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「ここまで仕事に活かせるなんて...」徹夜で鶴を折り続けた上司から学ぶ業績アップ術。

「今夜、夜が明けるまで折り鶴を折り続けてください」


ある日突然、あなたにこんな指令が下ったらどうしますか?

・・・全力で拒否しますよね?たぶん全力で拒否しますよね?

かりにあなたが全力で拒否しない神様のようなお心を持ってらっしゃったとしても、ぼくは「全力」で拒否します。

徹夜で桃鉄するのさえ スーパーハードモードで、最後の方はサイコロを振ってるんだか振られてるんだかわからない状態だったんです。

今止まっている駅は青いマスの駅ですか?赤いマスの駅ですか?状態だったんです。

朝まで折り鶴なんて根気強さ、ぼくのDNAのなかにはほんの一欠片たりとも存在していません。

そんな所業を成せるのなんて、メジャーの茂野吾郎ばりの熱血漢ぐらいじゃなきゃできな・・・・・・

なーんて思ったら、茂野吾郎、意外とすぐ近くにいました。

しかもふたりも。

ぼくの愛する職場の上司たちが、朝まで折り紙を折り続けたらしく、「すげーなぁ。ぼくには絶対できないよなぁ」とぶつくさとひとりごとを言いながら、折り紙を折り続ける様を、チキンラーメンにお湯を入れて出来上がるまでの時間に見ていたのですが、意外や意外。

すごい学びになったんですよ、、、
#失礼だなおまえは

ということで今回は、「朝までひたすら鶴を折り続ける上司から学ぶ、業績アップに離職率低下、さらに集中力を極限まで高めるためのヒント」について書こうと思います。



コミュニケーションで超絶シンプル作業が「おもしろい」に激変する

「折り鶴を折る」っていうのは、超絶シンプル作業です。慣れてくれば、1羽おるのに 2 ~ 3 分もあればお釣りがくるんじゃないでしょうか。 

これだけの超絶シンプル作業です。当然、「とある問題」が出てきます。

飽きるんですよね・・・

スキル向上の余地がないものに楽しみを見出すのは難しかったりします。

たとえばですよ?

いまあなたはベルトコンベアの前に立っているとしましょう。おや、向こうからすーごい数のペットボトルが流れてきました。

手元を見てみるとたくさんのペットボトルのキャップが置かれています。そこに工場長がやってきて、こう言われました。

「あ、きみ。向こうから流れてくるペットボトルに、このキャップを閉めていってくれたまえ。」

「・・・夜が明けるまでずっとな。」

・・・ぶっ飛ばす。工場長ぜったいぶっ飛ばす。

行き場のない殺意をもって、ペットボトルのキャップをえんえん閉め続けることになるでしょう。あり余った殺意によってキャップがうまく閉められず、たんたんと怒りを吐き出すじぶんが想像できます。

で、たぶん、あなたがチキンラーメン食べ終わるまでには飽きてます。

「超絶シンプル作業」だからです。

ましてやこれを朝まで続けるなんて純度100%で不可能。あまりの退屈によくわからん空想を始めるでしょう。

あぁ、この世界は巨大なペットボトルで、今ぼくはその中に密閉されているんだろう。決してでられない、この世というペットボトルの中で一生を終えていくのであろう。

的なことをぶつくさ頭のなかでつぶやきながら、キャップを閉め続けてると思います。

・・・とまぁこのように、ペットボトルのキャップまではいかなくとも、折り鶴もこれに近いものがあると思っていて、徹夜で朝までひとり折り鶴を折るっていうのは相当な苦行なわけです。

夜なべして鶴をえんえんと折り続けているわけですから、傍目からみてもぱっと見、超絶やべー人に見えると思います。

でもですよ?

これが「ひとりで折る」から「ふたりで折る」になるだけで、「超絶シンプル作業」が途端に楽しくなるんです。

「コミュニケーション」が生まれるから。

実際、動画の中の上司たちは、22時から朝の6時まで延々と折り鶴を折り続けていたというのに、ずっと楽しそうでした。

サムネイルがものがたっています。

こんな笑顔になれます?

