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Ban式クロオオアリの多雌飼育についてまとめ


2022年7月20日版

2022年8月22追記
現状ペアが成立してもおよそ半数のコロニーは崩壊します
今後も改善手順を探しますがこの事実をご理解の上以下お読みください

■相性が重要
どうしても個体毎に許容性、匂いの変化など違いがあり相性がある
理想は採取時に見極めることができれば
来期の課題とします

■ペアリング時期
採取直後にペアにしても長続きしない
産卵が始まり幼虫が羽化する時期に大きな匂いの変化があると思われる
繭が出来始めた次期が今のところベストか?

■ペアリング時の温度
15度〜20度位が理想と思われる
気温が低すぎても効果薄い
高いと喧嘩をしやすい

■ペアリングのこつ
匂いを移すのでなく互いの匂いに適応するよう誘導する

栄養交換も重要だがそれに至る過程は互いの触角を触れ合うことから始まる

ペアリングでは喧嘩をさせずに触角を触れ合わすことを行う
具体的には綿棒に乗せて接触させる
チューブを利用して触れさせる等
注意点としてその際顎を触れさせてはいけない

最終的には互いに触覚を足で何度も擦りながら匂いに適応していく
そして落ち着いたら栄養交換を行なう

■押付効果
カップを使用して上から抑えることで威嚇の防止の効果及び取っ組み合いの防止の効果がある
また冷水を使用して簡易的な温度管理が可能

■送風効果
扇風機で上から風を当てるとカップからの脱走防止と興奮を鎮める効果がある

■栄養交換補助
栄養液を出せずに栄養交換ができないと喧嘩が始まる
最初の栄養交換時にシリンジで砂糖水を補助で与えたり事前にシリンジで強制的に栄養補給を行なう

砂糖+シルクパウダー混合水の方が食いつき良い

■匂いの記憶
ペアリングの過程や多雌飼育中に敵として認識して匂いを記憶してしまうと再度関係修復は不可能
一時的的にペア化に成功しても後に喧嘩をしたら関係修復に成功したことは一度も無い

■スプレー効果
筋肉痛スプレーをメインに使用
ペアリングの初期にスプレーを触覚に触れさせ嗅覚を混乱させることで初期接触の成功率が向上している

敵として匂いを記憶してしまうのを防止する効果が考えられる

注意
筋肉痛スプレーがベストとは限らない
他にも良いものがあるかもしれない
またスプレー物資による悪影響もありえる

■ワーカー誕生後の匂いの変化
この時期にも個体差もあるが匂いの変化があると推測している
効果は分からないがケースの排気や送風で匂いの蓄積を防止するように対応中

■ワーカー投入
ワーカー誕生後のペアリング時はワーカー投入は慎重に
ワーカー入れてコロニー崩壊を何度も経験

入れるときは一匹ずつ
過剰にグルーミングする子は排除する

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