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ASDの診断を受けた時の心情【ASD~自閉スペクトラム症の診断を受けて②】

前回の記事【ASD~自閉スペクトラム症の診断を受けて①】https://note.com/jinseimosaku_asd/n/ne95500c329e0では、私がASDの検査をしようと思ったきっかけをお話ししました。

今回は、ASDの診断を受けた時の心情についてのお話ですが、すぐに診断がおりたわけではないので、おりるまでの経緯から、一個人の方法としてお話しします。

まずは、34歳の時に、市町村の発達障害の相談機関(予約を取るのは大変でしたが無料)のカウンセリングを受けました。
当日の持ち物は、電話予約の際に担当の相談員さんが教えてくれましたが(大体、母子手帳や学校の通知表や服薬があればお薬手帳あたりだと思います)、それらと一緒に、自分が人とは違って気になることを文章にまとめたものも個人的に持参しました。
文章にまとめることで、それを見ながら自分が伝えたいことをうまく伝えられるし、相談員さんからも、伝えたいことがわかりやすくて助かると言われました。
また、本来は、自分の幼少期を知っている親も一緒に同席することが望ましいですが、私の場合は、数回のカウンセリングを受けるにあたって実家が遠方だったのと、親が毒親気質で(悪く言うのは良くはないですが)、まっとうに回答してくれるか不安だったので、親の同伴はなしで受けました。
数回のカウンセリングを経て、最後にWAIS-IVを実施し、その検査結果より、その時は「ASDの傾向がある」という結果でした。
ただ、市町村の発達障害の相談機関は医療機関ではないので「診断」はできないため、この結果で気にならなければそのままで良いし、日常生活に支障が出るようだったら医療機関を受診すると良い、とアドバイスをいただきました。

年月が経って、直近の職場で適応障害を発症したのですが、休職しても改善しなかったため、退職しました。
そこからしばらく仕事から離れていたのですが、この時間を有効に使い、自分がASDかどうか白黒はっきりさせたいと思うようになり、医療機関を受診する決意をしました。
私が通った医療機関は、自費でのカウンセリング方式でしたが、その分、患者一人に対して一時間程度で枠を取ってくれるところでした。
先生からの質問に答えつつ、市町村の相談機関に持参した文章とWAIS-IVの検査結果を見せることで、先生に伝えたいことが上手に伝えられたような気がします。
数回のカウンセリングを経て、36歳で、ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。

診断を受けた直後は、自分は障害を持っていたなんてショックだという気持ちは全くなく、幼少期からの違和感の原因がわかって納得できたという気持ちが大きく、とてもホッとした記憶があります。
「やっぱりなんか持ってたんだ」って。
ASD特有の白黒思考が働いて、気になることがはっきりしたという安心感もあったのだと思います。

余談ですが、こうやって診断を受けるのにも、いろいろ準備したり何度も予約を取って遠方の病院に時間通りにたどり着いたりと、けっこう大変なのですが、忘れ物もドタキャンも遅刻もせずにきちんと通ったというところも、ASDなんだなぁって思いました(笑)。

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