自分に、絶望
色々と絶望することはあるが
そもそも私は自分自身に絶望している。
母親のおなかに宿った時点でもう絶望は始まっていたと言っても過言では無い。
我が家はなかなかクセの強い家族だったから。
両親(と、祖父母)はいわゆる毒親だと思う。
母は私を産む前、父との間に出来た子を2回堕胎している。
理由は父の両親に結婚を反対され、出産ももちろん反対されたから。
この時点でおかしいと気づいた人は、正常な判断のできる人だ。親になってもおそらく毒親になる確率は少ない。自信を持って欲しい。
一方、毒親な私の両親は、結婚したいがために子供を作っていたのだ。誰がどう見ても完全なエゴである。子供は結婚するための道具なのだから。
私を妊娠した時は何がなんでも産むと(絶対に結婚してやると)
父の両親には堕胎手術が不可能な週数になるまで秘密にしておいたらしい。
そして運悪く私は生まれてしまったわけだ。
おそらく、私の父と母以外の祖父母や親戚には歓迎されなかったことだろう。残念ながら、望まれていなかった命というわけだ。
もちろん生まれたあと自我が芽生えるまでは数年かかるのでこの世に生を受けた私は数年間、自分の生まれなど知りもせず生きていたとは思うが。
あとから考えると、なかなか絶望的な幕開けだと感じる。
よく、胎内記憶とか言って
生まれる前にお空の上からパパとママを見ていたよ、なんて超絶ハッピーなお話を目にするけど。
そんなハッピーな状況の子ばかりだったのだろうか?
私には胎内記憶が無いのでわからないけど。
そんな上手い話はないと思う。
だって、この世に生を受けたって親に虐待されて命を奪われたり、
肉体的なこと以外にも精神的な苦痛を味わって育つ子供が沢山いるのだから。
赤ちゃんはママとパパを選んでやって来るなんて、脳内お花畑にも程がある。
そういう人は、幼少時代もさぞかし幸せだったのかな。
親からは、あんたはみんなに可愛がられてお姫様のように扱われて育てられたんだ、と度々聞かされていたが
私にはあまり実感のない話だった。
これはいじめと同じようなもので
受け手の気持ちが大切だと思う。
私は子供の頃親に愛されていたと自信を持って言うことは出来ない。今思い返しても、だ。
むしろ思い返すほど、親からの愛情だと思っていた色々なことに疑問を持ち始めている。
そして自分自身がどんどん嫌いになっていく。
あの親から生まれた自分、あの親の遺伝子を持つ自分。
親を憎む以上に自分が憎くて仕方がない。
自分の悪いところは全て親のせいだと思ってしまう。(これは良くない思考だと思うが)
こんな私も少しは自己肯定感をあげよう、と色々努力したこともある。
でもどうしても、脳裏に親のことが浮かび
叫びたくなるほどの絶望感に苛まれるのだ。
ここから抜け出せる日は来るのだろうか。
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