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おんせん県のアクセスが良くはない空港が「宇宙港」に。不便だからこそ出せる価値と次代で大切にしたい等価交換

生まれ故郷の大分県にある大分空港は県北東の国東半島にあり、埋め立て地であり、ほぼ海上空港。県民(特に大分市民や県南の人)からすると、空港までのアクセス(交通手段やかかる時間)や周辺環境(何か近くで観光など見るものがあるかという意味)はよろしくない。

というか県外に出ると県民の多くが痛感するであろう、悲しいかなアクセスは本当によろしくない。反対に福岡空港とかは本当に便利。

良いところを上げるとすると、荷物を受け取るベルトコンベアに寿司のオブジェが流れていたり(どうやら元祖らしいし、なかなか楽しい気持ちになる)、到着ロビーに足湯(別府の湯)があり、無料で入れることだろう。

荷物を受け取るベルトコンベアに唐突に流れてくる寿司
到着ロビーにあらわれる足湯(数年前立ち寄った時はゆず湯だった)

そんな大分空港が、ここ最近とあることで話題になっている。

アメリカのヴァージン・オービット社が、小型人工衛星打ち上げ拠点の宇宙港として、大分空港に既存である3,000メートルクラスの滑走路を活かし、人工衛星を打ち上げ、衛星データを活用したビジネスや観光振興などもしていくとのこと。

記事を読んで面白いなと思ったのは、空港近くにある県立国東東高校には「宇宙に関するコース」(仮称)が2024年度から設置されるとのことで、進学や宇宙関連産業への就職も想定しているらしい。将来的に県民から宇宙飛行士や宇宙ビジネスで起業する人なんかも出るかもしれない。

実際、日銀の大分支店長も県経済に与える影響について、ポテンシャルの高さを認めている。(※以下の記事を読んでてびっくりしたんですが、歴代の日銀総裁のうち、6人が大分県出身なんですね)

個人的に、大分県には別府を中心に観光地としての温泉やホテル・旅館も多々あり、ビジネスで訪れるだけでない魅力があったり、

APU(立命館アジア太平洋大学)という開学20年を超え、教員や学生の半数近くは外国の方々という諸外国の人を受け入れる土壌がすでにあることも、宇宙港のポテンシャルをさらに引き上げる要素なのではと感じる部分。

そんな大分空港が宇宙港になるという記事を読みながら、個人として考えていたのは、一見すると当事者及び、その周囲にいる人々が価値に感じづらかったり不便を感じているものも、見方を変えれば価値として再定義できるものがあるんだということ。

何に価値に感じるかは、企業や個人問わず、課題感含めて背景によって様々。今そこにあるもの同士を繋げてみたりするだけで、価値に変えていくことも、これからの時代において大切なことの一つだと痛感。

次代において求められるのは、良いとされるものを追いかけて、今あるものを変えるだけでなく、今あるものを活かして、今の価値のままで等価交換していき、結果として成果や次に繋がるものを生み出していくようなあり方なのかもしれません。

それでは今日はこの辺で。興味あれば、noteはもちろんTwitterなど含めて、フォローやコメントいただければ幸いです。


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