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  • D&Dリプレイ 腐敗の影

    D&Dリプレイ 腐敗の影(2024-06) 一覧

最近の記事

D&Dリプレイ 嗤う人形 - マリウスの日誌

スコーヌーベルの酒場久しぶりに仲間が4人集まった。シュランは護衛の依頼で不在だが、4人も集まれるのは珍しいのだ。だからといって昔を懐かしんで思い出話を楽しむ、というわけでもない。この状況は暇な人間が4人もいる、ということなのだ。つまり仕事がない。日々の生活資金も心もとなくなってきた。 そんなわけで、私たちはスコーヌーベルの町で目ぼしい仕事がないかと探している。スコーヌーベルはキャラバンの町と呼ばれていて、人や物の出入りが多い。そうすると何かしら事件や揉め事も起きるものだ。情

    • D&Dリプレイ 竜の島ストームレック - マリウスの日誌(3)

      入り江竜の安らぎでしっかりと休息を取る。難破船での戦いはわたしたちを確実に成長させたようだ。体内を流れる魔力のうねりを以前よりもはっきりと感じる。 マイコニドたちの問題を解決するために洞窟へ向かう。なんという洞窟だったか。入り江の奥に位置するため、海岸の狭い岩場をつたって一列で進む。こんなところで襲われたらひとたまりもなさそうだ。フラグを立てたか?と思った矢先に水面を割って丸い頭が現れた。 大型のタコのようだが、体表を植物が覆っている。茹でて食べたらタコと野菜が一緒に摂れ

      • D&Dリプレイ 竜の島ストームレック - マリウスの日誌(2)

        概要難破船コンパス・ローズ号早朝、目が覚めた。硬いベッドで体が痛む。波の音が心地いい。 ストームレックでの二日目。 今日は難破船コンパス・ローズ号の調査へと向かう。その海域では航行中の船が行方不明になるなど異変が起きているという。気味が悪い。気乗りはしないが皆に付き合うことにする。 難破船は古いものでひどく傷んでいる。絶対ヌメヌメしているので触りたくない。元海賊のシュランは嬉々として乗り込んでしまった。仕方なく後を追って縄ばしごをのぼる。ヌメヌメしている。 甲板も傷みが

        • D&Dリプレイ 竜の島ストームレック - マリウスの日誌(1)

          竜の安らぎようやくストームレック島に着いた。舟は苦手だ。揺れるから。この間まで引きこもりだった体には堪える。 舟で一緒になった連中と話すのはまだ緊張する。 竜の鱗が浮き出る肌を気にされるかと心配したが誰も気にした様子はない。 そもそもシュランというドラゴンボーンがいるので、自分はむしろ目立たない。 奇異の目で見られずに済むのは心が休まる。 さびれた海岸で降ろされるとさっそくの歓迎を受ける。ゾンビどもだ。くさい。 ファイアー・ボルトとショッキング・グラスプで応戦する。ゾンビに

        D&Dリプレイ 嗤う人形 - マリウスの日誌

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        • D&Dリプレイ 腐敗の影
          2本

        記事

          D&Dリプレイ 腐敗の影 (2)

          かわいい道案内ルナたち一行は無事テオの村にたどり着いた。 行商人のウェインは荷物の整理、冒険者たちはそれぞれ一休みすることになった。 先輩のパスカルとロビーは連れ立って酒場を探しに向かった。エリーは周りを警戒してくると言って一人で離れて行ってしまった。ルナは特にやることもなかったので、木かげで休もうと森の小径を歩いていた。 そこに一匹のかわいいリスが飛び出してきた。リスはキョロキョロと辺りを見回し、ルナと目が合うと慌てた様子で駆け寄ってきた。身振り手振りで何かを必死に伝え

          D&Dリプレイ 腐敗の影 (2)

          D&Dリプレイ 盗賊と廃鉱山の怪物 - ジャンガリアンの日誌

          まだ兄の行方は分からない。情報を集めるため次の街へ向かう。ちょうど乗り合い馬車があったのでそれに乗った。 道中、助けを求める子どもの声あり。ならず者たちに襲われている様子。腕の立ちそうな他の乗客と共にこれを撃退した。面白いことにわたし以外の3人は女性だった。手並みは鮮やかで味方として申し分なかった。 少年、ショーンは近くの廃鉱山を兄と二人きりで管理して生計を立てているという。両親はなく苦労しているようだ。廃鉱山には音に敏感な怪物が出るため、近くで騒がないよう見張るのが役目

          D&Dリプレイ 盗賊と廃鉱山の怪物 - ジャンガリアンの日誌

          D&Dリプレイ 腐敗の影 (1)

          怒れる雄鶏亭 ガイラントという国にある港町ハークル。そこは活気のある港町だ。  夕暮れ時、初めての冒険を求める少女二人が「怒れる雄鶏亭」を目指していた。衛兵にたずねると雄鶏亭の場所はすぐに分かった。港にほど近いにぎやかな通りにその店はあった。  怒れる雄鶏亭は宿屋でもあり、飲み屋でもあり、冒険者ギルドの依頼を仲介する出張所のようなところでもあった。仕事を終えた職人たちやいかつい冒険者たちが一日の疲れをいやすために飲み食いし、騒いでいた。  二人は入り口のスイングドアをくぐる

          D&Dリプレイ 腐敗の影 (1)