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3Dアーカイブ#2
スマホの3Dスキャンアプリを試してみる
iPhone12ProからLiDARスキャナーが搭載されたり、3Dデータの生成(スキャン)が手軽になってきている。関連アプリもかなりの数存在している。
スマホでどこまでできるの?を把握するために
まずは、スマホで既存アプリを使って手軽に3Dスキャンを行うということをしてみた。ついでに、3Dプリントするためのデータ整形もやってみた。
以下、自分向けのメモなので、書き殴り。
スマホで使える3Dスキャンアプリ(試したもの)↓
①STL Maker(¥2,440 ※2021.5.1時点) →faceID(深度カメラ)=インメの使用
https://apps.apple.com/jp/app/stl-maker/id1444230836
②Scandy Pro(無料 ※アプリ内課金) →faceID(深度カメラ)=インカメの使用
https://apps.apple.com/jp/app/scandy-pro/id1388028223
③Capture: 3D Scan Anything(無料) →faceID(深度カメラ)=インカメの使用
https://apps.apple.com/jp/app/capture-3d-scan-anything/id1444183458?ign-mpt=uo%3D4
④Polycam - LiDAR 3Dスキャナー(無料 ※アプリ内課金) →背面のLiDERスキャナーを使用
https://apps.apple.com/jp/app/polycam-lidar-3d-scanner/id1532482376
⑤3d Scanner App(無料) →背面のLiDERスキャナーを使用
https://apps.apple.com/jp/app/3d-scanner-app/id1419913995
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⑥Trnio 3D Scanner(¥610 ※2021.5.7時点) →フォトグラメトリ
https://apps.apple.com/jp/app/trnio-3d-scanner/id683053382
アプリごとの雑感↓
STL Maker
・アーカイブ後、アプリ内で3Dプレビューできない
・stlだから、テクスチャがない
・インカメなので、撮影しにくい
・対象物を固定してゆっくりと撮影する必要があるので、外で気軽に撮影することが難しい
・スキャンの難易度が非常に高い。スマホの処理が追いついてないような感覚
Scandy Pro
・インカメと背面のカメラ切替ができる
・テクスチャ付きでスキャンできる
・無料だと、データ保存を1件/1weekで全然使えない
→月額¥1,200 or 1データ¥120
Capture: 3D Scan Anything
・テクスチャ付きでスキャンできる
・自動でスキャン終了されるので、使いにくい
・保存できるデータ形式は「usdz」
Polycam
・データ保存は課金。サブスク¥4,300/year or ¥850/month
・airdropでPCに送ると、自動的にウェブでプレビュー見れる(UIも良い)
・位置情報(経度緯度)も記録される
・「3d Scanner App」と比べると、UIが洗練されてる感がある
3d Scanner App
・無料で必要な機能は使えるし、スキャン精度も悪くない
・動きながら撮影しても全く問題ない
・stl形式で出力できる
Trnio
・シャッター音が連続で鳴り続けるのが気まずい
・撮影完了がわかりにくい
既存アプリの暫定解(というか好み)としては、
小さめのモノを3Dスキャンする場合は「STL Maker」を使い、外で大きめのモノを3Dスキャンする場合は「Polycam」。といった感じだろうか。
(アーカイブ志向で求めているようなアプリは存在しなかった)
スキャンしたオブジェクトを3Dソフトでデータ整形
上記の各アプリで無作為にスキャンした後、いくつかのオブジェクトをfusion360(あるいはMeshLab)でデータ整形をしていった。
fusionは初めて触ったので、この辺りを参考にした↓
fusionは、OBJファイルのインポートはメッシュのみでテクスチャは非対応?な感じだったので、MeshLabも試した。MeshLabでは、テクスチャ付きのOBJファイルがインポートできた。
テストの一部はInstagramにもアップしていた。
所感や整理
雑感メモ↓
・回転台で撮影するときは、(台の模様がうまく撮れないみたいで)下に紙敷くと多少良くなる
・連続でスキャンするとエラー多くなるから、時々アプリを再起動した方がよい
・光沢のもの、透明のペットボトルとかは、(赤外線が反射しないから?)スキャンが難しい
→マットのスプレーかテープとかで対処するらしい
・屋外だと、風の影響も受ける(オブジェクトが揺れるとうまくスキャンできない)
・モノのスキャンはfaceIDのスキャナーの方が綺麗に細かくできる
・LiDERは部屋とか大きいものを得意としている(大きいものを大雑把に。という感じ)
→顔より大きいものはLiDERセンサー、小さいものはFaceIDセンサー。という感覚
・faceIDの方でも、松ぼっくりなどの複雑な形状はうまくスキャンできなかった
→三脚使ってスマホ固定しても無理
簡単に整理しておくと、
・スマホを使った3Dスキャンには、faceID(深度カメラ)とLiDERの大きく2方向ある
・高い精度を求めなければ大まかには3Dスキャンできるが、小さいもの/複雑な形状のものなどは対応しきれない
現状スマホではまだまだ限界あるので、専用機材も触っていきたい。
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