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転職が当たり前になるからこそ、現職での過ごし方、そこからの学びをどう活かすかが大切に。

気づけば2021年も明日7月1日から折り返し。個人としても明日はちょっとした意味を持つ日だ。(それが何かと言われれば)社会人になってから、現在3社目の自分にとって、社会人生活で最も長く働く会社がいまのオイシックス・ラ・大地株式会社になるということ。

2010年4月、リーマンショック直後のこの年、汐留にあるインターネット・モバイル広告の株式会社D2Cで社会人生活をスタートし、4年半在籍。その後、レシピサービスを提供するクックパッド株式会社での2年3ヵ月の在籍を経て、現職へ。

現職での4年半

オイシックス・ラ・大地株式会社(入社当時はオイシックスで統合前だった)に転職してきたのが2017年1月。2017年3月に230億円だった売上は、2021年3月に1,000億円を超え、従業員数も915名(2021年3月)と入社時の4倍になった。

入社後は2度の経営統合もあったし、コロナ禍で食の生活インフラとしての事業サービスの難しさも痛感したり、とにかく変化も多く、その中で様々な挑戦をさせてもらい、悔しい想いや不甲斐なさは感じつつも、時に成長も実感でき、全く飽きない4年半だった。

2021年4月からは、社会人人生の9割近くを過ごしてきた人事の領域を離れ、経営企画に関わることとなり、いまは「組織の実行力を上げる」をミッションに当社経営陣のもとで、様々なことに従事している。

とは言え、人事の時と変わらないのは、あまり自身の仕事の領域を決めすぎず、柔軟に動けるように、落ちてるボールはまず拾うスタンスであるということくらいで、人を起点に思考していた人事時代に比べると、経営企画では会社としての未来のあるべきから仕組みや構造にどうアプローチしていくか、バックキャスト的な思考が強くなった。

あと全社の各部門の数字をみる機会が増え、生鮮を中心とした食の領域の面白さや難しさも今まで以上に感じることが増えた。お客さまを起点に、「献立検討」「購入」「保存」「調理」「食事」「後片付け」「食後の健康」まで、お客さまが抱える課題は個人や家族によっても異なるし、同じ人でも年齢を重ねていくことによっても変わってくる。※お客さまの裏側には生産者やロジスティクスの流れもある

当社の場合、ECでの食品宅配は手段であり、課題解決の一つ。あくまでもお客さまの食にまつわるシーンの課題解決、提供価値を生みだし続けることに重きを置いている。テクノロジーの力を活用しながらも、自然をはじめ、ままならない変化にも日々向き合い続ける必要があり、そのような会社で就業させてもらえていること、打席に立つ回数が多くあることも本当に有難い。

4年半+αを積み重ねていくだけ

そんなこんな、気づけば社会人生活で最長の在籍期間となるわけだが、社会人生活をスタートさせた時、最初から今のように転職することを考えていたわけではないし(ずっと1社で勤め上げると思っていたわけでもないけれど)、

2社目のクックパッドに入社した時は2年3ヵ月で辞めるとは思っていなかった。(2016年に経営環境が大きく変化する中で、結果として辞めることを選択したわけだけど、サービスを生み出す上でのお客さまとの向き合い方や、お世話になった同僚の方々は本当に魅力的で学ばせてもらってばかりだった)

端的に言えば、個人として経験してきた転職は、それまでの就業の積み重ねの結果論なところはあり(もちろん大切にしてきた軸や想いはあったけど)、安易に転職を勧めることもない(転職とは手段であり、意思だと思う)。

4年半を超え、最長在籍を更新し続けることになるこれからも特別なことはなく、これまで同様、目の前にある課題を解きながら、役割や立場を変化させることを恐れず、提供価値を磨き続けていければと思うし、個人として、変わらず自社が掲げる目標の達成、組織の成長を実現していきたい(もちろん個人としての目標も)。

転職への価値観や取り巻く環境が変わる中でも大切なこと

以下は日経内の記事からではあるが、最近では就活生の中で就職する時点ですでに転職をすることを考えている人が4割近くになるなど、転職に対するハードルは下がってきている。

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また、兼業・副業を容認する企業も増えてきており、様々な形で社外との関わりを持てるようになっているからこそ、外に出ることも中に残ることも、出た後も前職と関わり続けたり、出た後に以前いた会社に戻ることも出来るようになってきている。

このようにどんどん転職のハードルが下がり(それ自体は良いことだと感じます)、スマホアプリやSNSを活用した転職サービスなど、転職ツール・手段が増えている一方、勤めていた会社での働きぶりなどを調査するレファレンスチェックのサービスも出てきている。

企業人事の経験から大切だと感じることは、これらのHRサービスの活用は自社の事業サービスの成長、ひいては顧客への価値提供の為である。そして採用した人材の活躍を生み出す為でもある。

だからこそ、どういう状態になれば、その採用は良い状態と言えるのか、自社における指標を明確にしておく必要がある(採用した人がいつ・どのような状態になり・どのような活躍をしているかも含め)し、それをチーム内でレビューし、アップデートし続ける体制をつくることも大切である。

求職者の視点で大切なことは、次の会社にいった時に自身の強みや経験を活かし、これまで以上に自身の能力やパフォーマンスを開花させ、貢献することだが(もちろん会社への貢献のみならず、働き方や暮らし方など含めた実現もある)、

同時に、転職が当たり前のものとして世の中に受け入れられ、浸透していく時代だからこそ、今いる会社での社員や取引先との関わり方・仕事への取り組み方も、後々の自身の転職活動にも影響してくることを改めて認識しておくべきだろう。

いくらSNS上で良いように発信していても、ともに働いたことのある人から見えている景色もまた、後々の自身をつくりあげていく要素の一つだ(全てではない)。人は変われるし、昨日より今日を積み重ねていけば成長できる。だからこそ、今や基本を疎かにせず、忠実に、目の前の人に向き合いながら価値提供していくことが大切だ。と、4年半+αを迎えていく前日に自戒を込めて書いておく。

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