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TOMOO "BEAT" zepp Divercity Tokyo 2023.01.15

今年2本目は、TOMOOでした。
21年の暮れに知り、去年の2月はチケットを取れず、8月に渋公に行って以来。
だから、TOMOOのライブに行くのもこれが2回目です。


今回改めて思ったのは、この人のライブは、会場が大きい方が間違いなく映えるのだろうなということ。
光の演出や、映像を絡めた表現が豊かなので、それらが一望できる様な席で見られると、より楽しめるだろう。この日の様なストリングス・ホーン込みの編成だと特に。ホーンやストリングスの人たちの、演奏をしていないときの曲乗りの仕方って、めちゃくちゃ参考になるんですよ。
だから、例えばホール公演であったり、ライブハウスであれば渋谷WWWの様に、どの位置からでもステージの全体像が見やすい会場でのライブが、より楽しみになった。
より大きい会場で、より物凄い表現が見られることを期待しながら、これからも応援したい。

今回ライブに行くにあたって、自分なりに聴きたい曲を3曲ピックアップした。
前回聴けなかった、"スーパースター"と"いってらっしゃい"。
そして、13日にリリースされた"Cinderella"だ。
このうち、"いってらっしゃい"以外の2曲を聴くことが出来た。
参加2本目にしてすでに、"いってらっしゃい"を聴くまでは通い続ける呪いに囚われた感がある。もちろんこれは全くマイナスの感情ではなくて、むしろこういう呪いをより多く纏える人生でありたい。欲望は無限ですよ。
今回は、前述のうち2曲に焦点を当てる。

まずは、"スーパースター"。
この曲は、私がTOMOOを知ってから初めてリリースされた曲。
好きなメロは、「スーパースター」のところ。この響きの高揚感たるや!
どこか懐かしい感じのする雰囲気も心地よくて、間奏で一気に緊張感を持たせてくるバランスも素晴らしい。
今回のライブでも、8月と同じく、バンドとしてどんどん良くなっていきたい、という話しをされていた。この曲と"オセロ"を聴いてEstuaryに臨んだ私にとって、その言葉の説得力は半端なかったし、楽しみが尽きない。
生で聴いてももちろん素晴らしく、やっぱり待ってからの初回は気持ちが昂り過ぎて言葉にならないので、また聴きたいですよね。こういう繰り返しを楽しみに出来る曲と出会えたことが嬉しくてたまらない。

そして、"Cinderella"。
この曲がライブ2日前にリリースされてるんですよ。もう一音目からぐあっと引き込まれる曲。これを聴き込めるのが2日だけか、と言うのが最初の感想。これはとても喜ばしい感覚で、もう気合いの入り方が変わるわけです。
未だにしっかり聴き込めたかと問われると難しいのだけど、この曲の素晴らしさを語らせてくれ。生で聴いた感想は、凄まじかったの一言に尽きます。
まずは、鍵盤の音がよく聴こえること。鍵盤が鳴らす音階ではなく、鍵盤そのものの押し引きの音がとてもよく聴こえる。曲の雰囲気とも相まって一気に雰囲気に引き込んでくれる。歌詞をしっかり聴かせながら進んでゆく。道玄坂という私にとってのホームグラウンドが、より情景を鮮明に浮かび上がらせる。
一度目のBメロ終わり、弦がせり上がりながら展開を告げ、そこでサビにいかずもう一度Aメロから回すところ。全く冗長ではなく、それが確かに展開であるところ。増えていく音の全てが、心を躍らせる。
2回目のBメロからギターが入る。「こらえたメロディ」が確かに鳴っている。
「桃源郷はなくても笑えてた」の、「てた」で鳴るギターのコードの聴こえ方が、気が狂うほど良い。
そしてサビに入る。堪らねえ…。歌詞を読みながら、ただ失恋の曲ではないのだろうなと感じていて、一昨日読んだインタビューでそのようなことを話されていたのが何だか嬉しかった。
間奏のストリングスが奏でるフレーズに湧かせていると、短いフィルが入り転調して大サビへ!バスドラのパターンが変わることと合わせて、重厚な解放感に包まれる。ここで奏でられている音の意味を追い求めるために、今もずっとループして聴いている。まだ追い付かない。
大サビの終わりからギターソロが始まる。この入り方が、もうほんと素晴らしくて。ライブでは、ここの待ち方をどうしようかと事前に考えてたのだけど、もちろん吹っ飛んでました。このギターソロ凄く好きです。皆さんもぜひ聴いてくれ。


バンドとしてでかくなっていく過程をどこまでも楽しみたい。
これからも、通うぞ!

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