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つゆのさなか、雨中のせんたくをやむなく「ウキウキした気分で」決行する


はじめに

 すでに何日のあいだ降りつづいているだろう。このところ雨つぶをみない日がない。せんたくものがたまりがち。断捨離を決行中なので着るものすらぎりぎり。

毎日着がえているとあっさりアンダーシャツが底をついたのでTシャツ1まいですごす。こまかな雨がつづきそうな気配。意を決して雨のなかでせんたくする。ためいきをつきたいところだが、ここは180°きもちをきりかえてわくわくしながらことにあたる。なぜ?

きょうはそんな話。

やむにやまれず

 この文を入力しはじめてようやく雲がとぎれとぎれに。それでも雲ゆきがあやしい。スカーンとした青空がどんなだったかわすれてしまいそう。

その一方で日常のせいかつは日々おなじようにおとずれすぎていく。うごくと汗をかくし、服にはよぶんなものを外からつれきてよごれる。

衣食住の根本のところは最低限かかせない。着られるものがつねにてもとにあるのはあたりまえのようでありながら、つねひごろルーティンワークとしてなかば無意識でやれるほどでないと「あたりまえ」にならない。

それを身にしみてわかっているのだが、この季節はそうはなかなかさせてくれない。いっぽうでまったなしのべつのしごともある。そのあいまをぬってせんたくするしかない。

雨の最中に

 雨が降ろうとやりが降ろうとたんたんと衣服やなにかをあらう。あらうのはわたしでなくせんたく機。けなげに休まずはたらきつづけてくれる。ほんとうはグチのひとつもいいたいだろう。聞いてやらないとやってられないのかもしれない。

とはいえ、干し場(ひさしつき屋外干し!)まで向かうのさえ、雨降りのさなか。せんたくものをぬらさないように(ぬれているけど)かかえこんでそこへ向かう。

ひふをつうじてどんよりとしたしめりけをふくむ屋外の空気に接する。いまだにクーラーのスイッチを入れていないがそれでも夜の空気のままの室内とくらべるとぜんぜんちがう。

せんたくものを「世話」する

 かわきにくい。それはあたりまえ。そのためになるべく屋外のかぜがとおりぬけやすいようにそれぞれはなして、「密」にならず「疎」の状態(どこかでさんざん聞いたことば)に干す。そして途中でようすを見にきてせんたくものをうらがえしていく。これでいままで風があたりにくかったほうに風をあてる。

ひと手間くわえるとすこしだけ乾きがはやくなり、長干しした際にでがちなにおいの出現を抑えられる。

おわりに

 なんでもなにかしらひとくふうをかんがえて思ったとおりの結果になるとたのしい。クレヨンしんちゃんのようにひとりニンマリする。せんたくもおなじ。どんなにささいなことでもこうなるといいなあをやりつつ、その「成果」を確認しながらやるとおもしろい。

つゆ空をみあげてためいきをつきつつやるよりも、こんなやっかいなときだからこそさらになにかひとくふうの余地はないか。ためしにきょうはつゆ空のなか厚手のカーテンをあらうという暴挙にでた。結果をおたのしみに。


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