見出し画像

変化しない日本人の根本的要因


前回の投稿に関してのとりあえずの仮説。

縄文時代の人々の暮らし方は3万年以上もの間、基本的に変わっていない。日本列島は食糧が豊富で、あえて危険を冒さなくても遺伝子を次世代に残せたからだ。
当時の平均寿命が15歳なので、人口と食糧のバランスが一定に保たれていたので何も変える必要がなかった。

この永い時をかけて縄文人の遺伝子に刻み込まれたのが「変わるな」という命令。

この遺伝子レベルで刻まれた特性から沸き起こる感情は、日本人の意思決定にとてつもなく大きな影響を及ぼしている。一旦定着した伝統などは、たとえ変わらなければいけないと頭で分かっている時であっても感情で拒否するから変えることを受け入れない。

日本人の遺伝子の割合だけで見れば、弥生時代以後の渡来人の遺伝子の割合のほうが縄文人のそれよりもはるかに高い。
ところがどうも遺伝子にも階層構造があるらしく、特に精神面においてはより深いところに刻まれた縄文人の特性のほうが優位に働いているようだ。

遺伝的に言って日本人は縄文人よりも中国・朝鮮人寄りなのに、気質はまったく異なり、縄文人のように変化や争いを好まず利他精神を尊ぶ。



遺伝子レベルで変化を嫌う日本では、革命も成功しない。

フランス革命を発端として世界中に湧き起こった革命の機運は社会主義を産み、その変化の波は日本にも伝播したが、極一部の学生が運動を起こした程度に過ぎず、その当時参加した学生ですら恥ずかしい黒歴史として当時のことを語りたがらない。

明治維新も革命ではない。明治維新は日本人自身の手による変化ではなく、イギリスを中心とする西側によって裏から薩長が操られて無理やり変えられたものだからね。
外側が無理やり変えられたので、内側(魂)との間で摩擦が起きているのが現代日本の姿。

従順な兵士を育成するために作られたプロイセンの教育システムを明治時代に導入した(させられた?)日本だが、今となっては完全に時代遅れのこの教育。
日本人はこの教育に問題があると頭ではわかっていても感情レベルで抵抗を感じて変えようとしない。それはたとえ無理やりでも定着してしまった以上、遺伝子の「変わるな」という命令に支配されているからだ。

そんな日本人が唯一変わるのは、天皇の存在が脅かされた時。歴史を見てみても、この時だけは、日本人自身の手によって革命的な変化が起きている。

この天皇を中心に回る日本人社会は、女王蜂を中心とする蜂の社会構造に似ている。人間の脳は蜂とは比較にならないほど高度だからもちろん社会構造も蜂よりはるかに複雑だが、本質がとても似ている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?