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若年離職者のための就活研修「キミの天職」に潜入!

こんにちは。ジンジブ広報の佐藤です。

ジンジブでは早期離職者や進路未決定者、転職を考え働く若年層向けの研修と就活支援を行うプログラム「キミの天職」第1期を2021年10月16日より開始しました。

今回は、開始から1ヶ月経った「キミの天職」の研修に潜入し、研修内容や受講者の様子などを通して、キミの天職の狙いや受講者の成長について深掘りしたいと思います。


1.「キミの転職」って何?

「キミの転職」は早期離職した人、ミスマッチを抱えながら働いている人、進路未決定のまま卒業した人など、高卒者や23歳くらいまでの若者向けの、ビジネススキルの基本や、IT基礎知識、今必要とされているサイバーセキュリティのスキルを身につける研修と就職支援を合わせたプログラムです。

プログラムを通じて自己理解と職種理解を深め、夢中になって輝ける「天職」を見つけてもらうため支援します。

若手人財を採用したい企業に対しては受講者との接点を作ったり、就職支援などのマッチングを行います。

2.キミの天職の概要・狙い

<研修実施概要>
受講対象:18歳~23歳くらいのミスマッチを抱えながら働いている、早期離職、進路未決定の方
研修期間:2021年10月16日(土)~12月11日(土) 
研修頻度:
・オンデマンド講座配信の受講(いつでも可)
・オンライン研修(月・水・金 1日2コマ)
・集合研修(6回開催)

研修受講費用:無料
就活期間:2021年12月13日(月)~ ※スケジュールは変更になる可能性がございます


「キミの天職」の狙いについて、責任者であるミライ人財開発事業部の部長小林に伺いました。

ミライ人財開発事業部・小林

Q.「キミの天職」プログラムはどのような方向けに作ったのでしょうか。

小林:10~20代前半で、高卒早期離職者、離職転職希望者、既卒進路未決定者を始めとした、まだ自分理解が浅く業界や職種理解ができていない方に向けて、一から就職活動をやり直すためにプログラムを作っています。

Q.実際どんな方が参加していますか?

小林:1期生は23名の参加者のうち、1~2割が現在在職中でセカンドキャリアを探しています。残りの8割のうち半分が現役高校生、もう半分が短大や専門卒のフリーターです。
一部大学中退してフリーター、大卒で早期離職した方もいます。

Q.プログラムの内容の特色は?

「キミの天職」3つの研修

小林:学習効果を高めるため、知識のインプットを行う「オンデマンド講座」・実践とアウトプットを行う「オンライン研修」・更にリアルで実践とアウトプットを行う「集合研修」の3つの研修で構成しています。
例えば敬語について動画学習をしたら、オンライン講義では仲間同士での実践の時間を作ります。
2週に1回の集合研修では、挨拶やおじぎ、身だしなみ、プレゼンなどオンライン授業でできないことを中心に実践して学びます。
知識を身につけ、スキルになるようインプットとアウトプットを繰り返し成長を促します。

「キミの天職」研修カリキュラム

共通プログラムでは、就職した後に活躍ができるように、ビジネスマナーや「5マインド」というビジネスで大切な考え方を中心にプログラムを構成しています。
※「5マインド」:目的マインド・挑戦マインド・責任マインド・学習マインド・柔軟マインド
IT基礎やサイバーセキュリティ入門も学べます。

研修ではグループワークを中心に、毎回チームリーダーを変え、リーダーの役割やフォロワーシップを学んでもらいます。
人とのコミュニケーションが苦手と言う受講生も参加していますが、1ヶ月経ち「自分の意見が言えるようになった」という声も頂きました。

共通プログラムの後は、ビジネスコースとサイバーセキュリティコースを選ぶことができます。サイバーセキュリティコースではITとサイバーセキュリティ中級の実践的な学びや課題解決について学んでもらいます。IT系の職を希望する受講者も多く、未経験でも働きたい人もいます。

一方ビジネスコースでは様々な職種業態に対応できるマインドを養います。せっかくある能力も、コミュニケーション力が足りないことや、知らないことで機会がないのは勿体ないです。面接を突破するためのテクニック的な要素も学んでもらいます。

「キミの天職」では挨拶や姿勢などの基本的なことからロジックツリーなどの高度な内容まで網羅しています。

3.キミの天職に潜入!(オンライン・集合研修)

実際の研修の様子に密着してみましょう!

