しくじり人事交流会【前編】 理念とお客様対応の両立、理念を目標に落とし込むには、MVVのあり方に対する疑問 について

目次

交流会に参加した方々
理念(社内育成)とお客様対応の両立
理念を目標に落とし込むには
ミッション・ビジョン・バリューのあり方に対する疑問
学生団体の組織づくりでの課題・解決策

交流会に参加した方々

【イベントの登壇陣】

朴 常綜(パク サンジョン)
医療介護業界を中心に、「独自の採用力がつく」採用コンサルティングを提供。
人材会社勤務時代から様々な規模の人事担当者と話す中で、「業界企業を越えた人事担当者同士の繋がりづくりが必要」「他業界で行われている取り組みを輸入し合うことでイノベーションのきっかけを作りたい」と考え、人事担当者が集う場「しくじり人事」を2021年4月に作成。
▼オープンチャット「しくじり人事 -HRの失敗談の共有コミュニティ-」
https://line.me/ti/g2/Kt4HR5dgERoPyEWFMQrog13VYVKJC0z6lJ4mzw?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
Twitter: https://twitter.com/consultingjoney
牟田健登
合同会社クルージズ 代表社員 
目標達成トレーナーとして、企業の人事のコンサルティングを行う。
Instagram:https://www.instagram.com/kentmtceo/
前野博毅
医療法人桜豊会大坂総合歯科 副院長
現在の仕事:法人の第2創業期を迎え、人事施策の実装に取り組んでいる。

【イベント参加者】

Tさん
金属加工の製造業を経営
従業員十数名
中途・新卒採用から人事業務全般を担当
Kさん
12回転職(大企業〜スタートアップ、業界:エンタメ・教育など)
現在:飲食業界のDX、エンジニアの中途採用など
人事業務:中途採用、就業規則関連、福利厚生

【運営サポート】

F、およびS
大学生3年生で就活生。2人とも別の学生団体でそれぞれ代表を務めている。
本イベントでは、議事録等サポートを務めた。


理念(社内育成)とお客様対応の両立

金属加工経営者Tさん「朴さんが出した事例で、クレームを頂戴した職員が続けてそのお客様の対応した話がありましたが、他の職員に対応してもらうという手段はなかったのでしょうか?」

「切り札としてはあったようですが、経営者の方は継続して担当してもらった方が良いと思っていらっしゃいました。介護のプロとして、クレームを起こしたことを謝罪し、原因を突き止め、会社全体に対処を共有するなど、能動的なスタッフが育って欲しかったためだと伺っています」

金属加工経営者Tさん「会社や社員の成長を考えればそれはいい対処だと思います。しかし、お客様にはそれで納得していただけたのでしょうか?」

「納得していただけて、現在も継続してご利用いただいていると伺っています。事態を起こした本人と会社から謝罪をし、今後の対処を利用者様とそのご家族に話すことで納得していただけたそうです」


理念を目標に落とし込むには

「運営サポートの2人から今日の感想や質問があれば話してほしいです」

運営サポートF「まず、学生団体を運営している立場としてメンバーのモチベーション維持に悩んでいたため、理念のつくりかたやそれが企業で実際うまくいっている様子をお聞きできてよかったです。印象に残っているのは、(前野さんの)地図の話で、目指す方向(=理念)があれば力になることに納得できました。就活生としては、理念は社長だけが考えていたものだと思っていましたが、人事担当者も関わっていることを知り学びになりました」

運営サポートS「本日のお話は、学生団体を運営している身として、目的や目標を考えることに行き詰まっていたので勉強になりました。牟田さんに質問したいのです。理念から目標にトップダウンしていくのが大事とお聞きしましたが、理念をどう数字に落とし込むかが難しいと感じています。その際意識しなければいけないことは何かありますか?」

牟田「まず、理想の未来、幸せな状態を抽象的でもいいので言語化すること。これが理念になります。そしてそれを具体的に数字にしていく必要があります。

自身が今年起業してやったことを実例として話すと、5年後10年後の自分の理想の年収や、社員にどんな状態になって欲しいかを考えた時に、一番わかりやすかったのが社員の年収だったのでそれを目標として考えていきました。そしてその社員のお給料(=人件費)をつくるために会社として必要な売り上げを考えていき、売り上げや利益の目標を考えていきました」


ミッション・ビジョン・バリューのあり方に対する疑問

「Kさん(DX事業中途採用担当)にご質問したいです。今日のセミナーテーマは理念作りや評価制度でした。Kさんはさまざまな企業をご経験されてきたと思いますが、理念浸透がうまくいっていた企業やそのための取り組みがあればぜひ紹介していただきたいです」

DX事業中途採用担当Kさん「私自身が所属した企業の中には、スタートアップでミッション・ビジョン・バリューを大切にしている企業もあれば、それがなくても時価総額1億円を到達している企業もありました。そのため、ミッション・ビジョン・バリューは必ずしも必要ではないと思っています。

さらに『言語化して日々唱える』『意識的に言う』などの取り組みもあると思いますが、本当に浸透していればわざわざ口に出させる必要もないのではないかと思います。あえて言語化しなくても体現できていることが理想のはずです。そのためには採用の時点で価値観をすり合わせて、似た人を雇うことが必要だと考えています。掲げて目指すものというよりは、今いるメンバーで大切にしているものがミッション・ビジョン・バリューになっている方が自然なのではないかと感じますね」


学生団体の組織づくりでの課題・解決策

牟田「運営サポートの2人に質問したいです。今まで学生団体内で起きたトラブルと、それにどう対応・改善したかを知りたいです」

運営サポートF「私の学生団体ではイベントを企画・開催しており、当日は司会、メモなどメンバー各々に役割があります。しかし役割が固定化していたことで、イベント後互いにフィードバックし合う時に相手の大変さが理解できておらず、衝突することがありました。そのため、イベントごとに役割を替えてみる挑戦をしました。それによって、お互いの大変さを理解することができた上に、『意外と自分にはこの役割があっているかも』といった発見があったので、各メンバーを進める上でいい施策だったのではないかと思っています」

牟田「企業でも起こ可能性のあることなのでその対策方法は勉強になります。Sさん(運営サポート)はどうでしょうか?」

運営サポートS「Fと被ってしまいますが、ミーティング内で話す人が固定化されていることが課題だと感じました。そのため、司会と書記の役目を順番に回すようにし、また定例ごとのアジェンダ決めも各回の司会が事前にやることにしました。結果的に、定例を『ただ毎週参加して時間が経つ』ものではなく『この1週間団体としてどう前に進めていくか』を考えてもらうことに繋がったと感じています」


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