問題を解決したいなら、「NG出す」より「仕組みを変え」た方がいいよねってお話。
「改正健康増進法」が 4/1 からはじまって、本格的な屋内禁煙がはじまりました。
かんたんにいうと、「みんなに健康になってもらいたいから、飲食店や仕事場では原則禁煙でおねがいね!」って法律なのですが・・・
これ、個人的には超絶イケてない「とんでも改正法」だと思っていて、「喫煙者」にとっても、「非喫煙者」にとってもデメリットだらけだと思います。
「路上喫煙」や「歩きタバコ」が爆増する予感しかしません、
喫煙場所がなくなった喫煙者の行き着く先は、路上?
4/1 以降、ボクの働く会社の喫煙所は封鎖されましたし、分煙だった近くのカフェは完全禁煙のため改装が始まりました。
今の会社に勤めてから4年ほどになり、ある程度周辺の飲食店などの地理情報は把握しているつもりなのですが、すこし考えてみても近くにタバコを吸えるところが思いつきません。
かりにボクが喫煙者であれば、「どこでタバコ吸ったらいいのよォォォ!」と、そりゃもう道に迷ってお姉ちゃんの名を呼ぶメイのごとく、泣き叫びます。
なかには、「喫煙所なくなったし、そろそろタバコやめるか」という逆境を糧にできる素敵な人もいるかもしれませんが・・・
そんなかんたんにやめられるのなら苦労しないですよね。笑
(ボクも昔吸っていたのでよくわかります...orz)
おそらく、この機会に完全にタバコをやめられるのは「ごく少数」なのでは・・・と思っています。
となると、ここでひとつ問題が。
もしかりにほとんどの人が愛煙を継続した場合、「タバコを吸う人」の母数はそんなに減らないのに、「喫煙できる場所」は激減するわけです。
では、喫煙場所を失った「タバコを吸う人」はどこにいくのか?
・・・たぶん、「路上」です。
だってどこにも「喫煙所」がないのですから、しゃあなしであっても「路上」で吸わざるをえません。
事実、路上で喫煙するひとをよくみかけるようになりました。
「路上喫煙」や「歩きタバコ」が増えるのは、非喫煙者にとっても望ましいことじゃありませんが、「仕組み」としてそうならざるをえない状況なわけですね。
受動喫煙を減らしたかったら、完全喫煙所を増やしまくった方がいい
本当に受動喫煙を減らしたいのなら、喫煙所は「減らす」のではなく「増やし」た方がいいです。
愛煙家の大多数は、「ちゃんとマナーを守って愛煙したい人」だと思っているので、喫煙所が増えれば「路上喫煙」は減るはず。
実際に似たような例があって、ゴミ箱の配置間隔を工夫することで、ディズニーランドは園内のポイ捨てゴミを大幅に減らしています。
来園したお客さんたちがゴミを捨てる場所がなくて困らないように30フィート(約9メートル)おきにゴミ箱が設置されている。
引用:ディズニーランド、ゴミ箱の「位置」に隠された『ヒミツ』が鳥肌もの
たまに駅などで、「ゴミ箱から溢れているゴミ」を目にすることがありまして、どういうわけか、しばらくすると「ゴミ箱から溢れているゴミ」をなくすためなのか、ゴミ箱ごとなくなっていたりするのですね。
かわりに張り紙が貼ってあって、「ゴミは各自でお持ち帰りください」と記載されている。
このアクションでゴミを持ち帰ってくれるのはとんでもなく地球を愛している「地球防衛軍」のみなさんくらいでしょう。
「出るゴミの量」はかわらないので、駅内をきれいに保ちたいなら、「ゴミの持ち帰り」を呼びかけるよりも、「ゴミ箱を増やす」方がよっぽど効果的です。
さらに最近だと、コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、「電車の本数を減らす」と政府が発表しました。
出勤する人数は減ってないのに、電車の本数減らしたら、「混雑度」が上がるだけです。
むしろ感染拡大のリスクが上がります。
まとめ
問題を解決したいなら、「NGを出す」よりも「仕組みを変える」方にフォーカスが必要じゃないかなぁ。。。
NGを出しても、問題が他にスライドするだけなので、いたちごっこになってしまいます。
「問題」を正確に把握して、その問題を解決するための「仕組み」を考える方が、よさそうな気はしますね。
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