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コンサル流就活の極意 -本質に迫る-

初めまして、Jinです。

このNoteを見てくれている皆さんは、自身の将来と真剣に向き合い、またそのための努力を惜しまない非常に優秀な人材だと思います。
そんな皆さんが普段抱えている就職活動への不安を少しでも解消し、他の就活生と差別化が図れることを願い、このNoteを作成しました。

まず、私の自己紹介です。
「日本のビジネスが世界に通用する」を目標とし、あらゆる角度からそこに貢献しようとしています。
職歴としては、新卒からコンサルティングファームに就職しています。
コンサルは「企業のお医者さん」と言われるように、クライアントの価値向上に寄与するために、第三者目線で評価・分析・提案を行っています。

■主な役割
・バリューチェーン全体からの業務改革
・ソリューション開発
・事業計画策定支援
・戦略策定支援

■主な役職
・プロジェクト管理
・チームリーダー

又、海外出張も多く、グローバルで活躍させて頂いています
手前味噌ですが、ウン千万円で転職のオファーがどんどん来ていますが、今の会社が好きなので、お断りしています。


アジェンダ


・就活に対する企業の期待値
・企業の中の新卒の立ち位置
・マインド
・物事の伝え方
・論理的とは
・企業分析と就活の軸 - 自分のための企業分析
・自己PR - 新しい自分との対面

就活に対する企業の期待値

企業にとっての採用活動とは、"未知の領域にチャレンジできる人材を集めること"と言えます。
言い換えると、"しっかりと自分で物事を考えられ、伝えられる人"ということです。

そんな採用活動は、企業からすると重要な事業戦略の一つです。
数年先のビジネスを見据え、そのために必要なリソースを膨大な工数・費用をかけて見つけ出そうとしています。

では、なぜそこまで重要なのか。
どのセクターでも共通に言えることが、"人は資産"ということです。

昨今はDXの潮流の中、ビジネス環境が劇的に変化しています。
ある種、スタートアップのようなアグレッシブな事業活動が必要になります。
例えば、COVID-19によって働き方が大きく変わり、テレワークの推進のようなHowの変化から始まり、事業計画やプロダクトのようなWhatのところまでも大きく変化していきます。
そのようなビジネス環境は非常に不確実であり、前述のHowやWhatは前例のない活動として進捗する必要があります。

この時に、"人は資産"ということを企業は痛感します。
結局のところ、未知の領域にチャレンジすることができる思考や行動力を持った人材が必要不可欠なのです。


企業の中の新卒の立ち位置

私のこれまでの経験で、新卒社員と中途社員の違いで感じていることがあります。

定量的に言うと、転職することで、多くの場合に給与が上がります。
ただし、これまで多くのクライアント企業の経営に携わっていた経験からわかることは、
新卒社員の方が優秀なことが多いということです。
役割・役職のどちらの観点でも、このことが言えると思います。
現に、私のチームでは、一回り年齢が上の人にも部下として参画してもらっています。

こういう風に言える理由は2つあります。

 ①新卒の方が企業の色に染めまりやすい
 ②新卒の方が採用基準が厳しい

ここで伝えたいのは、企業がいかに新卒に期待しており、いかに求めているか。
就職活動を通して悩むことが多いと思いますが、忘れないでほしいのは、
「いかに新卒の市場価値が高いか」ということです。
状況に関わらず、あくまで就活生が企業を選んでいるというスタンスは忘れないようにしてください。


マインド


「何がしたいか?」「この会社は働きやすいか?」など、皆さん多くの問いを持っていると思います。
最も大事なのは、"やってみないと分からない"ということです。
サッカーをしたことが無い人がサッカー選手になろうと思わないですよね?
それと同じです。

私は、就職活動をしていて、「この採用担当の人、本当に自分の仕事に誇りを持っていて、楽しそう」と感じることを大切にしていました。

また、自分の事をきちんと説明しても、後続の選考に進めないこともあります。
その時は、単純に自分と合わなかっただけだと理解して下さい。
当時は社会人になってからも尖っていたいというのがあったので、それを良しと思わない企業からは外されていました。
今思えば、それは本当の意味で「就職すべきでなかった企業」だと思います。

ではなぜ就職活動が大切なのか。
ここまでの話で、「やってみないと分からないなら、なんで就活して必死に企業研究や自己PRするの?」って思いませんか?

