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心臓と脳の守り方〜この冬を生き抜くために必要なもう一つの栄養素

 昨年、こんな記事を書きました。

 予想が当たらないために書いたのですが、残念ながら当たってしまいました。今年は2月3月以降、戦後最大の超過死亡(8月までに約8万人)を出しています。

 そして昨年予想したように、これから訪れる冬には昨年よりさらに多くの死者が出るでしょう。
 それは接種数が日本だけ5回目でもあまり減っていないことから、もはや避けようがないように思えます。

 そして命の危険は接種者のみならず非接種者にも迫っています。シェディングの被害は、思っていたよりも深刻なようです。

 頻度こそ少ないでしょうけれど、接種者に起こることは非接種者にも起こり得ると考えておいた方がいいかもしれません。(スパイク蛋白は巷にあふれているのですから)

実は私自身、4回目接種者が増えた頃から異変を感じるようになりました。まずは接種して1ヶ月以内の人の腹部などを触診した際、手にピリピリとした違和感を感じるようになったのです。
 それから接種したばかりの接種者(患者やナース)といると、軽い胸痛も感じるようになりました。若い頃なら胸キュン?と思ったかもしれませんが、私も相手もそういう年頃ではありません。

 そしてそんな自分の症状から、改善方法も見つけてみました。

全体で死者数が増えるのは避けられないとしても、自分や大切な人々の命を守る手段がないわけではありません

 今回は、この冬を生き抜く秘訣をお伝えしたいと思います。
 ご参考になりましたら幸いです。

 基本を確認

 まず、ずっとお伝えしている基本を確認しておきます。

 こちら👇では春〜夏用に解説したので、今回は冬用で解説します。

この冬を生き抜く秘訣(仮)


基本1 ビタミンDを高める。
基本2 味噌汁を飲む。
基本3 ビタミンB1を摂る。
基本4 塩うがい・鼻うがいをする。
基本5 余計なクスリを飲まない。
基本6 余計な検査・検診・治療のために病院に通わない。
基本7 人とは今まで通りかそれ以上に触れ合ってオキシトシンを高める。ただし相手を選ぶ。

基本1 ビタミンDを高める。

 地球に生きる生命にとって、日光は生命力の根源です。日光が多い時、植物から動物まで活動も数も増やします。日光が少ない時、活動も数も減らします。日光を体内でフィードバックする仕組みがビタミンDです。
冬に死者が増えるのも、第一に日光が減ってビタミンDが低下するからです。
 夏は外で日光を浴びればビタミンDはすぐに貯まりますが、冬の日光は弱すぎて日本のほとんどの地域で1日中浴びても1日分のビタミンDを作ることはできません
 ご先祖様たちは鮭の干物やキノコ類でビタミンDを補ったのでしょう。
 現代ではサプリが現実的です。1日5000IUが目安、冬は10000IU摂ってもよいでしょう。子供は体重10kgあたり1000IUが目安です。
 注意点は高カルシウム血症です。便秘や頭痛・吐き気がその兆候です。ビタミンKが足りない場合、牛乳・乳製品などCa/Mg比が高い食品を摂るとなりやすくなります。

ビタミンDサプリを摂るなら、納豆や海藻を毎日食べましょう。食べないなら、ビタミンKサプリも併せて摂りましょう。牛乳・乳製品はなるべく摂らない方がよいでしょう。
 ビタミンDの吸収と活性化にはマグネシウムが必要なので、大豆食品、納豆や次に述べる味噌汁を併せて摂ることが大切です。


基本2 味噌汁を飲む。

「味噌汁と言った途端、信用されなくなる」
 私が信頼するある方に言われた言葉ですが、それでも私は味噌汁を推します。どうぞ信用しない方は飲まないでけっこうです。毒チンとかラゲブリオとか、権威のお墨付きと利権たっぷりのヤツを使ってください。


なぜ味噌汁なのか?まず先に述べたビタミンDの吸収と活性化にMgが必要であること。そして味噌の乳酸菌等もビタミンDの吸収を助けてくれることです。本質的には、実は人体が必要とするビタミン類の大部分、特にビタミンB群とビタミンKは腸内細菌によって作られているのです。
 ヒトは細胞の数としてはヒト細胞より遥かに多い微生物との共同体です。微生物の存在無くして私たちは生きていけません。
 日本人にとって腸内環境を整えるために最も適した飲料あるいは食品が味噌汁なのです。
 コロナウイルスや毒チンのスパイク蛋白に関しては、主に細胞のACE2受容体に結合することがわかっています。そのACE2受容体に本来結合すべき物質こそ、大豆に多いトリプトファンであり、そのトリプトファンから腸内細菌によってつくられたナイアシンなのです。

