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D&Dリプレイ 竜の島ストームレック - マリウスの日誌(3)

D&D 梅しゃんDM「竜の島ストームレック」第3回セッション、マリウス視点のリプレイです。D&Dスターターセット「竜の島ストームレック」のネタバレを含みます。ご注意ください。

入り江

竜の安らぎでしっかりと休息を取る。難破船での戦いはわたしたちを確実に成長させたようだ。体内を流れる魔力のうねりを以前よりもはっきりと感じる。

マイコニドたちの問題を解決するために洞窟へ向かう。なんという洞窟だったか。入り江の奥に位置するため、海岸の狭い岩場をつたって一列で進む。こんなところで襲われたらひとたまりもなさそうだ。フラグを立てたか?と思った矢先に水面を割って丸い頭が現れた。

大型のタコのようだが、体表を植物が覆っている。茹でて食べたらタコと野菜が一緒に摂れるのでは?と妙な考えが頭をよぎる。こんなことを言ったら皆に変人だと思われてしまう。黙っておこう。長い足を振り回す攻撃をしのぎ、遠距離からの攻撃でタコを撃退する。潮の流れのせいか、ぐったりと浮かんだタコは沖の方へと流されていく。「あぁ、食べれなかった」と思わず口に出てしまう。皆の「マジかよ、こいつ」という視線を無視して先に進む。

光る洞窟

洞窟の入口についた。奥から黄色い煙が漂っている。どうやら硫黄の匂いらしい。知らなかったが黙っておいた。本では匂いを学べないから仕方ない。

洞窟に入ると意外と明るい。光るコケが壁面を覆い、薄暗いながらも奥まで見通せそうだ。暗視を使うか明視野を使うか悩ましい。

少し先に泉があり、そのほとりを小さなキノコが横切った。キノコに足が生えて歩いている!話に聞いていたマイコニドだろう。まだ子どもかもしれない。わたしたちに気づくと慌てた様子で奥に走っていった。トコトコと走る姿のあまりのかわいさに無心で後を追う。

そこには大人ほどの大きさのマイコニドがぐったりしていた。ちびマイコはそれを守るように立ちふさがっている。健気かわいい。タラクから預かった生ごみ(彼らの食事らしい)を見せる。ちびマイコはひったくるようにして受け取ると、ぐったりしているマイコニドにそれを振りかける。足りないのか効果は見られない。

ちびマイコは私たちを信用したのかその先に案内してくれた。そこには大人サイズのマイコニドたちが何体もいた。そのうちの半数はぐったりと横になっている。元気な一体が近寄ってくると胞子のようなものを振りかけてきた。とっさに身構えたが頭の中にイメージが直接流れ込んでくる。言葉ではない会話。妙な感じだ。こちらが何者か警戒しているようだ。タラクの顔を思い浮かべると信用してくれた。

洞窟に立ち込める煙はマイコニドたちにとって毒のようなものらしい。なんとかしてくれたらココロカサダケを取ってきてくれるという。あのちびマイコのためにも何とかしてやらねば。一度、小休憩を取って態勢を整える。ちびマイコの案内で奥に進んでいく。煙が濃くなり、集まり固まってモンスターの姿となった。

火のモンスターたち

モンスターはフューム・ドレイクというらしい。ファイアー・ボルトで攻撃してみるが効果がない。火に対する耐性があるようだ。ちびマイコをかばいつつ、仕方なく弓で攻撃する。エメンが近寄ってきたドレイクの一体を獰猛な顔で殴りつけた。ものすごい音がして一撃でドレイクが弾け飛んだ。次の瞬間、ドレイクが爆発して黒い煙が立ち込めた。エメンは何が起きたのか分からないようで、すすけた顔をキョトンとさせていた。さすがオークの血だ。一撃の強さなら彼女がパーティーで一番なのかもしれない。

ドレイクをなんとか撃退し、煙が濃くなる奥へと進む。ちびマイコは危険なので置いていく。奥の突き当たりにオレンジ色のクリスタルが光っている。あからさまに怪しい。光り物に目が眩んだのかパルテノーペがフラフラとクリスタルに近づいた。煙が勢いよく噴き出したと思った次の瞬間、4体のフューム・ドレイクと1体のファイアー・スネークが現れた。

ファイアー・スネークは炎のように揺らめく姿をしている。武器による攻撃に対して抵抗を持っているようで効果が薄い。当然ファイアー・ボルトも効かないだろう。ちびマイコが持ってきてくれたキノコで回復しながら戦い続ける。呪文を駆使するがケイネスの魔法は独特だ。悪口でダメージを与えているようだが未だに仕組みが謎だ。何人か気絶する大苦戦だったが、なんとか撃退することができた。

どうやらクリスタルが火の元素界との通り道になっているらしい。クリスタルを破壊することに。シュランにまかせて岩場の陰に隠れる。特に爆発することもなくクリスタルは砕け散り、硫黄の煙は消えていった。黒こげドラゴンボーンが見られると思ったが残念だ。

マイコニドたちは感謝の証としてココロカサダケを渡してくれた。これでタラクも満足するだろう。さすがに長丁場の冒険で疲れた。早く帰って眠りたい。硬いベッドが恋しい。

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