就活のプロセスに意味があります。
主に3つですね。

・世の中を知る
・自分を知る
・考える力を養う

特に3つ目の「考える力を養う」が非常に大切です。
以下の2つのポイントを意識することで、皆さんの考える力が上がり、ビジネス力も爆上げします。

①標準化思考(過去の成功経験を話すとき)
 ・過去の経験について、そのプロセスとゴールが建設的か
 ・またそれは方法論として落とし込んだ場合に他者に適応できるか
 ・標準化できるまで、経験を自分の言葉で表現できるか

②不確定要素に対しての柔軟性(未来の目標を話すとき)
 ・中長期的にマイルストンが置かれており、目標が明確か
 ・インプット-アウトプット-プロセスが言語化されているか
 ・構築-検証-学習のサイクルが機能するか
 
とにかく考える。
なぜを100回繰り返し、深掘る。
想像している何倍も重要なことです。


物事の伝え方


一般的に物事を伝えるときのフレームワークとして「PREP」という考え方があります。
書くとき・話すとき、いずれの場合でも重要です。

■PREP
P … Point of View (論点)
R … Reason (理由)
E … Example (具体例)
P … Point of View (再度論点の説明)

ポイント① 如何なる場合でもPREPを意識して伝える 
ポイント② 具体例は、インプット⇒プロセス⇒アウトプット
 インプット: 集めた情報・リソース
 プロセス: 考えたこと・実行したこと
 アウトプット: 成果
ポイント③ プロセスはより具体的に

以下が例となります。
イメージが湧きやすいよう、長めの文章になっています。
皆さんは、Reasonは2つか3つで、それぞれ具体例を考えることを意識してください。

(Point of View)
私は、「共創力を持って目的を達成する力」があります。

(Reason)
個人経営のスーパーマーケットの収益を上げるための活動に、リーダーとして参画しました。
自信で知験が無いことは周囲を巻き込みながら、かつ柔軟にピボットしながら、目標を達成しています。

(Example)
活動の全体像として、①対象の経営者へのヒアリング、②マーケット調査のための大手スーパーへのヒアリング、③フレームワークの活用を実施しました。
特に自身で完結出来ず、困難な状況に置かれたのが②と③です。

(Example - インプット)
大手スーパーへのヒアリングでは、SNSを活用して社員の方とコンタクトを取りました。
私たちの活動に共感してくれたことで、事業部長を紹介してもらえました。
企業内外の活動や、ミッション、仕事に対する思いを聞くことが出来ました。
次に、フレームワークの活用では、大学OBの経営コンサルタントの方と3度のセッションを実施しました。
経緯改革の方法論や、目的ごとに使用する適切なフレームワークなどを学ばせていただきました。

(Example - プロセス) 
情報収集が完了した時点で、中長期経営計画の策定とKPI達成のためのアクションプランの作成を実施しました。
この時、"経営者の思い"と"私たちのやりたいアプローチ"が一致しておらず、何度も衝突しました。
「先代が残した資産の一部を開業資金にしたことに後ろ髪をひかれ、追加で運転資金として投下する勇気が出ない」とのことでした。
私たちは、クライアントが得意な似顔絵を運転資金に変えられないかと考えます。
SNSで拡散することで、結婚式の似顔絵を描いてほしいとの需要に恵まれ、当初想定の8割の運転資金を調達でき、元々の資産の一部のみ切り崩すとうことで、双方納得の合意に至りました。
論理を組み立てるだけではなく、「信頼」」「熱意」「ロジック」のそれぞれが、他者と共同でゴールを達成するために必要不可欠だと気が付きました。