集合研修➀ 入学式・ビジネスマナー

まずは2021年10月16日(土)初日の集合研修を見学しました。
東京会場での参加が7名、オンラインでの参加で10名集まり開始しました。初回は皆初対面、受講生の緊張の様子が伝わって来ました。

まずは入学式から。
「キミの天職」の目的や講師挨拶、協賛企業のビデオメッセージをご紹介しました。

初日集合研修

講師の土屋から、天職とは、「好き」×「得意」。自分の好きなこと、自分が得意なことの自己理解と、業界理解を深めて自分の「天職」を見つけていきましょうと説明しました。

さっそく研修開始です。キミの天職ではコミュニケーション、リーダーシップ、フォロワーシップの訓練のためにもグループワークを多く導入しています。
会場参加者・オンラインでの参加者ごとにグループに分け、3ヶ月間並走するファシリテーターが付き研修をサポートします。

まずはグループワークの練習です。

・最近起きた良いこと、新しいことを共有する「GOOD&NEW」
・チームメンバー全員の共通点を探す「共通点探しゲーム」

を行いました。

「GOOD&NEW」の様子

次に自分のコミュニケーションタイプを知る「BIG5 テスト」を実施しました。今後の自己理解の際に自分のタイプをグラフ化し把握してもらいます。

そして午前中の最後に、自分の人生を一本の木に例え、自分が大切にしている軸や、自分がどうなりたいかを突き詰めてまとめる「マインドツリー」を作りました。

お昼休憩時には少しずつ受講者同士でコミュニケーションが増えリラックスした雰囲気になって来ました。

午後からは、社会人としてのビジネスマインド、ビジネスマナーの基本(挨拶と態度・言葉遣い・身だしなみ・時間を守る)について、グループディスカッションやワークを通して学びました。

リーダー役を決め、リーダーシップとフォロワーシップを実践。初めて経験する役割や、初めて耳にする言葉も多く、戸惑いや驚きもあったと思いますが、意欲的に取り組みました。

講師の土屋

最後に、3ヶ月の目標を立てました。

研修後には1日を振り返り、自分自身や本日のリーダーとフォロワーの評価を行う時間を設けています。この評価を研修の度に行い自身の成長を可視化して行きます。

研修を通して、慣れていない面もあるものの受講者の目的意識の高さを感じました。キミの天職を通して、「自分の向いていることを見つけたい」「就きたい職業に就きたい」という意欲の高さを感じました。

オンライン研修

2021年11月22日(月)18:30からオンライン研修を見学しました。

平日はオンデマンド講座の受講と、月・水・金の夕方からオンライン研修があります。オンライン研修では、前半はオンデマンド配信で学んだことの復習やグループワークを通したアウトプット、後半では、業界職種理解や企業理解を行います。

この日はまず、先週の目標とその結果、課題と改善案についてグループに別れて「敬語」を使い発表を行いました。

敬語で発表

次にプレゼン課題「なぜキミの天職を選び就職活動をするのか」に取組みました。
キミの天職を選んだ理由、将来のイメージ、ネガティブな理由をポジティブに変換(リフレーミング)、どのように行動するかとアウトプットして行きます。
このプレゼン練習が就職活動や面接での軸となります。

後半の時間では企業研究を行いました。

企業研究の目的を、
➀興味のある業界の中から自分に合う企業を見つけるため
②企業への志望動機を具体化する(「なぜこの企業で働きたいか」を具体的に伝える)と説明をしました。

