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コロナ禍で瀕死のクラブやフェスに約24億円の追加予算|芸術文化支援を惜しまないドイツ

2020年3月、ドイツ連邦政府のモニカ・グリュッタース文化大臣が芸術文化支援の緊急支援金として、500億ユーロ(約6兆3000億円/1ユーロ125円換算)の予算を発表したことは、日本でも大きな話題となった。

ドイツでは現在も厳しいロックダウン措置が続いており、芸術文化分野ではますます支援を必要とする個人や団体が後を絶たない。そんななか、クラブ、フェスや音楽イベント会場にとってうれしいニュースが飛び込んできた。1月27日、ドイツの著作権管理協会であるGEMAがそれらの施設を支援するために、連邦政府の文化パッケージから1900万ユーロ(約24億円)の予算が追加されることを発表したのだ。

連邦政府ではすでに、GEMAに3000万ユーロ(約37億円)の予算を託しており、すでに500万ユーロ(6億3000万円)が申請者に給付済みだ。今回の増額は未払いの280件の申請のために決定され、合計4900万ユーロ(約61億円)の割当と給付が2月末までに行われる予定だという。

「イベントの開催禁止によって、その分野の存在が脅かされている」とGEMAの会長であるハラルド・へッカー氏はいう。グリュッタース氏も「すべてのジャンルのミュージシャンができるだけすぐに、再び観客の前でライブを行えるようにするために、この国にはたくさんの大小のステージ、クラブ、フェスが必要なのです」と述べている。

参考:Berliner Zeitung「Corona-Hilfen: Lockdown: Weitere 19 Millionen Euro für Clubs und Festivals」

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