(Example - アウトプット)
最終的に、3か年の事業計画書と、そのためのアプリケーション開発、SNSによるマーケティングを実施しました。
卒業までの1年間でで前年度比+30%の売り上げアップを実現しています。
また、本活動のノウハウを体系化し、後輩を育成することで、引き続き2年後の目標達成に向って活動が続いています。


論理的とは


これまで論理的という言葉を使ってきました。
ロジカルシンキングという言葉で語られることが多いです。
ここでは、検索すれば出てくるロジカルシンキングのテクニックでは無く、
もっと本質のところを説明します。

まず、多くの人が「自分は論理的ではない」と認識していません。
ですので、他人からロジックを突っ込まれると違和感を持つでしょう。
それは、これまでの日常生活において、人に物事を説明することに困らなかったからです。

一方、ビジネスでは、いかに論理的に説明できるかが重要です。
意思決定が及ぼす金額的インパクトも尋常じゃないですからね。

じゃあ論理的って何?
重要なポイントは二つあります。

①理由の裏付け
②理由と結果の因果関係の確からしさ です。

①が破綻している例として、「目隠ししているため、前が見えない」という文章を例に考えてみます。

上司: 「本当に目隠ししているの?」
部下: 「いや多分これ目隠しです?」
上司: 「なんでわかるの?」
部下: 「経験です。」
上司: 「その目隠しって光通さないんだっけ?」
部下:「はい、そうです。」
上司: 「そうなの?どうしてわかるの?」
部下:「いや、目隠しって光通さないですよ。」


理由の確からしさが無いので、その理由を事実として捉えることが出来ません。
当然、説得力に欠ける意見ということになります。

②が破綻している例として、「雨だから傘を持たない。」という文章を例に考えてみます。

上司: 「外は雨だね、傘無いと濡れるよ?」
部下: 「いや、雨の時は傘持たないので。」
雨という事実は確かでも、雨と傘の関係性がおかしいですよね。
この場合も、当然説得力に欠けるということになります。

上記文章はかなりシンプルで常識的な内容なので、多くの方が「当然じゃん」と考えますよね。
ただし、ビジネスの中では①のように理由を事実として説明し、②のようにその理由で結果を説明出来るか、が非常に重要となります。
なぜなら、ビジネスの世界で「考える」時は、膨大な情報と複雑な事実関係が入り組んでいるので、感覚的に事象を考えられるような状況では無いからです。

気になる方は、ロジックツリーや空雨傘、帰納法などでググってみてください。


企業分析と就活の軸 - 自分のための企業分析



皆さん突然将来就職する会社を探せと言われても無理ですよね?
とはいえ、自己投資だから真剣になる。
そんなこんなで、もったいない程企業研究に時間を使っていませんか?

又、就活の軸なんて言語化することは難しいでしすよね。

<企業分析>
ポイント① まずは業界は広く浅く見る
ポイント② 同じレベル感で企業を比較する

まずは、興味のある業界でも無い業界でも、とにかく幅広く説明会に行ってください。
冒頭でも言った通り、「やってみないとわからない」が基本なので、「何も知らない」はもっての他です。
各業界で上位2社を見れば、業界の全体像を視座高く見れるかと思います。
私も当時興味のなかった業界が第一志望になったほどに、知らない世界を少しでも知ることは重要です。

又、基本的に比較するときは、それぞれの企業を同じ軸で見てください。
会計的な視点や就活の軸に準じた視点、企業のリソースの視点が、同じ評価軸で見るときのポイントです。
ここでは財務分析と企業リソースの支店の2つの方法を通して、基本的な企業評価の方法をお伝えします。
就活の軸については後程触れるのでお楽しみに。


案外会計的に企業を評価する人は少ないです。
ですが、自分を企業に投資するので、ここの視点って重要ですよね?
投資のための指標は別にありますが、まずはこの財務分析を抑えると良いと思います。