業界・業種の絞り込みにまだ悩んでいる人、興味のある企業を何社かピックアップができた人、希望する職種で調べた人、各々調べて行きました。

集合研修②見学(11/27)ビジネス基礎 総集編/就活準備本格スタート

11月27日(土)は4回目の集合研修です。
今回の研修には東京の会場に6名、オンラインで3名参加しました。

「キミの天職」集合研修

今回はビジネスマナー基礎の総まとめと、22日に行ったプレゼン課題「なぜキミの天職を選び就職活動をするのか」の3分間プレゼンを実施しました。

フレームワークに沿ってまとめ、話す調子、時間、姿勢、敬語など、これまで学んで来たビジネスマナーにも意識を向けて何度も練習し発表に臨みました。

進捗度合いは人によるものの、全員発表ができました。

プレゼンの準備

また、社会人講話として株式会社デジタルハーツで働く2名の社員さんのお話を聞き、質疑応答を行いました。

4.受講者の声

キミの天職の受講者に、受講したきっかけや1ヶ月を振り返って成長を感じた点などお話を伺ってみましょう。

高校3年生 女性

私は普通科の高校から1年生の時に通信制高校へ編入しました。普段はアルバイトやイラストを描いて過ごしています。3年生なので就職活動中です。

「キミの天職」との出会いは、ゲーム業界に絞って就職先を探したものの新卒求人が少なく、途方にくれていた時です。高校に紹介に来ていただき体験会に参加しました。

受講前は、内気な性格で引っ込み思案でした。1ヶ月経って、自分でもポジティブになったと思うところがあります。

物事をポジティブに捉える「リフレーミング」を学び、自分の中にあるネガティブな考えをポジティブに変換し、モチベーションを維持するように訓練していたら、発表やプレゼンをためらわずにできるようになりました。

就活にも良い影響は出ていて、面接の挨拶でも堂々と話せるようになりました。以前の私だったら、縮こまって大きい声で発言できませんでしたし、「こんなこと言っても良いのかな」「自分が発言しても良いのかな」とネガティブに捉えていましたが、ハキハキと明るく話せるようになり、面接官にも明るいと褒めてもらいました。

キミの天職を受講する前は、ゲーム業界やイラストに絞っていましたが、職種研究や業種業界研究の時間で、自分の視野になかった仕事を見つけることができました。

今は、介護デイサービスという職種に惹かれています。
以前は介護には病院のような静かイメージを持っていましたが、介護デイサービスはレクリエーションを企画し利用者の方を笑顔にする職業で、接客業に近く自分の得意なイラストも活かせると考えました。

キミの天職を通じてビジネスマナーを学び、自分の適性にあった仕事に就いて、両親を精神的にも金銭的にも支えたいと思っています。

高卒離職 男性(19)

通信制高校卒業後、建設会社に就職し、1年目の9月に退職しました。職場見学で話を聞いていたより勤務現場は重労働で現実は厳しかったと感じました。
前職を退職するか悩んでいた時期に「キミの転職」のことを知り、このまま1~3年会社に居続けるより、動こうと思い参加を決めました。
受講以前は仕事のことだけを考えていましたが、考え方や考える量が増えたと思います。

最初は単に「デスクワーク」で探していましたが、好きなことや得意なことを考えて、今はIT業界に惹かれています。理由は、機械が好きで、作るより動かす瞬間が好きだからです。設計にも興味がありますがまだ絞り切れていません。

実力をつけるまではしっかりと働く必要がありますが、将来的には自分で働き方に干渉できるか、いっそのこと独立のような形を取れたらと考えています。自転車旅行が趣味ですが、車の免許を取って日本中走りたいです。そのためにしっかりと稼げるようになりたいです。

大卒離職 男性(23)

大学卒業後、ドラックストアに就職し、1年目の7月末に退職しました。
その後、転職活動中に紹介会社の紹介で内定をもらいましたが、志望先とは何か違うと思い辞退をしました。そんな中SNSで「キミの天職」を知りました。体験会に参加し、自分がやりたいことを見直す必要があると思い受講を決めました。

受講後には、以前より積極的に発言するようになったと思います。ロジックツリーを学び論理付けて話せるようになりました。
また以前より時間の使い方が上手くなりました。講義はオンライン視聴が多いので、追いつかないとと危機感を持ち、試行錯誤していたら上手くなったように思います。

