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ここから先、兼業・副業は個人の可能性を、進化を引き出し、社会を前進させる一助に。

2020年は兼業・副業について、メディアや導入を検討中の他社の方からインタビューやヒアリングを受ける機会が非常に増えました。その背景として元々当社では、2014年から副業・兼業の制度を運用しています。

執行役員CMT(チーフマーケティングテクノロジスト)でもある西井さん(自身でマーケティング支援の会社を経営し、複数の企業に参画)や

HRで自チームの仲間でもある小川さん(彼女と同じく兼業・副業で働く他社の方々と一緒に日本酒BARを女将として運営)など、経営陣から現場の最前線で働く仲間が、それぞれの形で兼業・副業をしています。

当社における制度の導入は、元々魅力的な人材の採用活動において、一つの会社でしか働けないことが採用のボトルネックになっていたことに端を発しています。※西井さんの記事の中でも下記のようなやり取りがあります

前職を辞めた時に、いろんな会社の方からお誘いをいただいたんですが、自分で会社を立ち上げようと思っていたので、基本全てお断りするつもりだったんです。でもOisixだけは熱量がすごかったので、話だけは聞きに行こうと思ったんです。
そして、高島社長と会ってみて、「自分で会社を立ち上げてみたいんです」と話したら、「西井さん、それであれば2つともやってみたらどう?」と兼業を薦めてくれたんです。「1つやるより、2つやる方が楽しくない?」って。なるほど、その手があったか…!と(笑)

ただ最近の変化としては、採用活動への効果はもちろんこと、社員にとっての成長機会として、兼業・副業を認める企業も増えてきており、わたし自身も当社で兼業・副業の制度を企画運営する者として、その傾向を強く感じています。

特に今年はコロナ禍でオンラインで働く人も増え、すき間時間を活用して外部企業に自身のもつスキルや経験を提供する個人も増えています。※ビザスクは登録者がコロナ渦前から2割増えたとのこと

またシニア世代の兼業・副業も浸透しており、これまで社会で培ってきた経験・スキルを活かして、地域のコミュニティや地縁のある地方へ貢献する事例も生まれ始めています。

当社においても60歳を迎える直前に、これまで30年間培ってきた経験を活かし、兼業で東日本大震災の復興支援で何度も訪れた三陸エリアの「タイム缶詰」で次期社長として働く道を選んだ仲間がいます。

※本当におすすめの記事なので是非見て頂きたいです

もちろん兼業・副業する社員が増えれば増えるほど、過重労働や情報漏洩などのリスクから解禁に踏み切れない企業も多いでしょう。そのような企業に対して、申請時チェックをシステムの仕組みで解決するスタートアップのサービスも出てきています。

「イベント企画」「月1回、2時間程度の会合出席」――B判定、問題ありません。神田さんが三菱地所への副業申請に使ったのが、スタートアップのフクスケ(東京・千代田)が提供するシステムだ。副業先や業務内容、労働時間などを入力すると、働き過ぎの防止や競合企業への情報漏洩などの観点からリスクを4段階で判定する。導入企業は従業員の副業先で情報漏洩が起こり、自社が損害賠償を請求された場合に補償してくれる付帯保険にも加入できる。

こうして少しずつ、世の中における兼業・副業が浸透していく中、

企業にとっての採用活動への効果⇔社員個人にとっての成長機会⇔社会(地方や地域含め)を前進させる価値がそれぞれリンクしていき、それが個人も企業(兼業・副業先の企業も含め)も社会も、ひっくるめて前進させていく一助となっていく。

2021年、ここから先は、日本全国総力戦。兼業・副業には、まだまだ大きな可能性が秘められています。

組織や個人に向き合う者として、兼業・副業の施策を担う者として、そう確信しながら、より良い状態に能動的に導いていきたいと思っています。そんな大晦日、今年もたくさんの方にnoteを読んで頂き、感謝感謝です。

2020年もありがとうございました。2021年もどうぞよろしくお願い致します。読んでくださった皆さんの年末年始がより良いものになりますように。

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