K.

いつか見たみ空の勿忘草はそのままに

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いつか見たみ空の勿忘草はそのままに

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何事も単純化させないことが大切 複雑の中から気になる石を拾い上げる

    • 無題

       ボーガンを使った女性の事件も山上の事件も彼らには、十分な才能があったのに結果を除き一貫して受動的であったことに疑問を持つ。事件以前からの秘めた能力に加え、頑張ればそれほどのことができる才能を持っているのを、なぜ能動的に開拓できなかったのだろうか?また彼らの人生に長らく影響を及ぼした具体的な悪となる人間を結果的に彼らは個人的な粛清をしている。彼らの攻撃性と能力、それまでの一貫した受動性に対する問題には深い意味があると思う。彼らの恐れていたものは何なのだろうか、そして彼らの見せ

      • ショベルヘッドにヴィンテージな女を乗せて

        どっこん、どっこん、どっこん、どこどっとん、どこどっとん、どこどっとん、どこどっとん、どこどっとん、どこどっとん、どこどっとん、どこどっとん、どどどどどどどどどどどどー。 袂をたすき掛けした女は草履で軽快にジャンプをし、その体重をエンジンペダルに乗せた。着物の裾を割り、尻の下にまとめて風に靡かせればまるで土方さん、ニッカボッカのように膨らんでは旗めいた。

        • メーターマン

          体中にメーターが付いている。全てを管理している。かっこのいい姿。アナログメーターの部品群、それぞれが心を惹きつけるポイント。メーターに心惹きつけられて寄ってくる人間に対して、彼のメーターは数値板に沿って針を振った。 秘密は深夜行われる。彼は復刻版ディーゼル列車から約二時間で満充電をしている。 メーターマンの夢、空を飛ぶ、地上より飛行機が少し大きく見えた。密閉部が破損してメーターが1つ落下してしまった。 昼下がりのメーターマンと焼きそばパン。足元の黒蟻にパンの欠片を分ける

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        何事も単純化させないことが大切 複雑の中から気になる石を拾い上げる

          怖くないよ

          線香が消えていることを確認する。 天井からまっすぐに下りた配線を伝い、30ワットの裸電球から小さな蜘蛛が私の肩へ飛び乗った。 小さな蜘蛛は、砲台のようにあちこちと素早く頭の向きを変えた。 怖い。 怖くないよ。かわいいよ。こっちにきやさんせ。 お水を汲んだような手の中へ小さな蜘蛛が飛び込んだ。 祖母はそおっと着物の襟を開け、平たくなった大きな胸元へとしまいこんだ。 ーーーーー 汗も乾いた新車の軽、蝉が鳴いて、世間話の終盤、私たちは日陰へと移動した。 小さいおじさんって怖い。

          怖くないよ

          阿吽とポコちゃん

          体が言うこと聞かない。 嗅覚を奪われた。 コカ・コーラ総体は24トントラックを走らせた。 つい買ってしまった。 角砂糖の山を思い浮かべながら決めた量より多くを飲んだ。 仕事場に向かうと、阿形と吽形が迎えていた。 阿、加工されていない彼の写真の方が好き。 吽、向こうはポコちゃんみたいな満面の黒目が大きくなっていた。 仕事しなくちゃ。 仕事をしなくちゃ。

          阿吽とポコちゃん

          言論は意義はあっても意味は無い。意味があるのは行動だ。体は責任者だ。止まることのないのが体だ。人は行動によって初めて一体となる。

          言論は意義はあっても意味は無い。意味があるのは行動だ。体は責任者だ。止まることのないのが体だ。人は行動によって初めて一体となる。

          熱情は暴風雨の松明

          熱情は暴風雨の松明

          今をつくるのは借り物では駄目だということ。

          今をつくるのは借り物では駄目だということ。

          矛盾について

           思想も恋愛も、個人的で非効率なものでありますが、その力は生命力としての永続性を持ちます。  利益集団がその結束を無益とともにいとも簡単に消滅させるのは、効率性を求めるがゆえに人間性を欠如させた結果なのです。  資本主義は、平等性を保証しており、平等性の上の格差であると思うのです。  自由と平等は実は相反するものであり、その実どちらも観念に過ぎず、思想や恋愛と同じく妄想の類となりますし、現実は人間が食べて寝て戦うという基本構造が続いている状況なのです。  物事を知るた

          矛盾について

          実存する我らが幻。

          実存する我らが幻。

          カマキリが風になって、獲物を仕留めた。 高貴な傲慢は相対していない灼熱の太陽だ。 高貴な傲慢は時として涙の雨で大地を濡らす。

          カマキリが風になって、獲物を仕留めた。 高貴な傲慢は相対していない灼熱の太陽だ。 高貴な傲慢は時として涙の雨で大地を濡らす。

          お品書き 傍観する女

          嫉妬 その男の存在、その女の存在、殴り込みの笑顔。その女への同情、その女のプライドと嘘。相談と初めてと赤いtバック、女の犬。 裏切り 男の元へと車で送らせる。 対決 その男を見せる。汗と脂肪、小さな小屋、一番後ろの席、ビジネスホテルでの強行。 開く 何かがわかる。透明な男を作り出す発明。本当に透明だった男。訪問者、不透明な者。 凪 足の怪我とその証明、豆柴になる。 失意 再度孤独を確認させられる。他者への行動を主にする。自分の幸せを飲むように暮らす、創作の喜び。母なるものにな

          お品書き 傍観する女

          眠る前 まぶたに開く 透明の 闇は静かに 溶け合うままに

          眠る前 まぶたに開く 透明の 闇は静かに 溶け合うままに

          私は今、宇宙の座標の点に必ず存在している。

          私は今、宇宙の座標の点に必ず存在している。

          平均とされる人生の半ばとなり一つの長い長いトンネルを抜けることが出来た。 三歳の時、心が大やけどしたその傷にやっと正常な皮が作られた。 私にとって彼との暮らしはやけどの治療だった。 やっと大きな大きな傷を治すことができたと感じている。