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フィルム一眼レフカメラをつかいつづけたころ デジタルとくらべて費用がかさんでいた


はじめに

 以前は一眼レフのフィルムカメラをつかっていた。それから25年がすぎ、いまはデジタルカメラになった。

ミラーレス一眼カメラを手にする現在。これまでのフィルムカメラでの撮影を趣味にしてきたひとりとして、どのくらい費用がかかっていたのかのふりかえり。

フィルム代は...

 カメラを手にしはじめた中学生のころ。数か月分のこづかいののこりをためてようやくネガフィルムを1本買えた。フィルムをカメラに用心深くセット。このカメラへのフィルムの装着はコツがいる。気をつけてフィルムを装着しないとうまく送れない。フィルムの先端部分をローラー部分のスリットに抜けないようにかませるのに気をつかう。

撮影の途中ではずれて巻き上げられていないまま撮影したつもりになっていた。1度や2度でない。フィルムは当時のわたしにとって貴重なものだったので、再度カメラに巻きぐせのついたフィルムを装着しなおして撮影した。これでようやく枚数を撮影できた。

だんだんと用心深くなった。フィルムをカメラに装着するとうらぶたをあけたまま1,2枚確実に巻き上げレバーを引く。すこしもったいないがこうしてフィルムが確実に巻き上げられていくことを確認してからうらぶたをとじるようにした。

もうひとつの費用

 撮影したあとは現像とプリントの作業。店に「同時プリント」と声をかけると、フィルム現像とその撮影枚数ぶんをプリントしてもらえる。現像とプリント代金が込み。けっこう費用がかさむ。当時で2千円台ぐらい。中学生の身にはいたい出費。すでにフィルム代も費やしている。

そこでネガ現像のみお願いして必要なものだけプリントをおねがいするようにした。これで千円程度やすく抑えられた。できあがると以前に同時プリントしたときにもらえたアルバム冊子に入れていく。アルバムにさすときにはプリントのうらに撮影場所と日時を記入していた。アルバムからはずしてしまうといつのものかわからなくなるから。

高校生になって

 年をかさねるとだんだん知恵がついてくる。ネガフィルムよりもポジフィルムならば基本的にプリントにする必要がない。現像を依頼すると撮影枚数分がスライド枠におさまって帰ってくるから。それをながめればよいとわかった。

どこでも手にはいるネガフィルムよりもポジフィルム(リバーサルフィルム)は若干高い。しかも置いている店はかぎられていた。それでも高校生。中学生のころとちがい行動範囲はずいぶんひろがっている。

通学の乗りかえで中心市街地にまいにち立ちよるのでカメラ店で所望のフィルムをさがす。コダックやフジクロームなどISO32程度の感度は低くても色のあざやかなフィルムをつかい、現像のできあがりをわくわくして待つ気分をいまでも思い出す。


気に入ったスライドは

 現像してできあがったスライドのなかから、たまにほんの数枚のお気に入りをキャビネサイズのダイレクトプリントにしてもらう。

色はネガフィルムにないほどあざやかでうつくしい。ただしこのフィルムでの撮影は露出がシビアだった。何枚か半分とか1/4とか露出をさげるとどうやら最適な色合いになるとようやく気づいた。

それほど微妙だけど夕焼けの空などはおどろくほどきれいに再現できた。

おわりに

 けっこう、エネルギーを費やす趣味というのはなかなか費用がかかるといまでも思う。いまはデジカメ全盛。わずかな電気代とメモリーに費用がいるぐらい。PCなどで拡大して楽しむのでほとんどプリントすることもない。

撮影枚数はむかしとさほど変わりないのに費用は格段にかからなくなった。フィルム代を気にして撮影枚数を節約するまでもない。その点ではいい時代。


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