コロナで困っている就職活動生に勧誘している人を見て

 先日、とあるお店(新卒で就職活動をすると多くの人が使用する店)で、コロナで就職氷河期が到来すると不安を煽り、就職エージェントに登録させていた30歳くらいの大人がいた。それを見てちょっと考えてしまった。

 30歳くらいの大人は、転職エージェントに学生を紹介することで、転職エージェントより紹介料がもらえると思われる。

 人事関係の仕事をしていない人は、企業が就職や転職のサービスにどのくらいの金額を支払っていることを知らないと思うが、結構な大金である。

 例えば、転職エージェントの成約料は、年収の約3割である。転職エージェントを使い、年収300万円の人が転職すると、転職先の企業から転職エージェントに90万円成約料が支払われる。転職エージェントから30歳の大人へ支払われる紹介料は、数万〜数十万円と思われる。

  学生は、無料で履歴書の添削や面接指導を受けられ、ブラック企業の紹介がないことを強調され、勧誘されていた。

   確かに、就職エージェントへ登録することは、このようなメリットもあるので決して悪くない。

 でも、学生さんなんだから、メリットとデメリットを見せて、判断させてと欲しかった。

 もし、就職活動や転職活動をしている人で、なんらかの無料のサービスを使っている人がいれば、誰がお金を払っているか考えて欲しい。その上で、そのサービスを使うメリットとデメリットをご自身で考えると見方が変わる。


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