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【ビッグ・テック(巨大IT企業群)が戦争犯罪に加担】イスラエル・米国に協力してガザ虐殺報道を検閲
10月27日『The Grayzone』
ワイアット・リード
(左派の調査ジャーナリズム・ウェブサイト『グレイゾーン』記者)
翻訳:脇浜義明
パレスチナ支援のアカウントが停止
イスラエルが米国の容認のもと、パレスチナ人ジャーナリストやアル・ジャジーラのジャーナリストを空爆によって口封じする中で、ビッグ・テック(巨大IT企業群)もそれに協力している。
10月7日のアル・アクサ洪水(ハマスの反撃)の後、複数のSNSプラットフォームが多数の著名なジャーナリスト、人権活動家、パレスチナ人活動家のネット発信を停止、または無効にした。ネット上のイスラエル批判やシオニズム批判に対する検閲は前々からある。親イスラエルのプロパガンダはOKで、反イスラエルの内容はNG、とする二重基準は非難の的だった。
10月5日、「パレスチナに目を向けよう」(Eye On Palestine)のアカウントがインスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)から消え、600万人以上のフォロワーがガザの現状を直接映像で伝える情報源にアクセスできなくなった。
これに対してインスタグラムとフェイスブックの親会社メタのスポークスマンは、「この中断は政治的動機によるものでない」と主張し、「アカウントが発信している内容を原因としてアカウントを停止したのではない」と弁明している。
メタの弁明の嘘は明白だ。これまでにも、メタがイスラエル政府の検閲要請に協力した経歴がある。2016年、政府が「扇動的」と見做すコンテンツをSNSから削除する権限を政府に与える「フェイスブック法案」が承認された後、イスラエルのアイェレット・シャーケド元法務大臣は、「フェイスブックもツイッターも、グーグルも削除命令の70%に従っている」と誇っている。
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ジャーナリストへの検閲と弾圧
アル・ジャジーラで働いて、ガザに関する重要なニュースを提供してきたパレスチナ人ジャーナリストのタメル・アル=ミッシャルは、元法務大臣の挙げた「70%」を体験した。
ミッシャルは9月に、メタがイスラエル諜報機関と協力して親パレスチナ・コンテンツを抑えた事例をアル・ジャジーラで暴露して、世間を騒がせたことがあった。それから数日後、彼は自分のSNSプロフィールにアクセスしようとしたところ、驚いたことに、彼のフェイスブックのページがすっかりなくなっていた。
彼だけではない。パレスチナ人インフルエンサーで、フォトジャーナリストのモタズ・アザイーザは、イスラエルの空襲で彼の家族15人が殺害された。その破壊されたアパートの映像をネットで伝えた後、メタは彼のインスタグラム・アカウントを停止した。
「ガザのパレスチナ人ジャーナリストは、イスラエル占領に苦しめられているばかりでなく、フェイスブックやユーチューブからの検閲を乗り越えなければなりません」と、長年ガザから現地報道してきた地元記者のシャディ・アブデルラーマンは、『グレイゾーン』に語った。「SNSを使う場合は、よほど用心してかからないと、すぐにアカウント停止されます」と説明した。
「ガザでジャーナリストとして働くのは容易ではありません。SNSが検閲されるだけでなく、イスラエル当局からにらまれ、何かにつけ嫌がらせや弾圧を受けるからです。検問所通過のときは特に大変です。事実を正直に報道すると、当局から敵対行為と見なされます。」
恣意的な「誤作動」
たとえば、2021年の帰還大行進のとき、「毎週の行進に参加して報道した記者は、イスラエルの攻撃の標的にされました」とアブデルラーマンが語った。「膝などを撃たれた記者もいたし、射殺された記者もいました。」
インスタグラムには、何か極めて意図的な「誤作動」が起きたことがある。アラビア語での利用者は、「パレスチナ人」を表すアラビア語が、一時的に全て「パレスチナ人テロリスト」に自動置換されるのを経験した。
10月26日のイスラエル軍のジェニン襲撃のとき、彼らは一年前に殺害した有名なアル・ジャジーラ記者シリーン・アブ・アクレの記念碑を破壊したのだ。
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