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7,000日間やってみた わが家のいちばんのはたらきもの それはなんと…


はじめに

 昨今の状況下、巣ごもりになれてどっぷりつかっているなあと思っていたら、主業がいつのまにか黄色信号、それはそれはと副業に弁当を抱えて向かうこの3か月。

それにともないしみじみあることに気がついた。テーマどおりならば7,000日あまりやってみたとなるかな。その勤労に感謝しつつふりかえりたい。


巣ごもりで

 たまたまかもしれないがずぼらなわたしには巣ごもりの生活はむしろストレスがすくない。ようやく慣れてきたかなと思ったら、財布のなかみ(もはやかなり以前から手もちの財布と現金をつかわないけれど)があやうい。

それもそのはず。現金収入がとだえつつある。なぜだろうと考えるまでもない。自営の主業がかたむきかけているから。これはあやういとあたまによぎる。するとふしぎなもの。周囲から声が聞こえてきた。というより声をかけてもらえた。

いっしょにはたらかない?その声ははるか以前の同僚からの声だった。まさに天の声。ふしぎなもので、なにも伝えていなかったのに間髪いれずに聞こえてきた。

もちろんことわる理由はない。「行きます!」とふたつへんじで答えた。副業の成立。ほんとうになにも考えることなしにきめた。そしてその月以来の現金収入のピンチをなんとかできた。ほんの3か月前のこと。


縁のちから

 その「天の声」の聞こえるほうにみちびかれるように通いはじめて3か月。昼の弁当を持ち、往復2時間あまりの道のりを車でむかう。

ここではなしの方向がかわる。巣ごもり以前からふつうに自炊してきた。そこで活躍するのはなべとフライパン。これらはいまでも弁当づくりや日々の食事にやすみなくはたらいている。

ここで時間を20年ほどまえにもどしたい。以来20年(テーマどおりならば7,000日あまりやってみたとなるかな)をともに苦楽をともにしてきたひとつのフライパンに目をむけたい。

かつてはコーティングタイプのフライパンをつかっていた。ところがやわらかな材質のフライがえしをつかっても、中火以下の火力でも数か月ののちにはコーティングにキズが入り、やがてはがれてくる。もたなかった。きっとわたしの使い方のせい。なにごとも相性。縁がなかったのね。

いくたびかコーティングされたフライパンでおなじ経験を。

「料理とはフライパンを傷めること、食費とはフライパンを買うことなり。」

と家訓を残そうかと思っていた矢先。そういえばむかし両親が鉄のフライパンを使っていたとひょっこり思い出した。


鉄とのつきあい

 それから20年。わたしにとってフライパン=鉄。周囲がなんと言おうと使いつづけている。ヒトにはすすめない。ずぼらな自分だけのこだわりにすぎない。

20年前に地元のプロの方々も訪れる店で購入。店には2センチほどのきざみで大きさのちがうなべやフライパンがヅラリとならぶ。それだけでもなぜかうれしくなる。

そのうちのひとつを手にとりお買いあげ。さっそくその日のうちにレンジでめいっぱい焼いたうえでつかいはじめる。

それから20年、わたしのそばにそれはいた。びくともしていない。底のまんなかがすり減りへこんでオイルの池ができてしまう。これのわずかなデメリットについては記事にした。

それ以外はどこもガタついてない。購入したわたしにあちらこちらガタつきがめだつ一方、こいつはへいぜんと日々づかいに耐えている。

日々づかいどころか日に3度も4度もつかうことすら。そのたびに料理をとりだし、フライパンが熱いうちにシュロたわしと流水でさっと洗い、火にかけておしまい。そのくりかえし。


おわりに

 このフライパン。強火に耐えすでにオイルがなじんでいる。そのせいかパスタがおいしい。

オイルをけむりがではじめるまで熱してアルデンテまでゆでたパスタをそのままの火力でいためる(これはあるいきつけのプロの方法のまま)。たえずパスタを動かしつづける。しあげにバジルと塩こしょう。

しあげる前に前もってつくりあたためておいたトマトソースやきのこソテーなどをくわえてもいい。

すでにフライパンそのものから味がでているかもしれない。そんなあやしげなことがあたまにうかぶ。


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