志望しているのは医療業界で、放射線技師の資格を学び直すことを考えていましたが、企業研究をしているうちに資格を取らなくても病院に携われる仕事があることを知りました。
今は「メディテック 医療×IT」臓器移植の移植する人ともらう人の架け橋をする移植コーディネーターの仕事が気になっています。

「人を幸せにし、助ける仕事」がしたいと思います。

大卒非正規 男性(27)

大学卒業後、今はデータ入力のアルバイトをしています。自立支援機関からご紹介頂いて、「キミの転職」を知りました。サイバーセキュリティを学べること、就職活動へのやる気につながればなお良いと思って参加を決めました。

自分が大きく変わったことはないかもしれませんが、「キミの天職」を受講したからには一社は就職試験を受けようという気持ちが変化しています。

IT系で自分に合った会社を主に探しています。
「●●経験何年以上」や、「●●ができる人」であったり、採用条件があって難しいと思っているところですが、もう少し企業研究を行います。

大学から勉強している分野なので、正社員・アルバイト問わず何かしらの形でIT系の企業に就きたいと思います。

5.「キミの転職」にかける想い

Q.「キミの天職」のプログラムを通してどんな人材を育てて行きたいですか?

小林:自分で考えて決められる人財を育てたいと思っています。今は高校を3月に卒業後、4月からは大学進学か就職と期間を開けずに次のステップにいくのが良いとされています。

その反面、自分のやりたいことが定まらないまま次に進みたくないと思う生徒もいます。自分探しを行うなどの意識の高い子はいますが、多くの人にとっては簡単ではありません。

高校3年間で自分の道を決められない人、就職か進学を無理矢理決めたけど合わずに辞める人や、進みたい道に進学した後やってみたら全然違うと気付く人もいます。

自分で何がやりたいのか見つける上で大切なのは、自分自身と世の中の仕組みを理解し、自分で判断できる知識を身につけることです。そうすれば社会に出てから道が違うと気付いた時に自分で判断ができます。

自分で調べて解決することを癖づけることが、社会でも活躍できる素養の1つと考えています。

キミの天職ではそういった自走できる人を育てて行きたいです。

Q.企業が採用するメリットは?

小林:企業にとってはミスマッチの少ない採用ができることが魅力です。

大卒採用では、エントリーや説明会に参加した学生に対して、採用フローの中で少しずつ会社の魅力を伝えて、面接過程でお互いに選定できるよう組んでいると思います。

「キミの天職」では業界理解、職種理解をした上で、自分がその企業に合うと思って応募をします。

また受講生の内申書のような「採りセツ」を作ります。「採りセツ」は他の受講生からの評価を含めた、研修を通じてどのように成長してきたかが分かるプロフィールシートです。その受講生の良いところも悪いところ伝わり、職場の同僚にどう思われるかも想像しやすくなるため、ミスマッチが減らせると考えています。

Q.今後の展望について教えてください。

小林:常設スクールにし、いつでも学べ転職ができる場にして行きたいと考えています。

今は二つのコースだけですが、Webマーケティングやプログラマーなど色々な職種に興味のある人が学べるようにコンテンツを揃えて行きたいと考えています。

学歴などキャリア形成で不利になりがちな若手の受講者にとっては、リスキニングの場やセカンドキャリアやサードキャリアに自分に合っている仕事の選択肢を増やし、職業選択の自由につなげること、企業にとっては多彩な若手人財が採用できるプラットフォームの位置づけとして貢献したいと思います。まだ就職活動は始まっていませんが、企業からも研修に賛同いただけています。

「キミの天職」が高校生や、短大生にとって進路選択の一つになるような存在になりたいと考えています。

最後に

いかがでしたでしょうか。

実際に見学をして、受講者の目的意識の高さや懸命に研修に参加する姿勢を見て、将来社会で活躍する人財になる可能性を多いに感じました。

今後もキミの天職にご注目頂ければ幸いです!



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