メーターマン
体中にメーターが付いている。全てを管理している。かっこのいい姿。アナログメーターの部品群、それぞれが心を惹きつけるポイント。メーターに心惹きつけられて寄ってくる人間に対して、彼のメーターは数値板に沿って針を振った。
秘密は深夜行われる。彼は復刻版ディーゼル列車から約二時間で満充電をしている。
メーターマンの夢、空を飛ぶ、地上より飛行機が少し大きく見えた。密閉部が破損してメーターが1つ落下してしまった。
昼下がりのメーターマンと焼きそばパン。足元の黒蟻にパンの欠片を分ける。それを見ながら食べる。自分の靴のメーターが下がっていることに気づく。
太ももを開けると、内臓のメーターが並ぶ。太ももは第二の心臓だ。心臓のメーターは、小刻みに揺れながら平常な緑色ラインを保っていた。しかし、扁桃腺のメーターが黄色ラインになっていた。
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