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シェアハウスの思い出。スペイン人の友達に教えてもらったこと

毎日note更新 Day2   

私はシェアハウスで暮らした経験が何度かある。現在は大阪のシェアハウスに住んでいて、6ヶ月目に突入している。

シェアハウスでの出会いは、私の人生を変えるような新鮮なものばかりだった。職業やバックグラウンドがまったく異なる人たちと一緒に暮らす。23歳に実家を出るまで、引っ越しを一度も経験してこなかったからなおさら感じたのかもしれない。

一番初めのシェアハウス体験は、埼玉県でのシェアハウス。3階建ての建物全体がシェアハウスになっており、昔は社員寮として使われていたようだ。キッチン、リビング、洗濯機などが共有だったが、各個室にはユニットバスがついていて結構住みやすかった。

住んでいる人の半分以上が外国人だった。フィリピン、韓国、スペイン人などいろんな国の友達ができた。仲良くなってからは毎週のように部屋でおしゃべりしたり、カラオケに行ったり。みんな日本語ペラペラで、コミュニケーションに困ったことはなかった。

振り返るとただただ笑っている思い出ばかり。みんな楽しませることがめちゃくちゃ上手だった。おしゃべりで気まずくならないし、何時間でも話していられた。

日本語とホテルの学校で学生をしていた、スペイン人の友達がいた。名前はテオ(仮名)。生活リズムが合ってよく仕事が終わってからリビングで話をした。お金がないと言って、朝昼晩あまり食べていなかった気がする。日本の食事も口に合わなかったようだ。

とはいえ私は、当時テオのことをあまり心配していなかった。ハウスで会ったときは毎回2人で大笑いしていたし、テオのFacebookを見るといつも女の子と一緒に写った写真が載っていたから。スペインの人ってこんな感じなのかなと思っていた。さすがにご飯を食べていないのは心配だったから、よく多めに作ってあげていたけど。

あるとき「スペインのオリーブオイルはとてもいいんだ。」って教えてくれた。スーパーで買ったものでも、スペイン産のオリーブオイルはとてもいい香りがすることを知り、毎回スペイン産を選ぶようになった。

日本に1年以上住んでいたテオは、「日本は住みやすいし好きだけど、日本人がお金のことばかり考えているのにはうんざりだ」と呟いていた。もっと他に大切なことがあるのにと。そんなふうに思ったことなかったから、外国人から見ると、日本人って心が貧しく見えるのかと悲しくなった。

彼とはシェアハウスがクローズになって、離れ離れになってしまったけど、彼は今どうしているのだろう。当時はホテルで働き始めていたけど、もう3年前の話。Facebookをのぞいてみると笑顔で写っている写真しかなかったが、お金がない状況は多少なりとも改善されたのだろうか。

海外協力隊を経験してから、海外で暮らして仕事をするということがどんなに難しいことかを知った。あのときはわかっていなかったけれど、今振り返ってみるとすごい人たちばかりだったんだなと思う。本当は寂しさを感じていたり、カルチャーショックで苦い思いをしていたのかもしれない。もっと親切にしてあげればよかった。困っていることはないか、聞いてあげればよかった。

そんな後悔もあってか、日本のコンビニやレストランで働いている外国人を見かけると、あなたすごいね!!ってかけよってハグしたくなる。さすがにそんなことはできないので、いつも心の中で敬意を持って接している。

テオの出身はスペインの南にあるテネリフェという小さな島。一年中暖かいそうで、彼ののんびりした穏やかな性格が作られた理由もわかる。調べて見ると見どころが多く楽しそうな島だ。

今は難しいのだが、いつか旅行ができるようになったら行ってみたい。シェアハウスに住むことで、世界中に行ってみたい場所が増えた。なかなか自分では見つけられない場所を知るきっかけになる。

noteに書くために思い出す作業のなかで、思い出がより鮮明になって、私の心の中に大切にしまっておける。そんな発見もあったnote毎日投稿Day2だった。


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