2022年も、書いて生きられた。

大袈裟なタイトルだなと苦笑しつつも、
本当のことだからいいんだよ、と。
しみじみ自分と対話する朝。

今年は紙本を一冊しか出せなかったと俯くのか、
一冊だしてもらえたと喜ぶのか。
この年末の気分も来年への意欲も、物事の捉え方で大きく変わる。
出してもらえた一冊の充実度でも、それは大きく変化する。
で、いまの私の気持ちはどちらですか? と自分に問えば、
不思議なほどに満ちたりしているから、言わずもがな。

来年は1月6日に、新作が書店入荷もしくは陳列される予定。
アモール文庫創刊「吸血鬼はベジタリアン」
イラストは亜樹良のりかず先生!
この年末の充足感を抱きしめたまま、
発売日を心待ちにして、新年に突入できる。
こんなにも来年が待ち遠しい。
気ぜわしい年末なのに、今年の私はずっと浮かれている。
嬉しくて、幸せで。

もう少し、もう数年、できればなんとか、あと五年──。
そんなふうに執筆業への未練が湧くのは、ありがたいこと。
まだ書きたいなと思えるほど、今年は心が自由だった。
執筆だけで安心して暮らせるかと問われれば……正直難しい。
これから小説家を目指す人は、
もしもいま、他の職業に従事しているなら、
それを手放さずに書ける方法を見つけるといいよと言わずにはいられない。

私はその時々で必要に駆られ、
様々な副業に手を伸ばしているけれど、
どの副業も収入源と呼べるものではなく、正直「赤字」笑。
……笑いごとじゃない。
でも、だからと言って執筆だけで生きようとすれば、
執筆で地獄を見た場合、メンタルのバランスがおおいに崩れる。
私にとって副業は、メンタルの維持に貢献しているだけではなく、
「外出によって体を動かし、自分以外の感性に触れる」という、
健康維持と人間生活を支える重要なポイントを補う、
必要不可欠な存在でもある。
とくに去年……2021年は、それを痛感した年だった。
そして今年はその副業によって、また世界が広がり、
新しいご縁もいただいて、地層のように感謝を重ねた年だった。
これからは副業で得られる微々たる報酬は、
「利益(りえき)」ではなく「御利益(ごりやく)」と呼ぼう笑。

今年は「自分の気持ちを優先する」と、最初から決めていた。
数々のピンチに見舞われながらも、
26年も執筆業に身を置かせていただいているご縁と、運と、
物語を生みだす自分の感性を信じて動いた。
赤字の副業(しつこい笑)に、メンタルを支えられながら。

来年は、どんな一年になるだろう。
おそらく副業は相変わらず赤字で、
でも執筆は充実していて……だったら、私的にはグッジョブ。

今年の頭に、新しい手帳に「今年の10大目標」を書いた。
母が一生元気
息子が一生健康
息子の彼女が一生健康
兄が一生健康
姪っ子たちが一生健康
愛犬が一生健康
私の友人たちが一生健康
私が一生元気
私の仕事が一生順調
私が一生、この仕事を笑顔で続けられますように

この場合の「一生」は、「今年」のことですよ笑。
息子と息子の彼女ちゃんと姪っ子がコロナに罹患したものの、
みんな軽く済んだから、健康ってことで問題なし。
よって今年の目標は、全部みごとに叶いました^-^

疲れた、ではなく。
楽しかった、と微笑んで眠る日のほうが多かった2022年。
節約のために、長く続けていた「ヤ○ルト」と「ドモ○○ンリ○クル」をやめたのは個人的に大きな決断だったものの笑、
気持ちが充実しているせいか、胃腸も肌の調子も絶好調!

来年も、たくさんの幸あれ。
健康な心で、また365日、元気に生きられますように。


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