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国公立大学に入学するのはけっこうむずかしいとあらためて確認できた


はじめに

 学習サポートを主宰していると、大学に進みたいと希望してくる生徒がいる。大半は国公立大学を志望。やはり学費の問題が大きい。しかしそこへ入学するにはけっこう広くはない門をくぐらねばならない。

きょうはそんな話。

保護者の方々のころ

 大学への進学を志して、わたしの主宰する学習サポートをおとずれてくる生徒とその保護者の方々。

保護者の方々の多くは21世紀はじめに高校生活を経験された。そのころの大学進学率は、まだ同級生の半分に満たない。しかもここは地方で全国平均よりその進学率は低く、当時は同級生の3割程度。

したがってこの集落の方々の親世代の多くは、高校を出るとすぐに社会に出た方が圧倒的に多い。実際に保護者の方々とお話するとそうで、専門学校や短大を出られた方がちらほらいらっしゃる程度。

したがって何で大学に進学をするのか、いまひとつピンとこないという方が多い。ここ10年ほどだろうか。学習サポートにお見えになる方々の状況がすこしずつ変化したかもしれない。大学に進みたい。エンジニアになるんだとか、法律家をめざしたいと親子で訪れるように。


希望と現実のはざま

 じっさいにここで学習をはじめると、大学進学はなかなかたいへんだと気づくことに。中学校当時に平均的な成績のままだと、大半が希望する国公立大学への進学はなかなかおぼつかないと気づかれる。地元であれば私立大学であればなんとかなる。ところがこの地で大学進学を希望する生徒の大半は国公立でないと経済的に厳しいとおっしゃるご家庭がほとんど。

おおざっぱに見積もる。県内のそうした大学進学希望者は、上に記したように同級生のうちの4割にちかい。全国ならば60万人。このうち共通テストを受験するのは50万人。国立大学の定員は9万人あまり、公立大が3万人ほど。希望者の多い地元の国公立大学へすすめるのは県内で数千人程度。同級生の10人にひとりぐらい。

県外の難関大学ならば…

 県外の大学を希望する生徒の選択肢はふえるはずだが、それでも県外に出るからにはと難関の大学をめざす傾向がある。さらに道はけわしく、同級生のうち数十人にひとりがやっと。公立中学校の同級生のうち数人以下にすぎない。

経済的にもなかなか。当然のごとくひとり暮らしが待っているので、その費用が学費のほかにかかる。奨学金は各種準備されているが、のちの返済はなかなか重い。

授業料免除もあるにはあるが

 国公立大学の多くは家庭の経済状況などによって授業料の一部や全額を免除する制度がある。受けられるわりあいはかなり確保されている。こころあたりのある方はいちど大学にたずねられるといい。

もちろん上に書いた奨学金の制度もいろいろとある。公的なものや民間のものとさまざま。大学独自のものもある。なかには成績優秀者や経済的・社会的な事情のある方々にかぎられる。なかには返済を免除されるタイプの奨学金がある。

おわりに

 国公立大学をめざす道はそれなりに用意されてはいる。しかしそこをめざそうとすればそれなりのがんばりをもとめられる。ほとんどが科目のおおい共通テストの受験を課されるため、まんべんなくやる学習が必要だし、入学できたあとの学習もあるレベルをもとめられるのは必定。

やはり将来の道をじぶんで切り拓くにはそれなりの自覚をもとめられる。そうした生徒たちもサポートしていきたい。


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