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職場・ターミナル駅・繁華街の「三角形エリア」の街歩きでとても気になる店
はじめに
このところ郊外から街なかへ自動車で通勤。しごとの関係先へむかうため街のなかを徒歩か自転車で行き来する。たいてい公共交通機関で数駅の距離。
べつにそうした職場を自分から選んだわけではないのに、くらしてきたエリアにいずれもあるからふしぎ。
歩くさきに興味ひかれる店がひょっこりできている。いまいちばん気になるのはこの店。
再開発がすすんで
いまの職場はターミナル駅、そして繁華街とむすぶとちょうど1~2kmの辺をむすんだ三角形の各頂点。まちはこの何倍とひろがっているのに、さいわいなことにしごとの関係先はこの「三角形エリア」内にほとんど集まっている。
したがって、このさほどひろくないところを行き来するには公共交通機関を使うにはもったいない。フレックスタイムで時間は自分で決められるので、たいてい歩きか自転車で行き来する。たまに雨など降ればやむなく電車をつかう。
徒歩になじんでくると裏道を選びたくなる。何十年とくらして接してきたはずの場所なのに、それらをつなぐ経路は無数にあるといっていい。したがってまだほとんど歩いたことのない道がある。
こういった街歩きはたいていきょろきょろしながらいつもよりゆっくりした足どりですすむ。そのほうがいろいろ納得しながら歩ける。ただし挙動不審ととられないぐらいの感じで。
三角形エリアの店
このエリアは駅周辺の整備をきっかけに再開発がすすんでいる。10年前、20年前で定点観測すれば、文字どおりさまがわり。ぱっと視線をむけたさきのほとんどでなにかしらの工事をしている。
ふるい家屋のとりこわし、高層マンションの建設、鉄道の立体化、道路の拡幅、電柱の地中化、ビル間の連絡通路の設置など、ほんの数分間歩く先々でこれだけおこなわれている。
そして真あたらしくなった場所には小綺麗な店ができている。なんだろうとちらりと視線をそこへうつす。たいていこの街にこれまでなかったブランドや系列店が多い。
しかし、このあいだ見つけた店にはおどろいた。
この時期に…
なんと本屋。この出版業界の状況下で。車2,3台分しかないこじんまりした間口。奥行きもほぼそれぐらいだろう。店の看板をちらりと見て帰り検索してみた。かなりジャンルを特化していて、店主の好みにしぼりこんでいる。
へえ~こんな業態ありなのか~とつくづくこの店主の思いきりのよさに新鮮な風をかんじた。本屋をやりたくて、経費の計算、仕入れのくふう、テナントの場所さがしまではやった。出版社の経営者にも話をうかがった。ところが昨今の状況に。
この店のサイズならば、特化しないとやれないなあという結論を得たのはわりと最近のこと。ほぼ同じ時期に開店までこぎつけた方がいらしたことになる。店主は若い方だった。昨今の状況も加わってあらしのなかの船出といったところ。
よほどの勇気がないとやれないだろう。
おわりに
しばらくはこの本屋さんの動向が気になってしょうがない。応援したいキモチでいっぱい。ほかにも気になるべつの店がある。ねっからわたしには母方(専売品も扱った雑貨屋)の商売の血がながれているのかも。ほかにも世話になった叔父は若い頃、この地で商売をやっていた時期がある。
じつはある書店の店主から引き継がないかという話があった。安定した顧客があり年商もそこそこある承継…。従業員の方々もいらっしゃる。この方々を巻き込めないし、やりたい本屋とはあきらかにちがう点を話して丁重におことわりしたばかり。
さてわたしはこれからどうしようか。第2(あれっ第3かな)の人生としてタイミングしだいかな。
そろそろ決めないと。
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