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藍 宇江魚
2021年10月8日 14:58
SNS:純太と老板によるビデオ通話『老板。久し振り』 老板(ラオバン)。 台北郊外の猫空(マオコン)にある茶園の主人。 向うでは、店主のことを老板と呼ぶことが多い。 茶園で親しく話しかけてきた時、名前が分からないからそう呼んでいる。 彼にも本名はあり、僕も当然それを知ってはいるが、彼のことをそう呼んでいるうちに馴染んでしまった。『純さん。元気だったかね?』 老板は僕をいつ
2021年10月25日 00:43
SNS:純太と老板によるビデオ通話。『淳さん。お茶、ありがとうね』 父の死を知った老板は、僕に香典を送ってきてくれた。そのお返しに日本のお茶を送ったのだが、どうやらそれが届いたらしい。『いやー。日本のお茶。美味しいね』 僕は東京に隣接した埼玉県下の町に住んでいる。この辺りは都心への通勤圏にあるが日本茶の産地としても知られている。パンデミック以前、この町に住んでいると言うと大抵の人