はたけのやさいがぐんと生長するかんじと成績ののびる瞬間の生徒のようすとの相関
はじめに
これは古い記述。8年まえ。やさいづくりと学習サポートの兼業のなかからの気づき。このふたつのしごとについて思えたのかも。当時の日記をふりかえる。
きょうはこんな話。
やさいづくり
ほぼ毎日、はたけの作物たちをながめているとその変化におどろかされる。順調に生育する一方で、根つきがよくなくてしおれてしまう苗。
なるべくはやめに見つけて中耕したり、水やりをしたり世話をするが、生育の差は開いていく。見ているといたたまれない。
話はかわるがそれまでゆっくりの成長だったのに急に大きくなりはじめる作物。いまごろならばはくさいなど。小さいうちは葉の数が増えてきたなという程度の変化にすぎない。するとみるみる大きくなりはじめ、となりの株と葉さきが接するほどになりかける。
生長と成長のタイミング
よく見ているとあきらかにグンと生長しはじめるタイミングがある。ゆっくりの生長のあいだの、目には見えない地面の下で根の伸長がさかんになり、おそらく養分をより吸収できるようになるから。
学習サポートで子どもたちをみているとやさいのようすとついかさなることがある。なにも子どもたちを野菜に例えるつもりはない。あきらかに以前とようすが違ってきたなあ、成長(植物は生長もしくは成長をあて、ヒトのほうは成長)したなあとかんじることが。そう思っているとほぼかならずつぎの試験でよい成績をおさめる。
顔つきの変化
できるようになったことをほのかに自覚できて、自信がつくのではないかと思う。意外とカチッとスイッチがはいるように瞬間におとずれる。子どもたちをみていて、いくたびかそうした変化の瞬間を目にした。
わかったとき、独力で解けた瞬間に子どもの表情がさっと変わる。そこからの変化はじつにはやい。ちょうど白菜が急にグンとおおきくなりはじめるように。
この瞬間にであうとこちらはうれしくなる。さらにいっそうサポートするぞのきもちとともに、わたしの手をはなれつつある一抹のさびしさににた感情がわき出る。こうしてひとりだちしていくんだろうなあ、きっと…。こころなしかその子どもの表情があかるくみえる。
おわりに
このわずかな表情の変化を見るたび、学習サポートのしごとをやってきてよかったと思う。こどもたちは千差万別。そこまでに時間のかかる子もいれば、紆余曲折をさまざま経験する子もとうぜんいる。家庭環境でそうさせてもらえない子もいる。
せっかく出会えたのだから、この経験をどの子にもさせたいし、ぜひよろこびをいっしょにあじわいたい。
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