Nothing's Carved In Stone "ANSWER TOUR 2021-2022" FINAL 豊洲PIT 2022.02.25
久しぶりの豊洲PIT。いつ以来だろう?
しかし私にとっての豊洲PITは、ナッシングスと、ストレイテナーの2days両日参加のイメージがとても強い。つまり、ひなっちのプレイを聴く箱という事だ。だから私にとっては安心感のある組み合わせだった。
ナッシングスのライブは、2年と少しぶりだった。コロナ禍前、最後に行ったのがこのバンドのライブだったので、早く行きてえなと思っていたので、無事に開催されて本当によかった。
レコ発のツアーファイナルなので、特に何が演奏されるかの予想をするでもなくアルバムの曲をひたすら聴き込んだ。
このANSWERは名盤であり、だからこそ理解するのに時間を要した。もう少し聴き込む必要があると感じている。
会場に着き、いつも通り開演前の一服をしようとしたところ、喫煙所が封鎖されていた。冒頭の写真がそれである。会場内で他の写真を撮り忘れたので、あれで会場の様子とする。
マジか…との思いはあったが、思いの外引きずることもなく、開演に向けて気持ちを整えていくことが出来た。指定席だったため、遅めの到着にしたのが功を奏したのかもしれない。例えば席について50分待つのであれば、煙草を吸えないのは相当キツかっただろう。
後方ブロックの最前列、目の前は一段下の通路という位置だったので、始まるまでの時間は足の踏み場の確認に費やした。よろけることもなく動き通せたので、復帰3公演目にして身体的な感覚はほぼ整ったという達成感を得られた。
そして、開演。
本公演について、私が語れることはあまりにも少ない。
圧巻、このひと言に尽きるからだ。
もはや円熟味すら感じさせる、バンドの芯としての存在感をさらに強めたボーカル。
空間を裂くような音、それを軸にしながら様々な表情を見せ楽曲を彩るギター。
彼のスラップフレーズに身を委ねていれば絶対に曲へのノリを外さない、そんなベースの安心感。
縦横無尽なリズム、派手に聴こえて手数も多いのに決して他の音を覆わないドラム。
私は1stアルバムのツアーからナッシングスのライブに通っている。進化を続けるバンドと歩みを共にできる喜びは格別のものであり、今回もまた見るものを呑み込むような圧巻のプレイを披露してくれた、とこういう話だ。
セットリストで印象的だったのは、最初の2曲。
Deeper, DeeperからBloom in the Rainの流れだ。
この2曲はそれぞれ、アルバムの始まりと終わりの曲である。その2曲を頭に持ってきてそこから更に展開していく流れに、言いようのないロマンを感じた。そこから先を語るためには補完しないといけない。それは私だけの言葉ではなくなるので、ここでは割愛する。
終盤のMCで、ANSWERは最高傑作であると言っていた。私が聴いた感想もまさにそれだった。
このアルバムによって、すべての楽曲が過去になる感覚があった。これはもちろん、悪い意味ではない。ぜひ、聴いてほしい一枚である。
個人的にとても好きなのは、RecallとWe're Still Dreamingだ。
公式でセトリに即したプレイリストが作成されているので、こちらも聴いてほしい。
最後にもう一度。圧巻だった。
しつこいと思われるかもしれない。だがこのバンドの凄みはそこにあって、毎度毎度しつこいほどに「圧巻」を見せつけてくれることが素晴らしい。
これからも、その圧に呑まれ続けたい。
MVなど
01.Deeper,Deeper
02.Bloom in the Rain
17.Beautiful Life
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