 さらにトリプトファン・ナイアシンにビタミンDが働くことでACE2から抗微生物ペプチドが発射され、自然免疫が発揮されるのです。

 毒チンを打つ前、日本を含む東アジアが世界でダントツにコロナ被害が少なかった理由『ファクターX』は大豆発酵食品だったと私は今でも考えています。(BCGとかPCR始まる前にかかってたとかもあるでしょうけど)

基本3 ビタミンB1を摂る

 さて、ここまでは昨年から同じなのですが、次が違います。それは接種が始まって特にブースター接種を打ってから東アジアの国々でコロナ死も超過死亡も大きく増えたからです。

もうファクターXは通用しなくなったのです。

 それは第一には欧米が2月以降ほとんど接種をやめたのに対し、東アジア諸国、特に日本が打ち続けているからでしょう。

 なぜ毒チン接種を繰り返すとファクターXが効かなくなったのか?

 すでに毒チンが自然免疫を抑制することは論文になっています。

 また毒チンが心臓と血管の重大疾患を起こすことも報告されています。

 こうした知見と自分自身の体に感じた異変から、これはACE2受容体以外の経路からスパイク蛋白や脂質ナノ粒子(ウイルスでもエクソソームでもいいですが)が細胞にダメージを与えていることによると疑われました。

ビタミンDと味噌汁(トリプトファン・ナイアシン)によるACE2ブロックだけでは十分に防げないということだからです。

 ではどこから?

 3回目接種以降、毒チン後遺症の報告例や、自分が診た患者の特徴を考えてみます。

 東アジア人にダメージを与える、
 心臓と神経の症状が出やすい、
 浮腫が起こる、
 酒飲みや砂糖好きが辛そう
 …もしかして…ビタミンB1(チアミン)か?

 はじめコロは小麦食の欧米人に被害が大きく、歴史的にナイアシン欠乏症であるペラグラの分布と重なったことから、私はナイアシンの関与を疑いました。
 それなら、今度は日本や東アジアで被害を出しているとすれば、かつて日本で国民病であった脚気つまりビタミンB1欠乏が関与しているかもしれないと思ったのです。

 試しにビタミンB1のサプリ(ベンフォチアミン250mg)を飲んでみました。胸痛が改善しました。
 その前にイベルメクチンも試してみて、少し効いたように感じたのですが、ビタミンB1の方がはっきりと効果を感じました。

プラセボかな〜と思いつつThiamine とCOVIDを検索してみると、なんと1万を超える論文がヒットしました。今年の論文だけで2000近くあります。(もしかして常識でした?)

 中でも興味深いのが👇のサウジアラビアの論文で、重篤なコロ患者のうち、ビタミンB1を投与した患者は入院死亡率が39%に、30日間死亡率が37%に、6割以上下がったというのです。

 さらに興味深いことには、ICU入院中の患者で血栓塞栓症(心筋梗塞、脳梗塞、肺梗塞、深部静脈血栓症などの血管が詰まる病気)が19%に8割以上減ったというのです。

 塞栓症とビタミンB1、これまで一般にはあまり関連していると考えられてきませんでした。この論文でも、なぜビタミンB1で塞栓症が減ったのかは「unknown(わからない)」としか書かれていません。

重症コロ患者の脳症がビタミンB1で改善したという報告もあります。

 査読前論文ですが、ビタミンB1が炎症性サイトカインを下げ、サイトカインストームを防ぐという報告もあります。


 ビタミンB1の一般によく知られている働きは、細胞のエネルギー産生に不可欠ということです。呼吸によって酸素を使って糖や脂肪酸をエネルギーに変えるクエン酸回路(TCAサイクル)は、ビタミンB1が無くては回りません。
 酸素とビタミンB1が無いと、クエン酸回路の入り口であるピルビン酸→アセチルCoAの反応が進まないのです。

 エネルギーをつくれなくて真っ先に困るのは、エネルギー消費の大きい細胞です。それはどこか?
心臓と脳です。心臓に代表される筋細胞、脳に代表される神経細胞です。
 だからビタミンB1が欠乏して脚気になると、筋肉がうまく動かなくて歩けなくなります。(膝の腱反射消失が有名ですね)
 さらに脚気心といって心臓の動きが弱まって心不全になり、ウェルニッケ脳症(怒りっぽい、忘れっぽい、ウソをつく)といって認知障害外眼筋麻痺が出るのです。

