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夕暮れどきの細い月と金星、木星、そして土星 運転席からウインドシールド越しにふと眺めるひととき


はじめに

 新たな仕事を副業として得て1週間がすぎた。11月から準備で勤務していたが週2~3回のフレックス制のマイペース。

帰りの運転席のウインドシールド(スクリーン)越しにごくごく細い月が大きく西の空に。ホッとする時間。


手の調子をみながら

 一時期、腱鞘炎でほとんど字が書けなかった。いまもって手書きの文字はミミズの這ったよう。それでも書けないよりはマシ。

PCのキーボードで打つ文字の入力はブラインドタッチでなんとかなってきた。そのおかげでnoteに100以上記事をおこせた。

手の調子がもどりつつあるので、この仕事をなんとかできるのではとふたつ返事で応え、12月からはたらいている。昨今の状況で本業の学習サポートではなるべく生徒たちとは会わずじまい。webでサポートする日がつづいている。

そして、副業のこの仕事。車での通勤は必要だが、職場ではほとんど人に合わずともよい。兼業のペースを維持しながら研究開発の仕事をすすめる。あらたな発想が求められるため、フレックス制で自由にはたらかせてもらっている。

まわりのみなさんから気を使っていただいてめぐまれた環境に身を置かせてもらっている。自分なりにいろいろやってみようと思う。


勤務を終えて

 仕事の内容や段取りは以前やっていたので手順を思い返して確認する作業中心。以前のペースにもどりつつあり効率が上がっている。

先週は退社時間間際までかかっていたが、きのうは15時過ぎには作業自体を終了。先週以来のデータの整理や来週にかけて方針を修正する時間に充てられた。

ストレスでも苦痛にもならない。ただし先人のやっていないことがらなので、暗中模索はたしか。未知の世界にただよい、いごこちをあじわうおもしろさがこの仕事には根本的にあると感じている。知らない街に来たような気もち。


さて、退出

 窓外を歩く人の影が長くなると退出の時間。弁当など荷物をかかえて車でもどる。ここから早くても40分、混雑する行きは1時間の運転。2年前に運転しやすい車に替えたのは正解だった。

予想だにしない昨今の状況に対応するべく、これほどぴったりの車が手に入るとは。学習サポートの勤務地が分散し、この新たな仕事(たがいにごく近く!)のいずれの通勤にぴったりだった。

信号待ちの運転席のウインドシールド越しにごくごく細い月が見えている。まだあかるい薄暮の時間なのでほのかな姿にすぎない。そこへ明るく輝く金星が視野に。先週4日に最大光輝をむかえてひたむきに輝く。明るい街灯のよう。

おとといの月は木星のそば、きのうの夕方には土星となかよくならんだ。車窓から宇宙のスケールを感じる。


おわりに

 仕事帰りの運転。街をいく車の列がつづき信号ごとに停まる。そのたびにそれらの衛星と惑星たちの運行に想いをめぐらす。暮れなずみつつあるなか多くの車がカーサイドライト(車幅灯)からメインのヘッドライト(前照灯)にきりかえている。

 街灯のともりはじめるころの雰囲気は独特。なにもかもがトワイライトブルーに染まり、どこかよそ行きな感じ。とくに12月はちがう。

クリスマスの日に日に近づくそわそわ感をこどもの頃は強くもちつつすごしていた。山下達郎の曲が聞こえてきそう。

いまはそれとはすこし違う。今年も押し詰まっていくなあ、惜しいなあという感じだろうか。桜花や紅葉をながめるきもちとすこし似ている。

暖房が効きはじめた車内でひとり、西の空に傾きつつある月をながめてふと思った。


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