茂野吾郎でももうちょっと苦しそうな顔してましたよ。

たったひとりでいい。本音、あるいは本音に近いコミュニケーションがとれる友達がいれば、超絶シンプル作業も楽しくなります。

向こうからどれだけ無数のペットボトルが流れてこようが、まるでディズニーランドのキャストさん並みの包容力でキャップを閉め続けられるようになるんです。

昔あった、コカコーラのCMくらいノリッノリでペットボトルのキャップを閉められます、たぶん。

それぐらい「コミュニケーション」には力があるのですね。

そしてこのコミュニケーションの力は、そのまま仕事に活かすことができます。

たとえば、日立ではコミュニケーションの多寡をはかる端末を持ち歩き、コミュニケーションの多い部署ほど、従業員の幸福度が高く、業績も出ているといいます。

「今回の実証実験では、幸福度が高い部署は低い部署より、翌四半期の受注額の平均が27%高いという結果が出ています」
引用:復活した日立の「働き方改革」 AIで上司と部下の人間関係まで「見える化」

幸福度と業績の関連性は、すでに多くの研究結果が明らかにしており、このあたりは「幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論」という本に根拠がたくさん書いてあるので、よければ読んでみてください。

業績アップだけではありません。「離職率の低下」にも活かせると思います。

人手不足のこの世の中です。多くの企業が「離職率」に悩まされているはず。

仕事をやめていった人のなかには「飽きた」とか「楽しくない」という理由でやめていったひとも多いでしょう。

でももし!もしもですよ?

職場にたったひとり深いコミュニケーションを取れる人がいたら、継続できていた可能性はかなり高いはず・・・

2 ~ 3 人のグループで最初の半年を過ごしてもらう、とか工夫をすれば、離職率は大幅に下げられそうな気がしました。

実際に、コミュニケーションに力をいれることで、離職率を大幅に下げた企業の成功事例もあります。

社員のコミュニケーションを円滑にすることによって、社員のやる気やワークライフバランスに関する施策が積極的に活用され、さらに活性化につながるという好循環が生まれました。

このような相乗効果があり、ビースタイルは離職率を低下することができました。
引用:離職率改善の秘訣とは?|離職率を大幅に改善した5社の事例紹介

コミュニケーションはバカにできないほどの大きなパワーを持っていることを理解しておいた方がよさそうです。



作業をシンプル化することで「フロー状態」を意図的に作れる

「フロー」という言葉をご存知でしょうか。

かの有名な「Dropbox」の HP には、このように記載されています。

フロー状態とは、ある活動に完全に没頭し集中できる心理的状態を指し、その作業自体から充実感や満足感が得られるような状態を言います。
引用:フロー状態とは

かんたんにいうと「ものっそい集中している状態」のことを指します。

身近な例でいうと、映画館ですごいおもしろい映画を食い入るようにみているときなどは、この「フロー状態」にかなり近いはずです。

動画の中で上司はこのように述べています。

「手が勝手に動く」

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時を遥か遡ること50年、1970年代の著名な作曲家は、こんな言葉を残したといいます。

「手が勝手に動いているようだ」

スクリーンショット 2021-01-29 9.11.09

引用:TED「Flow,the secret to happiness」

ふたりはまさに「フロー状態に入っている」といえるでしょう。

フローについては、上記で引用している TED の動画をぜひご覧いただきたいのですが、フロー状態になるとひとは、時間を忘れ、ものっそい集中力で作業に取り組むことができ、作業自体に喜びを見出せるようになるそうなんですね。

つまり、可能であればなるべくフロー状態で作業ができた方がいい。たとえば、時間を忘れるぐらい集中して仕事に取り組むことができれば、より良い成果につながるし、仕事自体も楽しくなるわけです。

じゃあどうやってフロー状態に入るか?なんですが、これまた Dropbox の HP に、フローが起こる条件として以下が挙げられています。

・明確な目標
・達成可能な課題
・取り組み自体に喜びや達成感がある活動(これは「自己目的的」とも呼ばれます)
引用:フロー状態とは

折り鶴をおる上司たちは、まさにこの条件を満たしているからこそ、「手が勝手に動く」レベルで折り鶴を折り続けることができたのでしょう。

たいていの場合、仕事って「やるべきこと」が多すぎて、集中力が散漫になりがちだと思います。フロー状態に入るのはとてもじゃないですけど、かなりハードルが高いといえそうです。・

かりにもし、今回の動画のような「千羽鶴を折る」ぐらいに目標を明確化して、そのために「ひたすら鶴を折り続ける」くらいにアクションをシンプル化できれば、恐ろしいくらい成果は変わるのでは・・・と思いました。

ではどうすればシンプル化できるかなんですが、仕事を「考える」「実行する」でステップに分けて実行するとよさそう。

「なにするんだったっけ?」ってあれこれ考えながら仕事していると「フロー状態」に入ることはまず無理。

☑︎ 目的はなにか?
☑︎ 問題はなにか?
☑︎ 要因はなにか?
☑︎ 要因を解決するためのアクションはどうするか?
☑︎ どんな目標を設定するか?

というように、目的や目標を定めつつ、やることを明確にして、やることが決まったらひたすら「実行」に没頭すると、「フロー状態」を意図的に作れるのでは、と思います。



というわけで

千羽鶴の動画すげーってなりました。

気がついたらチキンラーメンが伸びに伸びてました。

人生に1回くらいは徹夜で千羽鶴折って見るのもいいかもしれないですね!
#たぶんやりません


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