見出し画像

続・「いい会社」づくりのレシピ

いい会社と評判の大阪天王寺にある株式会社ヘッズの取り組みを紹介しています。

社員旅行

社員旅行に対する考え方は、人を大切にする「いい会社」とそうではない会社と対応が明確に分かれるイベントの一つです。

「いい会社」のレジェンド伊那食品工業塚越寛さんは、社員旅行というと「うちの若い者は、社員旅行というと嫌な顔するよ」と嘆く経営者の方がいることを残念だとしたうえで、社員旅行が楽しいと感じられる会社は結束力がある証左だと指摘しています。伊那食品工業では、もう50年以上続けていて、みんなが社員旅行を楽しみにしていてくれていると語られています。

社員旅行に行けば、社員たちはますます仲良くなり、職場がもっと楽しくなり、風通しがより一層良くなる、そうなると仕事にプラスになり好循環が生まれるとおっしゃっています。

ヘッズさんでも、社員旅行をとても大切にしています。パート社員、そして家族まで参加可ということで定期的に実現をしています。

そして、社員旅行の行程で、その地で評判の「いい会社」へ数時間ベンチマークに行くプログラムをつくっています。全員で、自社以外の「いい会社」に触れられる機会をつくることは、とてもいい試みだと感じています。      

北海道旅行に行った際には、赤平にある「どーせ無理」を世の中からなくす取り組みをしている植松電機さんを訪ねました。

図1

ハッピーサンクスデー(大忘年会)

コロナ禍の今はともかく、年末は、どこの企業でも忘年会で締めくくるのが通例でしょう。

ヘッズさんでも、毎年、盛大に行われていますが、社員だけでなく、仕入先、協力会社、そしてわたしのような顧問先にも参加を呼びかけて、会社にかかわる人全員が一緒になって楽しむ会として開催されています。

一年の感謝を伝えるということで、名称は「ハッピーサンクスデー」とされています。

レクリエーション部という、会社の雰囲気を盛り上げることに一肌脱ぎたいという同志が自発的に立ち上げたグループが主催で様々な企画を行い参加者を飽きさせません。

また、感謝カード大賞の発表など、笑いあり、泣きありの幸せの確認の場となっています。

図2

顧客訪問現場視察会の実施

ヘッズさんのお客様は、全国の花屋やケーキ屋、雑貨店です。そうした小売店は、ネットの普及という激変により、経営が大変なところも少なくありません。

暮松社長は、HEADS製品のユーザーであるショップへ足しげく通う活動を続け各店舗を応援し続けています。

行く先々で大歓迎されることは想像に難くありませんが、毎回、社員も数名メンバー入れ替えながら同行もしていきます。

現場で自分たちの商品や思いがいかに役立っているかを肌身で感じた社員さんたちのモチベーションは、さらにまた向上していき、会社に戻ったら、こんなことやあんなことをしてあげたいと行動を重ねていきます。

行き帰りの道程の中では、当然に社長と社員の濃厚な対話の機会になる訳で、これがまた関係の質をさらに上質にしてくれる時間になっていくのです。

こうした手間暇をかけた幸せづくりの工夫が、いまや大阪で評判の「いい会社」に同社を成長させていったのです。

図3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?