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休み下手な日本の労働者達

休日にこぞって行楽地に遊びに行く労働者たちをよく見かけるが、私から言わせればそれは労働しているのと何ら変わりない。わざわざバカみたいに混雑している時に遊びに行くのだからそりゃあ疲れるに決まっている。まあ、それが好きなら良いけど。

まともな会社に勤めている労働者ならそれなりに休みは与えれているはず、それなのに休んだ気がしないとか、疲れが取れないのは休み方が下手だから。猫を見習いなさいよ。彼らはずっと寝ているでしょう?休むとは何もしないことなんだよ。

仕事のせいでストレスが溜まって休日も仕事のことで頭がいっぱいになる。そして、疲れが取れないならその辞めるのが正解。辞めることが最善の解決方法。

休み下手な根本的な原因は何なのだろうか?

結論から言うと労働に対する価値観だ。

考えてみれば、私達労働者の日常生活は仕事を中心に回っている。そして、休日は会社から与えられたご褒美みたいな感覚で喜んでいる。また、有休を申請する際は他人に迷惑がかからないだろうかといった感じで罪悪感を抱えながら休みをとる。なぜなら、未だに休む事が悪みたいな価値観が強く残っているからだ。他人が休みをとったり楽することに対して酷く嫉妬したりする特徴がある。

自慢するわけではないが、私にはヨーロッパ人の友達がいる。彼と話をしていると日本人とは全く異なる考え方を持っている。

話を聞いていて思ったのが、圧倒的に個人主義だということ。

定時を過ぎたら絶対に帰るし、残業させるなら残業代をきっちり出せよ!といった正当な自己主張ができる。そこが日本人との違い。

我々は変に空気を読みすぎて皆が残業しているからサビ残をする。たとえ、自分にとって不利になりかねない問題があったとしても指摘しないし、指摘すると厄介者扱いをされる。それが職場環境の歪みだ。

その話をすると彼は「そんなのはイカれてるよ。サビ残は違法だろう?」と言っていた。その通りだ。

当たり前の権利を行使せず、自己主張ができない。

そうなるとどんどん皆休みづらくなっていくし、そういった環境下で仕事の割り振りがされていくので長期休暇なんて夢のまた夢だ。休日に何か有意義な活動をしようと思ったらある程度まとまった長い休みが必要。

土日の2日間だけじゃ何も出来やしない。

だから、焦って無理矢理でも土日は充実させるため旅行したり、どこか遊びに行って無理やりお土産などを買い漁って消費活動をする。そうすることで休日を過ごしたという錯覚をしているのだろう。それは本当の休日ではない。ストレス解消のため無理やり行った行為に過ぎない。

労働で失った時間を土日で取り戻そうとしているだけだ。

たぶん、休むことは悪という価値観は簡単には変わらないだろうし、週休3日制に期待して待っていても何も始まらない。だったら、自ら行動を起こして休日がたくさん取れる環境を作り出すしかない。

長期休暇が取れないような職場環境や仕事からは離脱しなければならない。

そもそも、休日という概念がおかしい。

もともと、人は毎日が自由で休みで気分転換に労働するぐらいが丁度いいのだ。その生活を実現するために使える手段はできる限り駆使していく。今はその準備段階。既存の正社員という無茶な働き方ではなくもっと持続可能な働き方や労働に対する価値観の更新。

生活を維持するのに必要な出費が少なければ稼ぐお金も少なくて済む。そうすれば必然的に労働時間を減らすことができるから、嫌な時間が減る。もっと楽しいことに時間を費やしたほうが人生の満足感は高くなる。

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