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ザ・メンタルモデル

2月1週目

「ザ・メンタルモデル」
著:由佐美加子、天外伺朗

メンタルモデルとは個人の人生における問題の原因が、おおよそその個人の内的な世界観によって生じているという仮定の元で、その世界観を個別に紐解いた結果見出された生存適応OSである。

具体的には以下の4つに分類される。
1.価値なしモデル:私には価値がない
2.愛なしモデル:私は愛されない
3.ひとりぼっちモデル:私は所詮ひとりぼっちだ
4.欠陥欠損モデル:私には何かが決定的に欠けている

人は皆、生まれながらにして母体と分離され、その後の成長とともに様々な痛みを経験する。痛みとは、自分の内側の世界の中であるはずだと思っていたものがない状態のことを指し、それを目の当たりにした際に感じる心理的ストレス(不安、恐怖、苛立ちなど)から逃れるために、自身の内的世界と外的世界を切り離す。この経験がその後の意思決定や行動パターンに強く影響する。
人はいつの頃からか、周りに適合することを求められて生きるようになった。その結果、問題に直面した際、自分の内的世界を直視し痛みを感じることから逃げるために、外的世界に適合するような回避行動をとってしまう。問題の本質は自分の内的世界にあり、それに耳を傾けることこそ分離した状態から統合へと進む第一歩となる。

気づき
人が自分の内的世界を受け入れ、統合へと進むプロセスが、まさにコーチングで自己理解を深め、want toに基づいた生き方を目指していくというプロセスと完全に一致している。セッションの中で幼少期の話を聞かれたのもメンタルモデルの考え方と共通するものがある。改めて自分自身を深いレベルで理解する、自分の内側に耳を傾けることの重要性を感じた。

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