ひろい空のひろがりにそらいろ、草木の生い茂るようすにみどりいろを塗らなくなってから
はじめに
学習サポートで生徒たちを待つあいだ、教える教科や科目の予習や準備が終わると絵を描く。家でぽっかり時間ができるとやっぱりそれに時間を充てる。画材はいろえんぴつやパステル。最近ではPC上に。それぞれクロッキー帳やパステル用紙に。
デジタルはもちろんだがいずれもほかの道具がいらず、おもいたったらすぐにはじめられる。
そんなときにふと気づいた絵の変化について。
きょうはそんな話。
あき時間に
学習サポートのしごとはどちらかというと昼間におつとめの方とくらべると変則的かもしれない。放課後から夜間にかけてがメインとなる。午前中に家事や買い物。あるいはほかの昼間におこなえるしごと。以前は農業、いまは曜日をえらんで研究パートやコンサル。学習サポート関連ならば学校訪問、面接や相談、講習会や教材さがし。
これで午前中から午後3時ぐらいが埋まる。いずれもぴったりなわけでなく、空き時間がうまれる。じぶんの自由につかえる時間。noteのしたがきをしたり、絵を描いたりできる。
絵は無心になれる
とくに絵をえがくときはなにもかんがえない。多くは空想画。しばらくまえいくとおりかのキャラクターを絵のせかいにあそばせていた。これがいちばんいい。なにも絵の素材がいらない。あたまのなかにうかんだせかいをそのままシャープペンシル(2Bぐらい)でささっと下がき。ほんの5分ぐらい。
それがおわるとあとはしたがきをあまり気にせずいろえんぴつなどで色をのせる。空想にあそび色はおもい思い。たまたま手にとるものでかまわない。あくまでも淡く。のちにこうしようとか、ここにもうひとつとか勝手きままゆうづうがきく。だんだんとイメージがうきあがってくる。
すると10分や20分はあっというまにすぎ、そのうち生徒たちのこえやものおとがしはじめる。
空にそらいろは
なれると油えのぐもつかい勝手がいいことに気づいた。水彩よりもえがきかけのままおいておける。中断してつづきを数日後にということも冬場ならばほぼできる。
そんななかで気づいたこと。たとえばひろい空について。空に「そらいろ」をつかわない。チューブのセルリアンブルーやコバルトブルーの「ブルー」のえのぐに目がいかない。
うすいレモンイエローを地面ちかくの地平線上のそらへおいたことがあれば、グレーを基調に混ぜてつくりナイフでおいたことも。するとふしぎなことに空の位置にこれらのいろをおいたとたん周囲ととけあい、いかにも「そこに空がある」とかんじられると知った。そこの「色」はあまり関係ない。
だから色って何?とおもう。空だけでない。湖面や海もそう。草木にたいしてビリジアンはおかない。もちろん黄色と青色にあたる油えのぐをまぜたのではしずんだ色になりつかえない。そこでいにしえのある画家がつかったとされる黒に黄色をまぜて木々にあててみた。なるほどそうかとなっとく。それ以降はそうしがち。
おわりに
はたしてえのぐそのままの色をチューブから出してつかうことってあるのかな。むしろ最近はそうおもう。いろえんぴつはとおくはなれた3,4色をバランスをとりつつ、あわくかさねていく。もとがいろえんぴつだとはおもえないほどの深みがでてくる。
色をのせていく作業は奥がふかいし、表現のはばはかぎりない。もっと自由に、もっと大胆になってよさそう。そのほうがたのしい。
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