コロ後遺症や毒チン後遺症といわれる心筋炎、心不全、倦怠感、ブレインフォグ、これらには細胞のエネルギー不足、ビタミンB1欠乏が関与しているかもしれません。

 そう言えば、私は昨年から急に目の焦点が合いにくく、疲れると複視の症状が出るようになりました。最初、老眼か乱視の悪化と考えて眼科に相談したのですが、目の問題ではないと言われました。画面の見過ぎを疑っていますが、もしかすると外眼筋の機能低下が起こっていたのかもしれません。(そう言えばビタミンB1飲んでから目の調子もいいような。連続当直後で夜中にここまで書いて複視なし)

 もう一つ、ビタミンB1は核酸の合成に必要なペントースリン酸経路にも欠かせません。核酸がうまく合成できないということは、うまく細胞分裂できないということですから、寿命が短く回転の速い白血球などの免疫細胞、腸粘膜細胞、皮膚細胞、生殖細胞などに障害が出やすくなります。

 血栓塞栓症との関わりで言えば、ビタミンB1が欠乏するとピルビン酸をアセチルCoAにできないので、ピルビン酸が溜まってしまうこと。さらに有酸素代謝ができないと酸素を使わずに糖を分解してわずかなエネルギーを得るしかないので、乳酸が溜まりやすくなります。それは血液が酸性化するアシドーシスにつながります。
アシドーシスになると、血液は凝固しやすくなります。
 点滴に使われる輸液製剤に基本的に酢酸などpHをアルカリ化する緩衝剤が入っているのは、緩衝剤無しでは血液が酸性化して血栓症を起こしやすくなるからです。
 生理食塩水は中性(pH7.0)と思っている人が多いかもしれませんが、実は多くの条件下で酸性なのですよ。(人の血液は7.4が正常)

ビタミンB1欠乏から血栓塞栓症を繰り返すことも報告されています。あまり知られていませんが、意外と多いのかもしれません。

 コロや毒チンが本当にビタミンB1欠乏を起こすのか?起こすとしたら、どのように起こしうるのか?

 確かなことはまだわかりませんが、先日新潟で行われたシンポジウムでの宮澤孝幸先生の講義にヒントがありました。(医学部の講義なら素晴らしい内容でしたが、あまりに高度で聴衆のかなりが気絶していた?)

オミクロンや毒チンのスパイク蛋白の遺伝子配列には、受容体を介さずに細胞膜から直接細胞に侵入し、細胞核内にあるエストロゲン受容体に結合するために必要な配列が組み込まれているというのです。
 本来、スパイク蛋白が核に侵入する必要はないので自然界でそういう変異が起こることは考えにくいとのお話でした。(陰謀論にかたむいてしまう理由としてお話しされていたと思います)

ACE2受容体を介さずに侵入してくるなら、ナイアシンやビタミンDを十分に摂って抗微生物ペプチドでACE2を守ったとしても細胞を守りきれないことに説明がつきます。玄関の鍵を閉めても、窓を割ったり壁をすり抜けて入ってくるスパイのようなものだからです。

 そして様々な組織系に様々な症状を起こしてくるからには、多くの細胞が共通して持つ基礎的な代謝経路を疎外していることが疑われます。
 ビタミンB1を枯渇させることによるエネルギー産生と核酸合成の阻害と血液の酸性化は、その候補となりうるものでしょう。

 こちらの方はコロ予防・治療としてよく知られたビタミンD,C,NAD+などに先立ってビタミンB1を推されているようです

 またビタミンB1は食事からでも豚肉、ごま、大豆、玄米、麦など多くの食品に入っていて、現代人の一般的な生活で不足することはまずないと考えられています。

 かつて脚気は日本人の国民病と呼ばれ、日露戦争などでは戦死者以上の脚気死者を出しました。陸軍で白米を食べさせていたことが原因でした。麦飯を食べさせた海軍では脚気は撲滅されていましたが、陸軍軍医ら権威が脚気は細菌だと言って認めなかったのです。(当時から医学界は利権でウソをついていたのです)

 現代ではビタミンB1欠乏症はほとんどアルコール依存症患者に限られると思われている節もあります。しかしそれは、検査されていないだけかもしれません。食の細い人や下痢が続いている人、酒や白米や白砂糖中心の食生活をしている人ではいつの間にか欠乏していることもあるでしょう。

 またエネルギーの需要が増えれば、ビタミンB1の需要も増えます。核酸の需要が増えてもビタミンB1の需要が増えるでしょう。
スパイク蛋白によって核の遺伝子が攻撃され、その修復のためにビタミンB1の需要も激増しているのかもしれません。

