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2024年問題でEDI稼働停止は起きうるのか?

最近BtoB電子商を語るうえで、欠かすことができない問題と言えば、いわゆる「2024年問題」です。「2024年問題」とは、電話会社のあるサービスが終わるために起こるEDI稼働停止が、様々な企業で起きるのではないかという問題です。さて、何故そんなことが起きるのでしょうか?

元々取引は、対面営業か電話による取引がメインでした。しかしそれだと記録がうまくいかない時に誤納品などの不都合が起きる可能性がありました。sそこで、そういう不都合を防ぐだけでなく、極力取引に時間を使わないように人間同士のやり取りを無くしたい、こういう要望に応えるべく、EDIというシステムが出来ました。

EDIとは、専用回線やインターネットを用いて取引を行うシステムです。大量かつ多種類の商品を取り扱う際に便利なシステムです。特に多くの取引を有する金融業や製造業で使われるようになりました。

EDIの初期は当然ながら専用回線を使っての取引しかありませんでした。その後インターネットが普及する時代がやってきますが、元々EDIを構築しているところは、インターネットへの変換を行わずそのまま専用線を用いてEDIでの取引を続ける企業が多かったようです。

とはいえ時代とともに、EDIも新しくなるにつれインターネットを利用したEDI取引も増える中、こんなニュースがとびこんできました。2016年「ISNネット将来的に終了へ」2017年「ISNネット2024年終了予定」「将来的に全ての固定電話をIP化へ」2020年「2025年を目標に全ての固定電話をIP化へ」

INSネットとは、ISDNと呼ばれる技術を使って電話やインターネットなどを使えるようにした回線です。EDIを使い始めたころは、まだ専用回線はアナログ回線を利用しておりましたが、EDIを使う企業が増える中で、INSネットによる専用回線が主流になりました。

アナログ電話回線はもちろんのこと、ISNネットを使ったサービスも2024年に使えなくなり、その技術を利用した専用回線も当然、2024年使えなくなってします。それもあり、現在EDIを利用している業界の皆さんは、専用回線利用から脱却しようとシステムの再構築を行っております。最終的にはインターネット回線を利用したEDIの構築を目指すべきとされますが、セキュリティーなど様々な問題を今後解決する必要があります。


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https://note.com/jiro_ashikajima/m/m596dba9ff857

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