「1:2:7」の法則

こんにちは。人に興味の無い人事のワタナベと申します。
簡単に経歴を紹介しますと、大手~ベンチャー(立ち上げ)~大手で人事のキャリアを積んできました。
その中で考えてきたことを少し書いていきたいと思います。

天才を殺す凡人

天才を殺す凡人という本を読んでことがあるでしょうか。
私自身が組織の人材を分類して、なにか組織デザイン出来ないかと考えていたところ、
現職の知り合いに勧められて読んでみたのですが、自分の考えと似ていることが書かれており、とても面白かったです。
上記の本では組織を構成する人材を「天才」「秀才」「凡人」に分類し、それぞれに特徴を説明されていました。
ここでは私自身の人材分類と、その分類をどう組織に活かすことができるのかを少し書いてみたいと思います。

ワタナベが考える人材の分類

まず組織を構成する人を下記3つに分類しました。
①アーティスト人材
②サイコパス人材
③一般的優秀人材
まずは分類ごとに人材の特徴を書いてみたいと思います。

アーティスト人材

人や環境、ビジネスモデルに左右されず自分のやりたいことに対して、全力で突き進むことが出来る人材です。
自分の興味以外に興味を持つことは少なく、ビジョンや目標にも興味を持ちません。マネジメントされたくないし、できない人材です。
特徴としては下記のようなところが挙げられます。
・新しいコトやモノが好きでどこからか新しいアイデアなどを見つけ、環境の起点となる
・やりたいことをやったうえで組織が前進するための成果を出す
・事業を前進されることはあるが、組織を後退させることもある

サイコパス人材

人や環境に興味を持ちません。その組織や事業に必要だと思えることに全力で突き進むことが出来る人材です。
ビジョンや目標に興味は持ちますが、共感はしません。
特徴としては下記のようなところが挙げられます。
・人や環境に全く興味がないく、成果を最優先に考え、プロセスや人の感情/関係性は考慮しない
・新しいことを自ら見つけれないが、レールが無いカオスな環境でも成果が出せる
・事業を前進させることが出来る場合が多いが、フェーズによって組織を後退させる場合がある

一般的優秀人材

人や環境に興味を持ち、ビジョンや目標に共感できます。
そのため多くの人とチームワークを組んで動ける人材です。
特徴としては下記のようなところが挙げられます。
・意思決定の際に人や環境が大きく影響する
・チームワークをしっかり組めるため、事業/組織ともに前進させることが出来る
・新しいコトやモノを自ら見つけることが出来ず、レールが敷かれるまで動けない状態になることが多い

1:2:7=アーティスト:サイコパス:一般優秀

3つに分類した人材をどのように組織に活かすか。
既に根幹となる事業が出来上がっており、グロースしていくタイミングでは
私は1:2:7=アーティスト:サイコパス:一般優秀の比率がひとつの答えになるのではと思いました。

なぜ1:2:7なのか

1:2:7の比率にしたのかは、各人材同士の相性によるところが大きいです。
まず、アーティスト人材とサイコパス人材は相性が良いです。
アーティスト人材は新しいモノコトを見つけ、サイコパス人材にカオスを提供するため、この2つは結託することが多いです。
しかしながら、上記2人材はそもそも人や環境に興味がないため、一般的優秀人材とは相容れません。
しかしながら、事業が世の中に受け入れられるためには一般的優秀人材の共感性が必須になってきます。
そのため組織には多数の一般的優秀人材が必要です。
ただし、興味の前提がアーティスト人材とサイコパス人材とは違うため、
一般的優秀人材にとって、この2人材は異物になります。
上記の一方で、組織や事業を大きく前進するためには新しいことを見つけることが出来るアーティスト人材、カオスな環境でも成果を出せるサイコパス人材が必須となります。
そのため、一般的優秀人材にアーティスト人材とサイコパス人材がギリギリ潰されない比率が1:2:7ではないかと考えました。

終わりに

今後の流れとして、雇用の流動性は加速すると思われます。
人材を育成するのではなく、即戦力として事業を動かしていくには組織デザインが必須になるのではと思っています。
どのような人が居て、どのような関係性があって、それがどのように事業に繋がるのか。
とても面白そうに感じませんか…?
そんなこれからの組織の考えについて少しずつ書いていきたいと思います。



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