 というのも、私は毎日玄米に大麦などを入れて主食にしています。もちろん大豆もよく食べます。肉も普通に食べます。快食快便です。
 エネルギー消費はトライアスロンのトレーニングなどで一般より多いのでビタミンB1需要は多いでしょうけれど、ビタミンB1が欠乏するとは到底考えられない食生活です。
 そんな私がシェディングが原因と思われるような心臓や外眼筋の異常を感じ、そしてそれがビタミンB1で改善したとするなら、この毒チン禍におけるビタミンB1の必要量は、常識をはるかに上回るのかもしれません。(特に接種者ではスパイク蛋白とエクソソームを作るために猛烈にビタミンB1も消費しそうです)

 冬は運動しなくても寒さに耐えるために多くのエネルギーを消費しますから、ビタミンB1の需要もさらに高まると考えられます。

 さて、不確かな話ばかりで申し訳ありませんが、食品にせよサプリにせよ、この冬意識してビタミンB1を摂っておいて損はないのではないでしょうか?

ビタミンB1摂取の注意点

 ビタミンB1摂取の注意点として、水溶性なので茹でたり水にさらすと流れてしまいます。(しゃぶしゃぶはおじやなどで汁まで食べないと無駄になる)
 またアルカリで容易に分解してしまうので、料理に重曹を使うとビタミンB1は壊れます。最近流行のクエン酸重曹水を飲む人は、重曹が多くなるとビタミンB1は壊れるかもしれません。一緒にサプリを飲むのはよくないでしょう。

 また貝類・淡水魚(コイ・フナ)・山菜類(わらび・ぜんまい)などにはビタミンB1を分解する酵素チアミナーゼが含まれていますので、加熱せずに食べるとビタミンB1を壊してしまいます。加熱して食べれば酵素は失活しビタミンB1は壊れません。

 逆にビタミンB1はアリシンを含む野菜、ニンニク・ネギ・玉ねぎ・ニラ・ラッキョウなどと一緒に食べるとアリチアミンになり、吸収効率が良くなり、チアミナーゼで分解されにくくなります

 サプリで摂る場合、ビタミンB群コンプレックスやマルチビタミンにもビタミンB1は入っていますが、ビタミンB1だけのサプリに比べるとビタミンB1の成分量はかなり少なくなりますから、成分表を確認しましょう。
 ビタミンB群を大量に飲むと尿が真っ黄色になって気持ち悪いです。
 またビタミンB1サプリには吸収効率のよいアリチアミン(アリナミン)やベンフォチアミンもあります。

ビタミンB1は水溶性ビタミンで蓄積することはなく、摂りすぎても尿に排泄されます。過剰症は知られていません

 しかしエネルギー効率がよくなるため、元気になることが副作用?の一つと言えなくも無いかもしれません。
 つまりは、睡眠不足や頑張りすぎを起こしやすい恐れがあります。
 かつて流行したニンニク注射として有名だったビタミンB1注射を繰り返していて体を壊してしまった非常な働き者を知っています。頑張りすぎだったのかもしれません。

 ビタミンDにしろビタミンB1にしろ、1つの栄養素は一つの栄養素としてしか働きません。他の物質の代わりにはなりません
 この冬はビタミンB1を摂ればビタミンDは要らないわけではありません。

 また睡眠の代わりにもなりません

 栄養素は全て必要な中、私がビタミンDや今回ビタミンB1を推すのはそれが今多くの人にとって健康のひっかかり、つまづきの原因、いわゆるボトルネックになっていると考えるからです。
 しかし一つのボトルネックを解消すれば他のボトルネックが現れやすくなるものです。

 まだまだ狂った世の中は続きます。季節の移り変わり同様、どんなに頑張っても早く春が来ることはありません。

 冬眠という言葉があるように、冬はよく眠ることも大切です睡眠は眠ることでしか補えません。過労は突然死の原因です。と自分に言い聞かせつつ、尻切れトンボになってしまいましたがもうだいぶ遅いので、この冬を生き抜く秘訣はやっぱりこっちにします👇。

この冬を生き抜く秘訣


基本1 ビタミンDを高める。
基本2 味噌汁を飲む。
基本3 ビタミンB1を摂る。
基本4 寝る。


追記)こんな返信をいただき大変驚きました。👇

ビタミンB1は心臓を守ってくれ、心筋梗塞等のリスクも下げてくれる可能性はありますが、ビタミンB1だけで全てが解決するわけではありません。特に心筋梗塞後は抗凝固剤などが必要なことも多く、安易な服薬中止は危険です。私はクスリ全否定ではありません。日々クスリを使って診療しています。確かに余計なクスリが多いですが、必要なクスリもあります。どうか誤解なきようお願い致します。

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