
もともと、その会社では、三日間のインターンシップを体験していた
内容は、Pythonを使った振動データの解析だった
そのため、配属先を言い渡されるまでは
研究職に配属される、勝手にそう思い込んでいた
だが、現実は甘くなかった
それが、1番やりたくなかった仕事、生産技術との出会いだった
はじめの1年間は本当に辛かった
そこが自分のいるべき場所じゃないかのように感じて悔しかった
夜寝るとき、布団の中で
悔しくて体が熱くなったこともあった
だが、そんな自分でも、
面白がって可愛がってくれた人たちがいた
そんな縁もあって、
気にかけてくれた先輩が、私のことを上司に掛け合ってくれた
そして配属後1年で異動になった
研究ではないが、
新工場の立上という性質上、色々な経験を積むことができるものだった
新工場の立ち上げ。やりたいことをやろうと思ったきっかけをくれた上司との出会い
移動先では今でも尊敬している
「私が自分のやりたいことを選べる」
「自分の興味に従ってキャリアできる」
そんなきっかけをくれた上司と出会った
年齢の割に童顔で、小さいたぬきのような男だった
周りの人から好かれ頼りにされる男気がある、そんな人でもあった
仕事は、新工場の立ち上げプロジェクトで1工程を2人で担当していた
はじめは自分と上司の2人だけだった。
後に少しづつ人数も増えたが、工場規模の割には少人数のチームだった。
彼は私のことを放置した
仕事がお世辞にもできる方では無く
積極性にも欠けていたからだ
しかし、あるとき
産業用の制御機器の開発をやらせてもらう機会を得た
データ整理や業務自動化など、
コンピュータを使う仕事
電気制御やIoTに関する仕事
そんな仕事をする時だけは、
生き生きとしている私を見て
「こいつは好きなことさせたほうがいいだろう」と判断して
私が好きなこと、得意なことを自由にやらせてくれた
そんなことをしてるうちに、
自分の領域が出来て、信頼されるようになっていた
彼はいつも、私の事をオタク呼ばわりし嬉しそうにしていた
製造業でデータ分析やアプリケーション開発を仕事にした理由
しかし、そんな自分の得意分野*での仕事を続けていくうちに
片手間仕事ではなく、本業としてITに関する開発をしたいそう思うようになっていた
(*自分の中で相対的に見ての得意分野。世間一般のその道のプロから見たら井の中の蛙も良いところだろう)
しかし、その頃には既に結婚もしており
「未経験エンジニアとして転職するには遅すぎた」
そう思っていた
そんな中で今現在の仕事である
データ分析やIoTといったIT系の生産技術の開発
そこに光を見出した
自分の興味分野とこれまでの経験分野が重なり合う領域
これをやれば良い、そう考えた。
そして、現在に至る
≠ソフトウェア開発 =生産技術開発
どうしても、自分のやりたい仕事をやりたい
ITに関わる分野を仕事にしたいと思い、
「工場のデータを分析したり、アプリケーションやシステムを開発する」
そんな仕事に着いた
恥ずかしいからやめてほしいが、
データサイエンティストと呼ばれる事もある
恐れ多いので勘弁してほしい
話がそれたが、
仕事は楽しかった、
仕事中に堂々とプログラミングができる
転職してよかったと思った
しかし、やっていくうちに
自分の学びたいスキルと会社が求めるスキル
その乖離が生じた
あくまでも生産技術を開発するのが仕事だ
プログラミングはその手段に過ぎない
もっともな話だ
ドメイン知識やビジネス視点の重要性は重々理解している
しかし、今の仕事は
自分が最もこだわっているポイント
そこは手段とみなされ、あまり興味を持たれない
個人開発のように、各々が自分で身に付けたスキルで仕事に当たる
組織としてのナレッジの共有がない
ペアプログラミングもコードレビューもない。
プログラムは動けば良い
そんな風潮がある
自分がこだわってるポイントに興味を持ってもらえない
まるで上司から、外注仕事を受けているかのようだ
ぐだぐだとネガティブなことを書いてしまったが
もちろん良いところも沢山ある
今でもこの転職に後悔はない
もともと加工技術の開発をしており
ITが専門ではない上司からは
私の熱意や技術を買ってくれている
製造業の中でみたら、変わり者、珍種だからだろう
そして、幅広い経験をさせてもらった
妻と子供2人の家族扶養しつつ、年収を下げるどころか上げてもらった
好きな事をさせてもらっている
本当にありがたい事だ
ITエンジニアになりたい
しかし、30歳になった今
このままで良いのだろうかと疑問に思う
自分の好きな分野に注力できず、仕事を続けた先
必ず後悔が残る人生になるだろう。
そんな思いがある。
だからこそ、
ITエンジニアに転職しようと考え始めた
言語化能力は、全てに共通するレバレッジの効く技術である
だから、私はnoteに記事を投稿している
本当は技術記事を書くべきだろう
しかし、技術記事を書いていると、
自分の理解の浅さや稚拙さが目立ち、あまり投稿できなくなってしまう
まずは、心理的ハードルを下げて
決まった答えのない、気づいたことや、私の考えを文章にしている
これは、牛尾剛さんの著書「世界一流エンジニアの思考法」から学んだ事だ
アフィリエイトリンクを貼るのは気が引けるので、
興味のある方はぜひ検索してほしい
どれもためになる考えばかりだ、
あとがきの著者の思いにも感動する。
せひ読んでほしい
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