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the band apart "Future & Past Vol.1" Zepp shinjuku 2024/07/12

the band apartの3rdアルバム、「Alfred and Cavity」再現ツアーファイナル公演にいってきました。
とにかく最高でした!
私がバンアパを聴き始めたのが2008年、ライブに通うようになったのが2009年。それよりも前に出たアルバムではあるものの、とても好きな作品で、「この曲ライブで聴きたいな」が詰まりまくってる作品でもある。凄かったです、緊張感が。前日に原因不明の右肩の激痛で寝返りが打てなくなったり、当日の仕事で忘れ物をしたり、普段の生活の中で起こらないようなことがこの日には発生したのも、極度の緊張をもってこの日を迎えたからかもしれない…!

追加公演もあるとのことなので、アルバム収録曲についての感想を書いていきます。
”72”~”Still awake”の流れからスタート。後者は普段のライブでも聴ける曲だけど、この流れで聴くことはほぼないと思う。いつもとは少し違う、こちら側がもの凄くピリッとしてる中でのこの曲!そういえば、2年前、コロナ禍を経て約2年ぶりに参加したライブの1曲目もこの曲だったなと思い出しながら、でもその時とは別種の緊張感を楽しみながら。初っ端から、いろんな思いが駆け巡る始まりでした。
”SOMETIMES”は、原曲はもちろんだけど、再録ベストに収録されている方の音がものすごく好き。ライブでは、サビ以外の部分は、本当にどこにぶつかっても乗っていけるような、音の多さによる安心感が大好きです。
”the same old song"は、このアルバムに含まれる、「たぶんライブで聴くのは初めて」という曲の一つ。この日に向けて改めてガッツリ聴きなおしていたんだけど、死ぬほど難しくてビビりました。でも聴いていくうちにどんどん楽しくなるというか、どう乗るのが一番気持ちいいんだろうと考えている時間が本当に楽しくて。実際はもう、全身ばらばらに音に乗っていく感じだったんですけど最高でした。また聴きたい!

MCを挟んで”Circle and Lines”から、またアルバムの曲が続いていく。この曲は、意外とよくライブで聴いているイメージがある。この日のように、初めてだったり久々に聴く曲が多い日は、ライブでよく聴く曲がとても心強く感じる。まさに、実家のような安心感!ギターソロから最後のサビ、そして掛け合いからのライブならではの締め。ここの爽やかに駆け抜けてく感じがとても好きです。
そして、”headlight is destroyed”!これも初めてですね。このツアーが発表されて、私が観測した範囲では一番心待ちにされている感があった曲。激しくてしかも超おしゃれ!半端ない疾走感!ついていくのに必死!あっという間に終わってしまった!アウトロの、「ドゥルドゥルドゥル」っていう部分が死ぬほど好きです。

アルバム以外の曲やMCを挟んで、”Stanley”が演奏された。ここら辺になってくるともう後半だよなという寂しさが早くも襲ってきていて、この曲自体が持つ、こうシュッと終わっていく感じと妙にマッチした感情がありました。
そして!!!!!
本来こういう、一つの曲についてのみ変な熱量で書くことは本意ではないのだけれど!
”stereo”ですよ!!!
バイトを始めた2008年に、人に勧められてバンアパを聴き始めた。その人との関係はどんどん疎遠になる一方で、バンアパの楽曲にはどんどんハマっていった。アーティストにどんどんハマっていく過程において、どっかでガツンと引きずり込まれる曲がいくつかあるじゃないですか。私がバンアパの曲に対して初めてその感覚を覚えたのがこの曲です。ひとときも漏らさずといった感じに好みが詰まっている。
だから、ずっとライブで聴きたかった!ハイハットが似たようなリズムで刻まれるたびに、「おっっっ!」と期待する日々!
そんな時を経て、このツアーが発表されたときの歓びですよ。半端なかったし、「ここでもし演奏されなかったら…?」という謎の不安感もあるわけです。意味がわからないですね。
而して演奏されたこの曲に対して私は、涙するでもなく記憶が飛ぶでもなく、ただずっと目を瞑ってしまっていたなという後悔はありつつも、全霊で受け止めることができました。感謝しかないです。いやもう、これ以上うまく言葉にできないのが悔しい!

と!
今回はここら辺までにしておこうと思う。
アルバム全曲分を書ききるつもりだったのだけど、あまりに思い出がヘビーすぎて!というか、正直なところ、”stereo”を聴けたという喜びが激重過ぎて、それ以降の記憶がめちゃくちゃ断片的なんです。
追加公演を含む諸々の情報が発表され、楽しみが尽きない。その追加公演にも無事に参加できる予定なので、そのときは可能なら気持ち冷静に臨み、もう少しはっきりとした思い出を携えたいと思う。"stereo"に限らず、全編通してほぼ目を開けていなかった気がするので、もう少し視覚も使って楽しみたい。
ただ、自分の中で、ここまで速度のある記憶みたいなものは久しぶりで、それだけ感動してたんだなという実感がまた心地いいです。
本当にありがとうございました!


怪奇!消えたモズライト!
大袈裟でなく、この景色を死ぬまでにあと何万回でも拝みたいです。

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