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新入生が身につけたいこと:さまになるグラフや表を思いのままにつくる・発表の原稿を表現する・適切な資料を探す…


はじめに

 研究パートで。大学1年生たちが研究室に週2回1コマの時間だけ訪れる。その経緯についてはすこし前にふれた。

やはり初々しい。ふだんのまま接して、その日のしごとについて関連する基本的なことに触れてもらいつつ、大学の研究室の雰囲気を感じてもらい、共通教育や専門課程のまなびに興味や関心の動機づけの機会にしてほしいという願いがある。

そんななか身につけておくとこれからすぐに役に立つことがらを示しておこうと思う。

きょうはそんな話。

大学生にとって

 新入生。せっかく自由に何でも自己責任でやれる状態。なにをやろうとこちらは関知しない。ただしこれはだれもがやったほうがということが。

まずはレポートや実験報告の提出がまったなしでやってくる。ただでさえしたいことがいくつもあるなか、効率よくかたづけていきたいもの。

それらの課題をこなしていくには「文明の利器」を使わない手はない。コンピュータの活用。学生の多くはすでにまったくつかわない、あるいはもたない主義とは言っていられない時代。

さまざまなところで活用が求められる。どうせ学ぶなら自分の分身として活用するのが理想。とくにまだ時間的に余裕がある時期にいくつかできるようになるととても助かる。理系分野ならば専門課程にあがってからとか、研究室に配属されてからというタイミングよりもはるかにこうしたスキルを身につけたい時期なのはまちがいない。

どんなことが

 とくに理系・文系問わず、どの分野でも早めに身につけたいのはグラフや表をつくる・発表の原稿を表現する、あるいは統計処理に必要な基本的な数学や統計学。これは高校でも基本をいずれもやってきた内容。

それをわすれかけているか、そのときかぎりになってしまっているかのはず。それをもう一度基本から見直すか、あるいはせっかくならば出来あいのアプリやソフトに頼らずとも基本的なプログラム、たとえばpythonのmatplotlibライブラリを使い グラフを描けると見違えるほどのスキのない「さまになる」グラフが描ける。

もちろん経済的に余裕があり、そんなスキルはあとまわしでよいという分野ならば、有償でも学生サポートのあるソフトを活用するのもいいかもしれないが、なにかと融通がきかなかったり制限があったりすると気づくはず。

よいものを

 せっかく大学生になれたのだから、世のなかのさまざまなトレンドをつかんでいくことは難なくやれるはず。それにはまわりとコミュニケーションをとっていればわりと容易にみえてくるはず。

そんなに幅広くやりとりせずとも数人のレベルからでもはじめるといろいろ見えてくる。まわりの同級生はどこまでそれらができるのか、そしてどんなものをつかっているのか。

すでに1年後輩(つまり来春入学予定者)は情報Ⅰを必須科目として共通テストの入試で課される世代。あきらかに「情報」に関して基本のレベルがこれまでとちがう。たとえをあげるとプログラミングの基本、ネットセキュリティの構築、httpとhttpsのちがいなどを入試で課されているわけだから。

うかうかしてられないと思ったならばさっそくはじめてみよう。もうすでに君たちが世のなかをうごかしていく番だと期待されている。

おわりに

 いまや情報の基本は教養として身につける要素となった。もはやそれをやらない主義と言ってられない。そんなことよりさっさと基礎基本を身につけて、森羅万象のめんどうなことや単純なくり返しなどをプログラムを組んで作業させたり。簡易なものならば適切にAIに課題をあたえてかわりにプログラムをつくってもらい作業してもいい。

それなりのスキルをつけることを「さあ、やってごらん」と無言の声でうながされているといっていい。


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