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クロナガアリの河川敷探索の考察

クロナガアリの生息地と言えば河川敷が思いつきます ネットでもそのように言われてますよね 今年初めてクロナガアリの探索を行ったBanは河川敷を信じて県内最大級の河川敷やその他河川敷をクロナガアリを目指して探索し難航しました そしてクロナガアリは絶滅危惧種(^_^;) と嘆きました 確かに堤防沿いに僅かに見たことはありましたが再度の観察で再確認ができませんでした 3月中旬にはクロナガアリが活動していないとの線も考えましたが後に生息地を見つけて観察したところ 20度くらい

    • クロオオアリの多雌性の地域差

      来年のクロオオアリの多雌試験は採取時に相性確認を行うこと及び採取場所の選定をしたいと考えています というのは産地によりクロオオアリの多雌性に差がでるか気になるからです クロオオアリの多雌性はクロオオアリの生息過密地の方が高くなると推測します このような場所では他の種の蟻よりもクロオオアリ同士の競争がより重きを増します その場合多雌でコロニー立上げが早くなるのはアドバンテージになるので多雌の性質がある女王が産まれやすいと考えます 私の女王採取地では6月上旬に飛ぶ公園の

      • トゲアリの寄生

        トゲアリの寄生にコブ式圧縮は実績からして大変有効な手順だと思います ただクロオオアリ女王同士のペアリング では私はこの方法は使っていません ということで多雌ペアリングを応用した 別方法を差別化で考案しました 先ずは9月中旬トゲアリを採取します その後気温の下がる10月中旬まで待機させます クロオオアリの多雌ペアリングでも気温が高いと攻撃性が高くなり難しくなります またクロオオアリのペアリングも採取直後でなく待機させるのと似ていますね 室温が20度位の陽気になった

        • 来年のクロオオアリの多雌テスト

          8月16日 来年は少ないペアリングで成功率を上げるため以下の様な採取時にワーカー面会チェックを行う予定です 今シーズンの初期ワーカー10匹程度を選抜し現地に連れて行く 状態の良さそうな女王を50匹捕まえる ワーカーと面会させると女王は最初お尻を曲げ威嚇を行う その威嚇を止めるまでの時間を測り記録する 威嚇をしなかった女王がベストである いきなり噛み付いたり、逃げ回り続けたり、威嚇を辞めない女王はリリースする 上位20匹プラス補欠数匹を持ち帰る 1ペアだけ作る

        クロナガアリの河川敷探索の考察

          匂いの記憶

          8月5日 クロオオアリ女王の匂いの記憶に関して考えてみる 一度ペアが成立したクロオオアリの女王蟻が突然威嚇動作をして喧嘩別れしてしまうケースがある こうなると再ペアリングしても成功する例がないと以前記載した 女王蟻は匂いを記憶してしまう それも1週間とかでは消えないレベルで しかし考えてみると蟻の小さな脳でそんな記憶ができるだろうか? 恐らく触角自体に免疫のような敵の匂いの受容体ができるのであろう その受容体に匂いがハマると興奮して相手を攻撃する 初対面のペア

          匂いの記憶

          Ban式ペアリング手順

          2022年7月26日版 2022年8月22日追記 現状ペアリング成立してもおよそ半数のコロニーは崩壊します 今後も改善手順を考えますがこの事実をご理解の上以下お読みください ■気温 ペアリング時の気温は17〜20度程度が望ましい 気温が高いと喧嘩をしやすい 気温が26度以上ならクーラーBOXの使用も検討する ■女王採取後繭ができ始めるまで1匹ずつ管理する ■女王のみ抜き出し  押しつけカップで水冷  水温15−20度 ■シリンジで栄養補給 ■カップ押しつけで水冷

          Ban式ペアリング手順

          Ban式クロオオアリの多雌飼育についてまとめ

          2022年7月20日版 2022年8月22追記 現状ペアが成立してもおよそ半数のコロニーは崩壊します 今後も改善手順を探しますがこの事実をご理解の上以下お読みください ■相性が重要 どうしても個体毎に許容性、匂いの変化など違いがあり相性がある 理想は採取時に見極めることができれば 来期の課題とします ■ペアリング時期 採取直後にペアにしても長続きしない 産卵が始まり幼虫が羽化する時期に大きな匂いの変化があると思われる 繭が出来始めた次期が今のところベストか? ■ペアリ

          Ban式クロオオアリの多雌飼育についてまとめ