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生きているうちにわかるとは思ってもみなかった宇宙のようすを知れる情報にせっして


はじめに

 宇宙ずきでしかもこうした情報にせっするとこころがやすらぐ。こどものころからずっとそう。ふるくなった望遠鏡を空にむけるのはあきらめたが、それを上まわるほどの情報がつぎつぎにとびこんでくる。

科学の分野でも宇宙は深海とおなじく未知の世界。技術が進歩すればするだけ期待以上のあらたな興味のわくをひろげてくれる。昨年からことしだけでもそうだった。いくつかを紹介したい。

①最近のおどろき:ブラックホール

 なんといっても昨年のブラックホールの実態をあらわす画像。SFでもフィクションでもなんでもない。科学の大がかりな観測と解析の結果からあきらかになった。ことしのじゅうぶん解析が進んだ状態のものから。

世界じゅうの大きなグループの協力で得られた文字どおり人智をつくしての結果。これからつぎつぎとみつかるんだろうなあ。と書いていたらさっそくみつかった(マックス・プランク天文学研究所)。

夜空を見あげていると、あちらこちらに口をひろげているだろうブラックホールの存在を思うと背筋がさむくなってくる。

まさにそれまで想像していたものをうわまわる画像だった。じっさいに宇宙を旅できたとしてもぜったいにそばによることさえできない。

近よるとなにがもうどうなってしまうかもわからないおそろしい場所。なぞがなぞをよぶ。あの奥にはなにがあるのかな。まったく想像できない。

②またまたおどろき:金星

 昨年の春だったかな。金星をおとずれた探査機によるこの星の地上のようす。


かなり以前のソ連による探査機の画像ともに存在を知らなかった。これまでのわたしの金星観では厚いガスにおおわれて熱く熱せられた地上を観測するのはむずかしいとばかり思っていた。たとえば最近の日本の金星探査機の「あかつき」の画像。こんな感じ。

しかも灼熱の地表のはず。たとえ探査機が表面にたどりつけたとしても電子部品などがはたして一瞬でもちゃんと機能するのだろうかと想像していた。

これはわたしのこの星へのみかたを大幅にかえるものだった。主宰する学習サポートで中学生たちにはわりと最近の太陽系の各惑星の話をする。なかでも金星についてはこれまでおしえてきたわたしなりの見解を修正しないと。

いつのまにか、人類はこうした灼熱の場の観測ですら可能になりつつあるとは。どんなくふうで着陸し、しかも観測、地球への伝送など。さまざまな困難が予想される。こうした極限の場での機器を正常に作動させる技術のほうも知りたいな。

参考までにレーダーなどを駆使して得られた金星上空からの探査機による観測。

  出典:https://creators.yahoo.co.jp/uchuyabaichkyabechi/0100203211


③もっとあった:宇宙の深遠

 ああ、ついにここまでたどりつけたのかという感想。宇宙が生まれてから138億年

これは最近の学説。このあたりに収束してきた。その生まれてから4億年をしめす段階の銀河団の合体の観測。NASAの昨年12月にうちあげたジェームズ・ウェッブ望遠鏡による成果。以前のハッブル宇宙望遠鏡以上の性能をもつ宇宙望遠鏡らしい。ただし赤外線域での観測。

まだ、うちあげて1年足らず。観測をはじめてまもない。それにもかかわらずこの望遠鏡による観測結果でさまざまなニュースが飛びこんでくる。

このサイトは宇宙ずきにはおすすめ。

そのおどろいた記事とは。宇宙が誕生して4億年あまりのごく初期の宇宙のできごとを観測できたという。遠くの宇宙でおこったことが光でようやく地球近辺のわたしたちのもとにたどりつき、むかしのできごととして認知できるということ。

宇宙が誕生して4億年というまだほやほや?の時期に起こったできごとにひとしい。そこまで旅をしてその場をながめているのとおなじ。

おわりに

 こう書いているときりがない。宇宙のできことがすこしずつわかるとなぜかうれしい。ものごとの真理にすこしだけ近づけた気がするから。でもその奥にはあらたななぞが…。きりがないけど知れるとたのしい。


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