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働き方を考える。その先にある働きがいを考える。

日経COMEMOの募集テーマが 「 #この5年で変化した働き方 」ということで、企業人事として感じるこの5年間を振り返ってみました。

個人としては、現職でもあるオイシックス・ラ・大地(入社当時はオイシックス)に入社したのが2017年1月と、2021年はちょうど5年目の節目の年でもある。2017年は年齢的にもちょうど30歳を迎える年だったし(20代最後の年でもあり)、そこから2021年まで30代前半の社会人として最も脂ののっている⁉時期を現職で過ごしてきました。

当社のビジネス自体、共働き世帯や小さなお子さんをお持ちの世帯に向けてECを軸とした食品宅配事業を手がけているのですが、年々お客さまが買物・調理・家事・育児などのシーンにおいて、時短は意識しつつも質の高いプレミアムな時間を過ごしたいというニーズが増加していることを感じます。

経済産業省の調べ(※)でもその傾向が記載されています。

我が国の共働き世帯数は 1989 年(平成元年)の 783 万世帯から 2019 年(令和元年)には 1,245 万世帯と、この 30 年間で大きく増加している 。必然的に、購買時間の節約や家事の簡素化を理由に食料の調達をネットで済ませようとするニーズが高まっていることは想像に難くない。例えばミールキットの定期宅配は、共働き世帯や子育て世帯の時短でも質の高い食事を楽しみたいというニーズを捉え、会員数を伸ばしているという。
※令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)報告書より

僕個人も共働き世帯で、20代後半から30代前半と仕事が充実し、のめりこんできたからこそ、仕事以外の生活の限りある時間を工夫しながら楽しみ、効率も追及することで時間を捻出しようとしてきました。

そうやって働き方の工夫を重ね、世の中的にもオリンピック・パラリンピックに向けて、さらに働き方が変化していくはずだった2020年。ちょうど今から1年ほど前に新型コロナウイルスが。。

その影響で、多くの人が強制的にオフィスへの出社回数は減り(通勤時間も減り)、働く場所も家やコワーキングスペースなど様々な場所で働けるようになりました。結果、変化するはずだった働き方は予定より早く、そのスピードを上げて訪れました。

しかしながら働き方が変化する一方、社員個々にとっての働きがいを会社はどう機会として社内外においてつくっていけるのか、そんなことを考える機会も人事として増えました。

例えば人生100年時代と言われる中で、20代・30代に限らず、50代・60代を迎えていく社員に培ってきた専門性を発揮してもらい、個々に活躍し続けてもらう場をどうつくっていくか。4月から施行される改正高年齢者雇用安定法はその一つのきっかけにすぎません。

また、個人として自社の兼業・副業制度の企画運用を担う者(申請を確認し承認しています)として、この1年間は社員の兼業・副業の申請の内容も従来よりも多様になってきたと感じています。

これまで当社では個人のスキル成長に重きを置き、兼業・副業が個人にとっての成長機会に繋がるかを大切にしてきましたが、新型コロナウイルス以降、社員個々や社外の知人からの相談でも、自身の経験スキルを活かして社会に貢献する意欲(生まれ育ってきた地域や家族の介護など、個人にとっての身近な社会課題)をもって兼業・副業に取り組みたいと考える人も体感値として増えてきました。

当社でも様々な兼業・副業の事例が出ています。以下はその一部です。

また兼業という形だけでなく、企業間での社員の受入もコロナ以降、大企業を中心に進んでいます。

こうしてみていくと、この5年間で働き方は少しずつ変化し、直近1年間でその変化は加速していると感じます。だからこそ、働き方を考える時代から、その先にある働きがいを考え、個人や企業それぞれの働きがいのマッチングを通じて、社会全体を前進していく時代がここから先なんだと。

皆さんの働き方はどう変化し、結果として何が生まれ、何を感じているか。僕自身も様々な人の声を聴きながら、企業の人事としても個人としても、この先の働きがいを考えていきたいと思います。

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#日経COMEMO #この5年で変化した働き方

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