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人事部長その54〜求人広告〜

求人広告を出すのはお金がかかる。

我々中小企業が人を募集する場合
自社のHPであればあまりお金をかけず募集できる。
が、認知度や母集団の数からして
CMがたくさん流れている数々の媒体を使った方が
求職者の目に付きやすい。

そんな理由で過去いろいろな媒体で求人を出して来た。
求人広告の種類をざっと整理する。

①全国媒体の掲載課金型。その人材広告会社の看板商品になってる事が多い。1〜2職種載せられる場合もあり。
掲載順位が高い方が値段が高い。
一番高いプランで150万以上。そこから掲載順位が5プランくらいあって35万くらいのプランが底?
たまに20万位になる所もあるが一番底辺の掲載になる。
4〜6週間掲載。たまに2週間プラスとかある。

②ウィークリー型の掲載課金型広告。
駅で無料で置いてあるようなタウン誌と並んでいるがネットでも検索できる。地域で分かれていることが多くスポットで募集したい場合は良いかもしれない。
掲載期間は1週間〜2週間区切り。それ以上だと更新して行くようなイメージ。

③応募課金型。掲載自体は無料。掲載契約料みたいのがかかる場合もあり。応募が来た段階で課金される。1応募5,000円〜10,000円くらい。地域や店舗ごとに区切り掲載することが多い。反応に対して課金されるので個人的には使いやすい。

④クリック課金型。仕事探しはー♪でお馴染みの会社がこの代表格である。こちらもクリックの反応に対して反響を予測して予算を決めて掲載する有料型と、いくら載せても無料型が選べる。が、求人を一から自分達で全て作らなければならないのが少し手間かも。故に無料枠があると考えればよいのか?

⑤人材紹介。採用課金型。こちらも広告掲載は無料だ。が、採用した際は、想定年収の35%をフィーとして払わなければならない。良い人材を見つけるには高いと思うか安いと思うかは会社による。採用人数は少ないがスペシャリストや優秀な人材を求めるなら、エージェントを挟めるので使いやすいかも。人数が欲しい企業には向かない。

⑥スカウト型。サイトの求人会員の経歴やそのサイト上のフォーマットで履歴を閲覧し、スカウトして応募を募る。契約料を払って使いたいだけ使える。※サイトによる部分あり。

まだまだ細かくありそうだがざっと6つ例を挙げてみた。

ここからはとある人事部長の個人的な見解だ。
僕は掲載課金型の会社、サイトはあまり使わないようになった。
なんとなくは以下の理由だ。

①応募が少なくても媒体側は責任がない。
②採用出来なくても媒体側に責任はない。
③会社にもよるが、広告の反響や分析内容を教えてくれない。
④広告を出すプランとコストが決まっていてこちらの意向を汲んだプランがない。
⑤単純に高い。割に採用できない。
⑥媒体側の担当営業は採用できたかよりも広告を載せてもらえばもう請求をたてられるので本音の部分では悩みを共有できず、信用できない。
⑦広告載せるまでは熱心。いざ広告が載るとその熱心さが減る。

かなり個人的な見解ですみません。

特にプランなどはこちらの意見を言える余地はほぼない。
決まったプランを営業レベルで変えることはできないのだ。
その代わり各社値引きがあるが、値引きの基準や他社がどれくらい値引きされてるか分からない。
謎の値引きだ。
値引きされた金額が元々売ろうとしていた金額かも知れない。
なのでプロパー価格がそもそも信用できない。


その点ではフラットに営業してくる媒体としては応募課金型やクリック課金の媒体は嘘がない。というか値引きしようがないのである程度信用できるかと思う。
反響次第で媒体側の売上も変わるし
どうしたら応募を増やせるかを営業も真剣に考えてくれる。
後に繋がる営業をしてくれるし
何より、こちらも反響があったことに対して対価を払いたい。

求人広告媒体にはまだ他にも謎がある。

直販と代理店の関係性だ。

某R社の媒体を使うとする。
基本R社は自分達ではなく代理店に営業を任せていた。
代理店を通さないとR社の媒体は掲載出来なかった。
そんな過去があるが、最近ではR社にも直販の部署があり直接営業をかけてくる。
では直販でお願いしますとするが、
直近で代理店経由でR社の媒体を掲載した実績があるとする。
その場合直販から一定期間は営業するのが不可能になる。
代理店に気を遣ったバッティング対策なのだろう。
こちらに選択権はないのだ。
どちらでもよいのでは?という考え方もある。
でも僕の場合は、営業との相性みたいなものや社風などもあって、代理店から直販への切り替えが出来なかったのだ。
いまいまはまたその風潮も変わってるかもだが
某M社も似たようなことがあったし
大手であればほぼそんなことがある。

そんな客を無視した仕組みがこの業界には多い。
が、ほとんどの掲載したい側は
媒体側よりも小さい会社が圧倒的に多い。
ので、文句が言えないのも
業界があまり変革をせずとも
ある程度はやっていけちゃっている理由だ。
金が儲かる仕組みが業界自体にあり、それに疑問を持つ人は少ない。

僕はお金を払いたくないのではない。
明朗会計でないのが嫌だし、交渉によって
損するか得するか分からないし、どっちだったのかも
最後まで謎だ。

CMとかをたくさんうってお金かけて集客してるのもわかるが、ではどれくらいのコストだからこの価格でないと赤字になってしまうかどうか?
そこまで教えてくれとは言わないが
先方にリスクが一つもないのが嫌だ。と思ってしまう。
反響次第でペイバックなんて会社聞いたことない。
もしどなたかご存じでしたらメッセージください笑。
今日も普段から疑問に思っていたことを素直に書いてしまったが、noteくらいしかこれを言えないのでご容赦くださいませ。
ちなみに僕の考え方がひん曲がってるかも知れないですよね。
でも共有いただける方は♡お願いします。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
※媒体側での勤務の方、申し訳ございません。

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