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おこのみー

時は平成初期の頃のお話となります。

えー、こんばんわ神明です。

以前ここでもちょっと触れましたが、神明が中途半端なツッパリ☆ハイスクールロケンローだった頃、通っていた学校の近くに、おばあちゃんが一人でやっていた駄菓子屋兼お好み焼き屋がありました。

お好み焼き屋といっても店内で食べれるスペースは無く、ばあちゃんに焼いてもらって持って帰る方式でした。

ああゆう形のお店は、今の世の中にはもうないのじゃないかな。

まぁそれでも狭い店内に座って、ばあちゃんといっぱい話したけども。

お店の名前は「もりした」 きっとばあちゃんの名字でしょう。

高校入学時に下宿をした神明ですが、その下宿からも歩いて2、3分のところにあり、通っていた高校からも歩いて2、3分という立地条件。

これはもうタマリ場になるのは決定でしょう。

というよりも、代々ツッパリ☆ハイスクールロケンロー達の溜まり場として受け継がれてきたお店だったと思います。

おばあちゃんはどうやら独り身だったので、孫のような高校生達が毎日集まり、駄菓子をツケで買い、おこずかいに余裕のある時は、お好み焼きを焼いてもらうという日々が実は楽しかったんじゃないだろうか。

というのも、高校を卒業した後にツケを返済しにいった事がありまして。

金額にして2、3千円だったと思いますが、「もう返さんでええよ、えらくなったら返してね」と返済を断られました。

まぁ、それでも返したけども。

そして神明は大学進学と同時に地元を離れたので、ばあちゃんとはそれっきりになってまいました。

ばあちゃん、ごめんな。

えろくはなったけども、えらくはなれんかったわ。

きっともう天国におるやろけども、あの時のお好み焼きのおかげで今も走れてるで。


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