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9mm Parabellum Bullet "19th Anniversary Tour" 日本武道館 2023/09/19

9mmの武道館公演に行ってきました。
ライブレポというよりは、回顧録になるのかもしれない。

9mmのライブは二回目で、ワンマンは初。前回はバックホーンとNCISとの3マンで、滝さんがライブにいない時期だった。
今回、私がライブに行こうと思ったきっかけは、突如YouTubeのサジェストに出て来たこの曲が、あまりにも良かったからだ。

一度聴いただけで取り憑かれ、この曲をライブで聴いてみたいと思った。
そして、とても迷った。
というのも、私が9mmをしっかりと聴いていたのは2012年頃までだからだ。「Dawning」というアルバムがとても難しく感じてしまい、2012〜2013年というのは私自身が音楽との向き合い方のスランプというか、壁にぶつかりまくっていた時期だったので自然と聴かなくなってしまっていた。
その間もなぜか、"カモメ"と"生命のワルツ"はずっと聴いていた。
10年ほどしっかり聴いていなかった人間が、アニバーサリーツアーに行っても良いものなのか、という迷いがあった。
しかし、いつもライブに一緒に行っている人が、示し合わせたわけでもなく全く同じタイミングで同じ曲にぶち抜かれ、ライブに行かないかと声をかけてくれた。これはもう行かない方が嘘だなと思い、チケットを購入した。
そこからの3週間ほどは、ほぼ9mmのみを浴びるように聴く日々!筋トレのよう!
この聴き込み期間中に最もハマった曲はこれです!


迎えた当日。ものの見事に最後列!
しかし南東スタンドだったので、ステージはめちゃくちゃよく見える。武道館のスタンドは後ろに人がいるとそれなりに恐怖感があるので、ある意味とても良かったのかもしれない。
私が聴いていた時期の曲は半分ほどだった。だから、それらにフォーカスをあてて書く。

一曲目は"The World"から始まった。最初が知ってる曲で本当によかった!もうイントロから全身が取り込まれるような演奏でした。
"Black Market Blues"は、とにかく楽しい。ギターソロの歪みが凄い!デカい会場で空間的にあの音を浴びれたことが本当に嬉しかったです。
そこから"Keyword"に続くのだけど、これも当時は取り憑かれたように聴いていたなと思い出しながら。曲中にずっと漂う懐かしさのような感覚と、それらすべてを払ってしまうような激しさとのせめぎあい。改めて良い曲だなと思わされました。

ライブは進み、前述の"Answer And Answer"が!聴けたら良いなと思ってはいたけど、実際にイントロが鳴った瞬間の喜びたるや!全霊を持ってぶつかりました。やっぱりライブはこれですよね。全力でぶつかる楽しみです。どこまでも分厚い曲!
"Supernova"はサビの入りで転げ落ちないように、というイメージを聴き込んでいる中で一番強く持っていた曲。何なんでしょうねあの爆発力。少しでも気を抜いたら一瞬で持っていかれるようなパワーがある。生で聴くツインリードのギターは気持ちよかったです。

圧巻のドラムソロを挟んで次のブロックで演奏された"Beautiful Target"は、まさか聴けると思っていなかったので面食らいました。踊れる曲ですよね。身体を自然と動かしてくれる。それも整わない感じに!たまらねえ!

投票で1位だった"Finder"は、リフはそのままにとんでもないぶっ飛び感をはらんだアレンジに。文字通り絡み合うような間奏は、視覚的にも鳴っているかのようで、こういう演奏にこれからもどんどん触れていきたい!

"キャンドルの灯を"は、私の中でこれぞ9mmだと感じる曲。ハネて踊れて、それでいて纏まりがあり、コーラスが素晴らしい。何回もライブで聴きたい。記憶に刻み付けて、聴き比べたい。
そこから、"カモメ"へと続く流れはまさに圧巻でした。この曲は、多分曲ごとで考えたら9mmの楽曲で一番聴いている曲で、もちろん思い入れも強い曲なんですよ。感動しました。特に、アウトロでのボーカルアレンジが凄かったです。多分あの感情は、感動したでは足りないです。今もまだ、ありがとうございます以上の感想をひり出すのが難しい。


本編最後のブロックは、"Brand New Day"から始まった。前述の通り、今回のライブに足を運ぶきっかけとなった曲。強い想いが駆け抜けている。溺れるようにではなく、浸れる曲。この曲の最後のサビ前、ボーカルを追うように奏でられるギターの音色がとても好きなんですよ。ぜひ聴いてくれ!
"The Revolutionary"は、これもまた一つのきっかけの曲で、この曲を聴いた辺りから9mmの曲に難解さを感じることが増えていった。もちろん、突き詰めれば「簡単な曲」は存在しないだろうし、今もなお気楽に聴ける曲ではないのだけれど、それでも全体像を把握出来るぐらいには追いつけてきた感覚があるというか。上手く言えないけれど、音楽をずっと、真剣に聴き続けてきて良かったなと思った。
本編ラストは"Panishment"!速い!凄い!素晴らしい!

行ってよかったです。楽しかった。10年後の武道館には絶対行きたいし、それをまた最高の思い出にするために、ここからまた9mmの音楽に触れて、ライブにも通おうと思う。
ありがとうございました!


武道館の景色は最高です。

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