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本の記録

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2020年10月の記事一覧

『革命前夜』の音と風景

旧東ドイツを舞台にした須賀しのぶ『革命前夜』。聴いたことのある音楽や見たことのある風景が…

『革命前夜』はたぶん私のために書かれた本だと思う

「今日、昭和が終わったのだそうだ」 この書き出しで、ぐっとひ惹きこまれた。 須賀しのぶ『…

すべて忘れてしまっていた

燃え殻さんの文章は、なぜ心に残るのだろうか。 『すべて忘れてしまうから』の読後感である。…

『春琴抄』再読

40年以上前の幼い頃、自分の目に針を刺すシーンをテレビでたまたま見ていて、それが強烈なイメ…

私の知らない世界

「#読書の秋2020」に乗っかろうと思いたち課題図書を眺め、まずは前から気になっていた伊藤亜…

心のキレイな人のコラム

前田将多氏の『広告業界という無法地帯へ』を読んだ。 爽やかでリアルなひと夏のカウボーイ修…

半世紀坊ちゃん

明治から戦前に書かれた文豪たちの名作と呼ばれるものをほとんど読まないまま半世紀生きて来た。 そのこと自体に別に後悔はなく、学生時代に読んでおけばという思いはない。読みたくなったときが読みどきですから。 だけど、読んでいないことになんとなく後ろめたさのようなものはあったた。そして、この年になって少しずつ読み始めている。 まぁ、文筆を生業として生きているならともかく、いつ読んでも良いものだと思う。と言っておこう。 で、今年に入って、夏目漱石『吾輩は猫である』『坊ちゃん』な

ビデオ・カウボーイとリアル・カウボーイ

『だから僕は、ググらない。』という本に、「ビデオ・カウボーイ」というキャラが紹介されてい…