ソニーや花王などは優良な企業の例ですよね。
上場している企業であれば、企業のホームページからBS/PLを見ることが出来ます。

次に7Sという考え方です。


企業を評価するのはお金だけではないし、就活の軸以外にも大事なポイントって多いですよね?
そんな時は7Sでそれぞれの企業の特徴をつかんでください。
特に自分が大事なのはどこかって決めておくと良いかもしれませんね。
ここの情報を知るために、積極的に採用担当の方に質問して、そして深堀りしてください。
さっと答えられなかったり、ありきたりな内容だったりすると、そのポイントは企業にとって蔑ろにされていると思って大丈夫です。
ちなみに、少し話がそれますが、「企業が目標にしていること = 企業が達成していないこと」なので、
覚えておくと良いかもしれません。

又、情報過多になって確証バイアスにならないようにしてください。
正しく客観的に情報を見ることが出来るようにしないと、結局他人に流されたり、勘違いで物事が決まります。

<就活の軸>
自分の大事にしていることを就活の軸として持っておいて、そこを評価軸にします。
「就活の軸」の"軸"とは評価軸のことです。

就活の軸の見つけ方は次のスライドを参考にしてみてください。
網羅的に自分のやりたいことを考えられる良い指標になると思います。

ちなみにJinの就活の軸は、
①一人当たりの裁量が大きく、社会に与える金額的インパクトが大きい
②年功序列ではなく能力で評価される
③グローバルで活躍できる でした。


自己PR - 新しい自分との対面


就活生が最も苦労するのが自己PRとガクチカでしょう。
自分の経験や行動に「なぜ?」を100回繰り返し、どんどん深堀りしてください。
「なぜ?」の反復は、社会人になってからも信じられないほど重要なスキルとなります。

私も当時は相当時間かけましたし、多くの友人の添削もしました。
自分の自己PRと、友人の自己PRを作成するために、数十時間ずつ使いました。。

ここで重要なのは、言語化と説明です。
「私何も話せること無いよ」って思う人も多いかもしれません。
いえ、普通にあります。
結局それは自分の思考とか行動を言語化できておらず、そのため理解力に依存しているだけです。

なぜそう言えるか。
自己PRでは"結果"を説明するのではなく、"プロセス"を説明することの方が重要だからです。
そして、人は誰しも考えることが出来る生き物です。

良く、「自己PRは具体的に」って言いますが、結果を具体的に説明しても仕方ないですよね。
分かりやすいですし、「すごいなっ」とは思いますが、"結果"は企業活動に活きないですから。

ちなみに、自分を知るための一助となる考え方に、「ジョハリの窓」があります。
スライドにまとめているので見てみてください。


例えば「影響力」を自己PRにする場合、どんな観点で底を深堀すればよいか。
「なぜ?」×100も大事ですが、「そもそも影響力って何?」と要素分解すると良いかもしれません。
要素分解したうえで、それぞれの要素に対して「なぜ」で深堀りする。
かなりオリジナルで理路整然とした自己PRになりますよね。


また、自己PR以外にもガクチカってありますよね?
何が違うか分からない方も多いかと思います。
自己PRはあなたの性格や本質を聞きたいのに対して、ガクチカはあならの経験と学びを知りたいです。
失敗乗り越えた系は自己PRで、熱中した系はガクチカというように経験を分類しても良いかもしれません。

最後に

今回のNoteの内容は以上となります。如何でしたか?
他に知りたいことなどがあれば気軽にコメントお願いします。
また、周りの友人にもこのNoteを広めて頂き、皆さんの就職活動やビジネス力向上の一助となれば幸いです。
またイイねしてくれると、モチベーションになります。

そして、この記事はこれで終わりですが、
内容が良いと思ってくれて、これからも力強く応援してくれる方は、
是非この記事を購入してくれると嬉しいです。
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どこかで一緒に働ける日が来ることを楽しみにしています。

Jin

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